見出し画像

救命救急士ライダーが質問に答える【インスタライブ】(2020年8月19日ライブ)vol.1

画像1

現役の救急救命士が視聴者やラインから頂いた質問に答えます。ライン登録とこの記事の内容がよかったら「いいね」お願いします。次のライダーの出動の原動力になります。

Q1. マジでテンパった症例は何ですか?

救急救命士になって初めて遭遇した心配停止症例です。
当時まだ救急救命士成りたての1年目で、比較的には救急隊長をすることができたがまだ隊長で乗ったことがありませんでした。その日もリーダで乗る予定ではなかったんですけど、突然の組み合わせだったので、初めてリーダをすることとなり、なにもわからないまま救急車のリーダの席に乗り、出動することとなりました。そうすると、指令できたのが心肺停止状態でした。気合を入れて準備しようとしたら、消防署からめちゃくちゃ近い所で、指示を出す整理をできないまま現場に到着しました。現場に到着すると、その人は道路に倒れていました。周りにはやじ馬がたくさんいる中で初めて救急隊長として心肺停止事案をさばいたんですけど、それも結構目撃のある心肺停止で時間経過があんまりなかったです。50代で若めの方で蘇生で社会復帰する可能性が高かったので、スイッチを入れて救命センターに搬送する対象だったので、本当に焦りました。頭の中が真っ白になりました。波形とかほとんど覚えてなくて処置をする順番もめちゃくちゃで結果、ラインを取れて薬剤も打てたが、換気も十分にできないまま、隊員から「隊長逆流してきました」と言われててパりました。逆流したときには病院に到着したんでよかったんです。今でも頭が真っ白になった経験は最初で最後かなと思います。

Q2. リーダーはどのように指揮をとるんですか?

救急の一番最初にやる仕事は、どこに行くのかという場所の特定です。それができないと仕事が始まりません。カーナビもついていますが、ナビは狭い道や遠回りの道を案内することがあります。なので運転手に指示を出しながら、どの道が一番適切か指示を出します。これは簡単そうに思えますが非常に重要です。ナビ頼りになるのと、自分で自分のテンパりスイッチの1つ押すことになります。また、通報に応じても指示を出します。例えば、50代の女性が突然の腹痛を訴えているという通報内容が来た時に、消化管出血、子宮外妊娠破裂、心筋梗塞などを予測します。そのことで現場に血圧計を持っていくや、呼吸管理セットが必要など具体的な指示を出します。ドクターヘリが状況により必要であれば、救急隊が現場に到着する迄にキーワードの中から要請したり、活動方針(救急車がどうやって病院へ行くのかという方向性)を隊長が指示を出します。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?