しっぽのないマプ⑦
ポナシがとりだしたのは、ふうせん。
「これでどうやってがけをのぼるの?」
カルルにはピンときていません。
ふうせんにのったポナシはカルルをおうえんしました。
「カルル、もうすこしがんばって!」
ポナシのおうえんにこたえて、カルルはひっしにふうせんにいきをふきこみました。
「もういいよ!くちをはなして」
カルルがくちをはなすと、ポナシをのせたふうせんはいきおいよくあがりました。
ところが、がけのうえまであとすこしのところで、ふうせんのくうきがなくなってしまいました。
するとポナシは…
「えーい!!」
ブボボボーン!
ポナシはありったけのちからをこめて、おならをさくれつさせました。
そのいきおいをつかって、みごとがけのうえにちゃくち!
「すごいよポナシ!しっぽがなくてもとんでたよ!」
したからカルルがはくしゅしました。
つづく。
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