とある個サポのWIN-WINなチームサポート(2,選手を通してチームを推すということ)
さて、前回は如何にして私が選手サポになったかを書いてきたが、今回はそこからどんな風に選手を推し、選手を通してチームを推しているかをお伝えしたい。
ただ、いくら応援にお金を出せるか、個人個人で違うのは仕方ない。年齢やその時の収入によって違うので自分に出せる範囲で、選手に「貴方を応援しています」が伝わるように、推しを纏い、推しを推すのである。
私は前野選手を推し始めたころは底辺フリーターでお金も時間もなく、グッズも現地も限られた予算でやりくりしていた。そこから就職し、少し余裕が出てきたが距離が遠くなってなかなか現地に行くことが出来ず、その分をグッズとオークションにぶつけた。そして更に距離が離れた頃に自分にも余裕が出てチームへの貢献を考えられるようになった。
変遷を書いてみよう。
選手サポになったあと、まずは公式から出ている全選手対応グッズは推しを買った。ユニフォーム、タオマフを筆頭に、ナンバーグッズ、ガチャガチャは交換も含めて手に入れ、受注生産グッズも推しで注文する。推しを推すことでチームにこの選手には需要があると認識させたかった。
とは言えさっきも書いたが、私は選手サポになった当初底辺フリーターで、現地に行くこともしたかったので、あまりグッズにはお金をかけられなかった。そのせいか今でもユニベアにはあまり食指が動かない。でもユニフォーム型クッションはめちゃくちゃ好きでホームアウェイデザイン両方で買った。ここらへんは個人の趣味嗜好で良いと思う(が、経済的に余裕があればもちろん全部買っていたのだと思う)。
余裕があれば、1000円くじに推しのグッズがある時にも当てるまで参加したかった……あれはダメ……射幸心煽るのいくない……
グッズで貢献出来ないこの時期はファンレターをよく書いていた。子供が産まれるまでは結構な頻度で書いていて、週一とかの時もあった。ので、変化をつけようと途中から一ネタ自分のことを入れていたなぁ……。あまりにネタが無さすぎて「最近シリアルにハマってます」とか書いたことがある。謎である。
そしてもちろん個人的なプレゼントも渡していた。誕生日、クリスマス、バレンタイン……食べ物は渡せないので(ドーピングとか制限してたりとかあるからね)、公式供給のコメントや記事などから色々考えて贈っていた。推し始めた初期はとち狂って偏光グラス(釣りとかゴルフに使えるやつ)を贈ったりしていたが、だんだん消耗品とかに流れた。ファンレターと同じくネタが無くなってくるし、要らなければ処分しやすいようにとの気持ちも働いた。
グッズとともにその選手が関わるチームのイベントにも反応をしていた。選手の参加するチラシ配り、募金、トークショーイベント……
ベンチ外の時にスタジアムで募金活動をしている時は一度募金して、人が引いた頃にもう一度と周回をしていた。なお募金にはどちらか一度はお札を入れていた。大道芸人の投げ銭でもそうだがお札のインパクトは強い。視線を貰うためならスタグル一品我慢する。
この頃になると若干認知されてる気がしてくる。遠征(しかも東京以外の)サポの特権である。因みにチームの方からもそこまでサポがついてくる選手って何なんだとイベント終わりに声をかけられたこともある。「好きになったきっかけは?」と訊かれて流石に沼落ちした胸毛の話をするわけにも行かず、至極冷静に「私鹿島が好きで、最初に好きになったのは相馬直樹選手なんですが……」と答え始めたのは自分でもびっくりした。いやでも本当、プレーで好きになってなきゃ胸毛で沼に落ちねえよ。
そして新潟で一番恐ろしかったのはオークションである。鹿島でももちろんあったけど、鹿島は富豪層が多く太刀打ち出来なかった。その感覚で新潟来たら一部選手を除き相場が鹿島より低い。恐ろしい。
ここまで来ると敵は同じ前野サポである。SNSで探り合いをして無駄に値段を釣り上げないようにしつつ、欲しい物の相場を探る。
なお一部の人にしか言っていなかったが実は私が前野貴德等身大バナーを3枚とも持っている。そろそろ一度干したりしなきゃ。
そして前野選手がついに愛媛に帰ることとなった。もちろんそのまま追っかけて愛媛を推すことになる。
推しの居るクラブが鹿島→新潟→愛媛と企業型大型クラブからだんだん町クラブへと移り変わるに連れて、自分の出しているチケット代、グッズ代がチームを支えている、という意識がどんどん強くなってきたように思う。
正直鹿島というチームに落とす金は、自分があまり金額を割けるわけでもない(富豪が多くて比べ物にならない)ので、試合を楽しませてもらう為の対価である、という意識が私は強い。ゴール裏で跳ね続けたり旗を振ったりできるタイプのサポーターではないのもあるのかもしれない。
グッズなどに対しても「お客様」の気持ちで、グッズの展開が多いのもあるが、気になったら買う程度である。ただしスポンサー様に対する信頼はめちゃくちゃあるのでスポンサー様に金を落としたくなる。いつもありがとうございます。
それが新潟に通うようになり、ファンクラブではなく「後援会」という名前の通り、みんなで協力して応援しよう!支えよう!という活動をする人達の存在を感じた。練習場の草刈ボランティアとか試合日以外でもそういう活動をする人もいるのか!となった。後援会なのでそりゃユースも含めて「おらがまちの」子達感もすごい。アットホーム。
グッズに関しては商魂逞しい感じがして、でもそれが嫌な感じじゃなく、需要把握してる感があった。オークション含めたグッズ利益がチームの利益になることを運営もサポーターもわかっているから、クオリティが担保されているし気持ちよく金を落とせる。楽しい。
そして愛媛。最初にファンクラブイベント行った時に本当にびっくりした。小さな体育館で選手とほぼ自由に触れ合える。そしてそこに居るサポーターさんたちが本当にみんなチームを、選手を応援しているんだなって思えた。ほぼ家族。若干厄介オタクサポの自認がある身としては場違い感半端ない。推しにも「ここまできてんのかよマジか」って思われてても仕方がない。
そして、愛媛でも基本的には選手サポだし、遠方サポだし、ホーム1試合と関東アウェイに行くのと選手グッズ、ファンクラブくらいで良いかな〜と思っていた。
しかし前の記事でも書いた。人を動かすのは他人が狂っている様である、と。
アウェイグッズの販売などを手伝うサポーター達。一平くんに狂う人達。何より仕事として愛媛FCのために色々なことに向き合うスタッフ。こんな風にみんながどこか狂ったように愛しているクラブを愛さないなんてことが出来るか。いや、出来ない。
もちろん推しへの愛は別格なのだが、スタッフさんの頑張りに応えたい!と関東サポの身ながらシーチケを(保持者向けイベントはハーフシーズンでも参加できるからのに)、年間で買い(富豪ではないのでゴール裏自由席で申し訳ない)、推しのサイン入りのユニが貰えるし、もしかしたら推しとのイベントも参加できるからとファンクラブをアップグレードし、推しのサイン入りのグッズ貰えるしな、とクラファンを積み上げる。クラフトビールも好きなのでそちらも積み上げた。
本当にコロナ禍でクラファン文化が出来たのは良くない。現地に行けない分突っ込むしそこから現地に行けるようになっても突っ込んでしまう。一度ハードルを越えるともう戻れない。しかも選手にもスタッフにも喜んでもらえる……孫にお小遣いをあげるお婆ちゃんの気分だ。喜ぶ姿を見られるだけで嬉しい。
考えてみれば企業型クラブとか町クラブとか関係ないな。単純に推す時間が長いから推し自身以外に推しの周りも推したくなっただけかもしれない。
そしてそうさせたのは周りの愛に狂った人達である。Jリーグをまた見るきっかけをくれた広島サポの友人、鹿島で、新潟で、愛媛で出会ったサポーター仲間。色んな人の色んな推し方があって、私にあったものを取り入れていったら、何故か推しにもスタッフにも認知されるようになっていた、幸せな例だ。
ということで、去年に続いて今年も愛媛FCがクラウドファンディング https://store.jleague.jp/special/crowdfunding/ehime2023/ をやるので皆さんも是非支援して欲しい。次の記事は去年のクラファンについて。やっとタイトル回収するよ!
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