出生前検査NIPT検査を受けて【不親切で不完全な案内】


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NIPT検査を受ける目的
それは大多数が
結果を受けて妊娠の継続について検討する余地があるから受けていると思う

もし判断にせまられたとき、妊娠から時間が経てば経つほど、その判断は重く辛いものになるのではないか。

今回受けた課程で、私はこのことでかなり葛藤したのであった

受けると決めたけど、スピードは大事で、そのために【自分で施設を調べれば良かった】そう後悔した

そして、追記になるが

後悔したものの、そう単純ではないかもしれない

今のところこの出生前検査は最終的に妊娠を断念する場合に、母子に不親切で不完全な制度であるような気がしてきたのだった

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以下、そこに至った思いをダラダラと書く。


結果を受けて、私はバスで帰路についているところだ

結果は陰性であった(異常なし)

ひとまず安心ではあるけど

私はこの結果が出るまでの2週間以上が辛かった

そのことがあとを引いている

そして、私は後悔していた、紹介された病院でなく、民間の非認証施設で受ければ良かったと

自分でもっとリサーチして施設を決めればよかったと

理由は今回受けた検査項目の少なさ、無駄な時間と労力を割き、結果一ヶ月もの時間を要したからだ

最初にかかりつけ医に紹介状を書いてもらってから、この結果を受け取るまで一ヶ月。

かかりつけのクリニックに「NIPT検査を受けたい」と希望したら、提携しているようで、その日のうちに大学病院から予約日が決められた
来院は3回が条件、うち2回の日程が決められた

「認証施設だから安心だ」
他の施設などを調べもせず、ただ紹介してもらったところを受け入れたのだけど

来院一回目に普通に診察を受けて
来院二回目にカウンセリング受けた後に検査となった

二回目は夫婦揃ってカウンセリングを受けることが条件であった

事前に予約のタイミングで検査会社が作成した動画を前もって観るように案内されたので、動画をみていた

二回目のカウンセリングの内容は、さしてその動画の内容と変わりない

染色体異常の発生頻度や検査の検査の精度の話ばかりで
その後は個人情報を含まない結果集計の同意書書いたり

結局はその同意書書くためのカウンセリングなのでは?という感じ

もし、陽性だったら?そんな不安を想定したような案内は一切なかった

例えば、もし妊娠の継続を断念する場合にはどういったスケジュールになるのか、いつまでにキメないといけないのか、など具体的で個々人に寄り添ったカウンセリングは一切なく

動画で説明できる内容しか説明されなかった
この施設でのスケジュールの案内も、「概ねこうなります」といった内容であり、
かつそのスケジュールの案内に陽性だった場合に妊娠継続を希望しない場合の手術などの記載はない(そこまでは認証施設ではしない、かかりつけ医で、ということだろうか…)

そして、検査を受ける意思を再び問われてから

検査用の採血が行われた

まず一回目の来院、紹介状を書いてもらう際に妊婦健診を既に受けているのだから、また同じような診察のために時間を取られる意味が分からない

次に二回目の来院、カウンセリングは個々人に寄り添った内容でないなら、それも動画で良かったのでは?わざわざ夫婦そろって二人で仕事休んで来院するほどの内容は感じられなかった

そもそも検査を希望して予約して指定の動画も見た上で来院しているのだから、一回目で検査用の採血をしてくれればよい

そして三回目の来院。今回で結果を受け取った。

呼ばれて、検査結果「陰性」と書かれた紙を渡されて終了した

仕事を休み、つわりで辛い中一時間半かけて来たのに。

紙を渡されただけでカウンセリング料取られて会計して終わった。

検査から結果を受け取るまで2週間

苦しい2週間だった

もし陽性だった場合、そこから確定検査・結果までさらに推定一ヶ月以上、そして検査結果を受けてからもし妊娠継続を断念するならさらに手術の予約の段取りをして…ギリギリの期間になるかもしれない?

すでに妊娠中期に入って、そのようなそんな辛い時間に本当に耐えられるのだろうか?

いや、耐えられる気がしない。この2週間だけでも苦しかったのだ。

では、その判断に至るまでの長い期間をお腹で成長させて、母子共に苦しい経験をしないために、どうしたらいいのか。

わたしは早く確定検査を受けるにはどうしたら良いのか、カウンセリングで質問していた。結果的に、どこでいつ受けられるか不明であった。

NIPTは非確定検査である。
確定検査は、羊水検査と絨毛検査がある。

羊水検査を受ける場合は、NIPTの結果が既に陽性であっても妊娠15週からしか検査することができない。

より早く確定検査を受けるには、「絨毛検査」しかない。絨毛検査は妊娠11週から受けることができる。

ただし、絨毛検査は技術的に難しく、こちらの大学病院ではやってないと言われた。
※NIPTで陽性なら羊水検査は追加費用はなしで受けれるが、絨毛検査受けたいなら別施設で自費になるとのこと

絨毛検査はいつ頃予約できるものなのか知りたいと話したが、カウンセリング担当者からは医療機関を調べると言われたものの、結局医療施設ではない資料を渡されて「かかりつけ医に渡して」とのことだった

かかりつけ医にその資料を持って相談したところ、まずは看護師には「えー、なにこれ、絨毛検査?なにこの資料?ふーん、ここに問い合わせしてって?こんなのやったことなーい(やる気なし)」と言われ。医師はその資料を見ずに言った「医療機関名を言ってくれたら紹介状はかくけど、そんな絨毛検査受けるなら大きいところしかやってないし、そこで早めに検査受けたいなんて、もう遅いよ」
「そんなに気になるんならうちじゃなくて大きい病院に移ったら。でも診察まですごい待たされると思うけどね」
と言われた。

ちょっと待って。それなら
妊娠初期のうちに妊娠継続を断念するか判断する想定で出生前検査を受けたいなら

確定検査は絨毛検査狙いでいくしかないということではないか。
そんなの知る機会がなかったんだよ。

また、絨毛検査は技術的に難しいので、胎盤限局性モザイク(よくわからない)で、赤ちゃんが正常でも異常な絨毛の細胞が混じってしまうことがあるらしい(よくわからないので詳しくは調べてください…)

そして、流産率が羊水検査よりも高くなる

絨毛検査をやっている施設は少ない…

費用もNIPT検査にプラスになってしまう

後付で判断するにはハードルが高いものであったが、そんなのNIPT受けたいと言う時点で最初から分かっている人なんてごく限られた人か、近くにそういった病院があるかではないのか。

それなのにかかりつけ医は、産婦人科医でもない妊婦に、よくも追い詰める発言をしてくれたなと恨みつつ…。

結局、一番早期に確定検査を結果を知るには最初から絨毛検査を受けることだろう。

でも最初からわざわざ流産リスクのある絨毛検査を受ける人は少ないだろう。

現実的には非認証施設でNIPT検査を受けて、陽性が出たら絨毛検査が一番早期にできるといえるのかもしれない。

ただ、責任が取れないのですが、
非認証施設での結果を、絨毛検査をやってるような大きな病院が受け入れて、絨毛検査をやってくれるのか?

また、仮に絨毛検査に限らず羊水検査で陽性となって、妊娠継続を断念したいとしたら。
非認証施設での確定検査を、中絶手術をする病院が受け入れてくれるものなのか?

自分が紹介してない検査結果をかかりつけ医などが、断るなら…?

その辺が分からないのだけど、本当に道筋としては
出生前検査は広く受けれるものであるのに対して
万が一の最終段階まで通してくれるのか

いや、通してくれないとおかしいはずなのだけど。

結局、もし民間の非認証に頼ったとして、万が一の検査のあとどうなるのか、誰か教えてほしいし、私の中で一番最善と思われる対応が分からないままになった

どうして、受けるか受けないかばかりで、その先についてくるものは、案内されないのだろう。

このモヤモヤは晴れない

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