Steam Next Fest 2021秋 プレイしたゲームのインプレッションまとめ
2021年秋のSteam Next Festは2021/10/1-7に開催。
東京ゲームショウ2021と一部日程が重なり、ゲーム情報の波に溺れそうになった。
長い間PCにかじりつき、眼精疲労と頭痛に悩まされながらデモ版をプレイしたため、どうせなら記録に残しておこうと思い、この記事を書いている。
我がレビューサイトへの掲載記事ではないため、ここからは肩の力を抜いて、お気軽文体で進む!よろしくな!
ADV/SLG/奇ゲーどれかに該当するゲームのみが対象。
※掲載順はタイトルのアルファベット順(Steamのランチャーを見ながら書いているからな!)
1.ADV/奇ゲー『1f y0u're a gh0st ca11 me here!』
ぶっ飛んだ発想のアドベンチャー。
主人公は電話交換手として、下界の幽霊からかかってくる電話の内容を聞く。内容に応じて、彼らが必要としている機関を判断して振り分け、冥界へ正しく導くことが目的だ。
■各機関
・救急:幽霊がなんらかの事故に遭い、苦しんでいるとき
・地図案内:幽霊が冥界への道に迷っているとき
・警察:人間に除霊されそうになっているとき
実際にプレイしてみると、幽霊たちは与えられた5秒の通話時間に焦り、その会話は要領を得ない。しかも、何体も同時に話始めるため、プレイしていて頭が混乱する。
チュートリアル的な作りだったはずなのに、私は2体分も間違えてしまった……。すまん下界の幽霊たちよ……。
本作、実は脳トレにもなるんじゃないかね!
一風変わったゲームで頭を使いたいゲーマーはウィッシュリスト入りだね。
2.SLG『Airport Renovator』
荒れ果てた飛行場を整備・改築して、再び使えるようにする一人称視点のシミュレーター。
ゲームをはじめて数秒。プレイヤーは突然セスナからパラシュートで落下する。そんなに辺鄙な土地に飛行場が必要なのか疑問だが、問題はこの後だ。
地上に降り立ったプレイヤーは小屋を見つけると斧で鍵を破壊!
これ大丈夫なやつ?不法行為じゃない?と不安に駆られる。
その後は無線の指示に従って、主に滑走路の整備を進めていく。
・滑走路の砂をブロワーで吹き飛ばす
・滑走路とその周辺の草を刈る
・小屋の外壁を高圧洗浄機で綺麗にする
あれ?この一連の作業は……
芝刈り→『Lawn Mowing Simulator』
高圧洗浄→『PowerWash Simulator』
これらのゲーム好きが一気に満足しちゃうシミュレーターパック感……ある。
作業中は人懐っこいヤギがプレイヤーの周辺をウロウロしていて、かわいらしい。でも芝刈りのときは危ないから離れていてくれ……。
特化系のシミュレーターより、いろんな事を少しずつやりたいゲーマーはウィッシュリストに入れちゃおう。
3.ADV『ANNO: Mutationem(アノー:ミューテーショネム)』
サイバーパンクな世界観のアクションアドベンチャー。
主人公・アンと協力者でハッカーのアヤネが巨大企業や地下組織と戦うストーリーとの事(デモ版では全体像が見えず)。
アンはブレードと拳銃で戦い、ブレード攻撃時にタイミングよくボタンを押すとフィニッシュアクションが発動する。スタイリッシュでカッコいい作りだ。
ハッカーのアヤネちゃんが元気でかわいくて好き。
サイバーパンクとアクションアドベンチャー好きはウィッシュリスト入りだね。
4.SLG『Arcade Paradise』
家族経営のコインランドリーをゲーセンに変えちゃうぞ的な一人称視点のシミュレーター。
プレイ直後に洗濯するわ、乾燥させるわ、ゴミ片付けるわ、トイレのつまりを取らされるわでコインランドリー運営シミュレーターかと思ったよ……。
コインランドリー業務を真面目にこなしていると奥の小さなゲーセンの鍵が開いた!
ストアページでは90年代っぽさを押しているようだけど、個人的にはもうちょっと前の空気感があるような……『シェンムー I』のドブ板にあるゲーセン感?
このあたりは海外と日本の差なのかな?
ゲーセンに置いてある筐体はプレイ可能で、試しにプレイしたホッケーが地味に熱かった!
このあたりで3D酔いの限界を迎えた……。
一人称視点を苦にしないシミュレーター好きゲーマーはウィッシュリスト入りかな。
5.SLG『Climber: Sky is the Limit』
一人称視点の登山シミュレーター。
登る山、ルートに合わせて必要な装備を確認、購入した後に入山する。
こ、これがガチの登山か……!と思いつつ、進んでいくと胸の高さ程度の段差が出てきた。その程度であれば問題なく登っていける。
道が途切れている箇所が出てくるとラダーの出番。脚立っぽいラダーを向こう岸に渡して、その上を進んでいく。
よくこんなに頼りない物の上を歩いていけるな……。
さらには直角の壁も登場。ガシガシ登っていくプレイヤーがスゴい。
つかむ場所の危険度は色分けして表示されているので、そこまで難しくない(と言いつつ2回滑落した)。
無事山頂に到着してクリア。
高所恐怖症がプレイするゲームじゃなかったぜ……。
登山の過酷さと怖さを感じるガチシミュレーターにピンときたらウィッシュリスト入り。
6.ADV『Endling』
キツネが主人公のアクションアドベンチャー。
人間によって荒廃してしまった世界を生き抜いていくのが目的。
燃え盛る森をバックにキツネが駆ける姿と猛々しいBGMがマッチして、ワクワクしたところに、洞穴で新しい生命の誕生を迎える。
なんてドラマチックな冒頭!
その後はチビ達のために周囲を歩き回ってエサを探してくること数日。
1匹のチビちゃんが人間におびき寄せられて捕まってしまう!なんて酷いんや……。
環境破壊と生存をテーマにした本作、気になったらウィッシュリストに入れよっ!
7.SLG『Fire Commander』
消防・救急がテーマのリアルタイム戦略。
災害現場に急行して場当たり的に消火や人命救助に当たっちゃダメなのよ。
周囲に引火しやすいものがないか。もしあったら、その周辺から優先的に消して行かなきゃいけない。
とりあえず全員で人命救助に突っ込んでいけばいいのか。
消火する者、ドアをぶち破る者、救助する者、それぞれが分業で行ったほうが結果的に早く救助できるかもしれない。
災害の場においても戦略が必要で、それがリアルタイム戦略ジャンルと相性が良い。
プレイしていて面白かったし、リアルタイム戦略好きとしてはかなり期待のタイトル。
とりあえずウィッシュリストに入れよう!
8.ACT/ADV『Firegirl』
消防士が活躍するアクション。
基本アクションは斧でのドア破りとホースでの消火。
ホースから出る水のパワーを利用して、キャラクターを上昇させるアクションが一風変わっているかな。
やることはシンプルで消火と人命救助。
火はキャラクター化していることもあり、顔が付いていたり、トコトコ歩いてきたりとちょっとかわいい。
アクションゲーム好きならウィッシュリストに入れておいて損はなさそう。
9.ADV『The Forest Quartet』
パズルアドベンチャー。
バンドメンバー3人がさよならライブに向けてそれぞれの旅に出る。リードシンガーの魂となってパズルを解き、魂を蝕む腐敗と戦おう。
ストアページを要約しただけだと、なんのこっちゃ分からんストーリー。
確かにステージ上に楽器が並んでいたり、音楽的な何かを感じさせるものはある。
謎のパワーを使ってオブジェクトを動かすパズル要素は体験できたが、デモの時点では正直良く分からず。
不思議なパズルアドベンチャー好きゲーマーはウィッシュリスト入りかな。
10.ADV『Ikai』
封建時代の日本を舞台にした一人称視点のサイコホラー。
主人公の巫女が暗い森で倒れ、助けを求めるが、そこはすでに妖怪の世界となっていた……。
日本!巫女!妖怪!とジャパニーズホラー要素が満載の本作。
デモをスタートすると突然放り出されてなんとかしろスタイルで困った。
呪われた何かを探すはずが、見つけたのは神楽鈴だけ……。結局そこから進めずタイムアップ(私の3D酔いの限界な!)
意図的にヒントがないのか、とりあえずデモ公開しとくか的なやつかは分からんけれども、不気味な声が聞こえてきたり、雰囲気は良かった。
ジャパニーズホラー好きはウィッシュリスト入り。
11.ADV『Lord Winklebottom Investigates』
ミステリーアドベンチャー。
偉大な探偵ウィンクルボトム卿(キリン)とフランプル博士(カバ)が事件に挑む。
動物探偵モノはいいよね。
名作ノワール『Chicken Police』とか、当初は日本語ローカライズ予定だったアライグマ探偵の『Backbone』とか。
大注目ジャンルでしょ!
あ、そう思っているのは私だけですか。そうですか。
本作はノワールよりも英国探偵モノっぽい雰囲気。シニカルな会話のキャッチボールが剛速球で飛び交う。
カバにミルクティーを入れてあげようとカップに紅茶を注ぎ、ミルクを入れたら順番が逆だと厭味ったらしく言われたぞ。(ミルクが先らしいけどさ!)
通常であれば手のマークが出そうなところがキリンの蹄になっていたり、芸が細かいのはワタシ的に高ポイント。
フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』的な『真珠の耳飾りのヤギ』を飾り、しかもハッキリと偽造品と言っちゃうウィンクルボトム卿。
キリンの特性を生かして建物の2階から鍵を取っちゃうウィンクルボトム卿。
お茶目なウィンクルボトム卿ファンはもちろん、ミステリーアドベンチャー好きは即ウィッシュリスト入りでしょう。
12.ADV『Saint Kotar』
オカルトミステリーアドベンチャー。
古い町で行方不明の親戚を探すうちに町の恐ろしい存在とその裏に隠れた真実を目撃する。無事に謎を解けるか、それとも狂気に飲み込まれてしまうのか。
悪魔崇拝、陰惨な殺人、オカルト儀式といかにも怪しいワードが満載で楽しみ。
しかし、デモが英語のみで文字速度も早く、内容がイマイチ分からず!
すまんな!ヤバそうな雰囲気はいいぞ!
本リリースのときは日本語ローカライズ予定(2021/10/10時点)だから、それまで待ち。オカルト好きはウィッシュリストに入れておこう!
13.SLG『Siege Up!』
ローポリのRTS。
木を切り、農場で収穫。兵舎で兵士を作って周囲を探索しながら、敵を見つけたら戦う、定番のシステム。
同ジャンルのタイトルとの違いはかわいらしいビジュアル。
戦闘もリアルじゃなくコミカルなのがポイントかな。
RTSの中ではとっつきやすい感じがあるから気になった人はウィッシュリスト入りかな。
14.RCE/奇ゲー『Splash Cars』
一風変わったカーゲーム。
本作はスピードで順位を競うレースゲームではなく、マップ上に色を塗っていくゲーム。
車の後ろからペンキのようなものが出ていて、走るごとに地面に色が塗られていく。建物の近くを走ると建物がカラフルになる。
警察に追われながら、色を塗り続けてマップ全面をカラフルにするのが目的。
みんなでワイワイやるパーティーゲーっぽいので、ぼっちプレイは微妙だった。パーティーゲー好きはウィッシュリストにどうぞ。
15.SLG『Tavern Master』
中世で酒場を運営するシミュレーション。
この記事の中で一二を争うほど楽しかったタイトル。
最序盤は究極のシンプル酒場。もう削ぎ落とすものはないぐらい。
メニューはビールと水しかないからな!
スキルツリーで厨房を解放すると一気に酒場っぽさが増して、食事が出せるようになる。
ステーキを焼いているところなんかもいいのよ。シンプルなビジュアルだけどね。なんかシズル感があってさ。
厨房の道具を増やすほどメニューのレパートリーが広がっていくため、日々の売上をせっせと貯めて、調理道具を増やしていった。
メニューは注文が入ると経験値的なものが蓄積されていくシステム。
朝っぱらから開店すんのかーい!
最近ゲームの割に懐かしいビジュアルだな!
とちょっと気になるところはあるけれど、それを吹き飛ばすぐらいに没頭できた。
経営シミュレーションで店舗の成長を眺めるのが好きなゲーマーはハマると思うからとりあえずウィッシュリストに入れよう!
16.SLG『Tinytopia(タイニートピア)』
街づくりシミュレーション。
道路作って、住居作って、職場作ってという定番のシステムだけど、本作の特徴はおもちゃの都市作り。
ビジュアルがコロコロしていてかわいいし、建物の作りもおもちゃ感を生かした独特なもの。
アパートの上にアパートを重ねて、その上に家を設置。
するとアパートLv.2のビルが完成しちゃう。
子どもが積み木で遊んでいるような感覚がそのままゲームになっている。
市長用に豪邸を建てたり、ちょっと悪徳市長っぷりも楽しめちゃう。
カジュアルな街づくりゲームがやってみたい人はウィッシュリストに入れるか、買っちゃおう(もう売ってる)
17.SLG『War Mongrels』
第二次世界大戦時代を舞台にしたリアルタイム戦略。
「戦争の側面」にスポットを当てた本作はショッキングなシーンからはじまる。
面目を保とうとする上層部。狂っていく兵士たち。残虐な行為。
マンフレッドとエバルトは罪のない人々に銃を向けることができなかった。
2人は村の制圧命令に従わなかったことから軍法会議で有罪になり、懲罰部隊へ送られる。
現場に到着する直前に敵からの攻撃を受け、部隊は散り散りに。2人はこの機に乗じて脱走を試みる。
ビジュアルも綺麗だし、リアルタイム戦略としては操作もスムーズ。ストーリーも重厚そうでマイナスに感じるところがない。
『Desperados III』のように完全コントローラーサポートであれば、より多くのプレイヤーが獲得できそう。
リアルタイム戦略好きならウィッシュリスト入り必須。
おわりに
今回のSteam Next Festでは17本のデモ版をプレイし、本記事にその印象をまとめた。
以前から期待していたタイトルはもちろん、今回はじめて見たタイトルまでいろいろなゲームをさわる機会は貴重だ。実際のプレイ体験に勝る判断材料はないのだから。
今回記載したタイトルの発売が今から楽しみだ。特に良作の予感が漂う『Fire Commander』『War Mongrels』は発売が待ち遠しい。リアルタイム戦略にまた新たな風を吹かしてくれることを期待したい。
そして休日に一杯やりながらプレイする『Tavern Master』『Lord Winklebottom Investigates』も格別だろう。
次回のSteam Next Festでまた多くのデモ版に触れ、新たなゲームと出会えるのが早くも楽しみだ。
それまでに積みゲーを少しでもプレイするぞー!!!
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