私にとっての、ラーメンズという存在。
出会って14年、再会して好きになって早10年…
ラーメンズは私の人生において、大きすぎる存在となっていました。
私は地元が沖縄なのですが、物理的距離はもちろんのこと、芸能人などは雲の上の存在。公演やイベントなども、参加するという考えすらありません。若かりし頃の私は、ただただ画面越しの存在を探すばかりでした。
数年前から、私は本土へ来ています。
事実上、物理的距離はなくなりました。
地続きで存在していることに今でも感動しています。
しかし私の中では、ラーメンズはもちろんのこと“大好きな存在”に触れるという行為自体にとても恐怖があるのです。自分が観に行ってもいいのか、近づいてもいいのだろうか…
それだけ私にとって特別な存在として育ちすぎていました。
2020年、うるう年。
私は人生最大の勇気を振り絞って、小林賢太郎劇作品『うるう』を観に行きました。
開演ギリギリまで「怖い怖い…」とTwitterの仲間に泣きついていましたが、そんなことなんて忘れるくらいの、言葉にできないほどの感情が動きました。
チケット応募して当たって観に行けて、本当によかった。
本土に出てきて生活や意識に慣れ、初舞台も経験して、これから始まる供給を甘んじて受け入れられる心づもりがやっとできました。
そして私はそれ以前からずっと、根拠のない信頼と自信を持っていました。
いつか、本公演が始まる。
ラーメンズの2人が並んだ舞台を観ることができる。
信じて疑わなかった光景は、今回の発表により私の目の前では実現しないものとなりました。
賢太郎さんが考え抜いて出した答です。
私たちはそれを受け入れることだけできるのです。
お疲れさまでした。
今までのような姿でないけれど、これからも楽しみにしています。
今までも、そしてもちろんこれからもラーメンズが大好きです。
ありがとうございました。
なんて、それらしい事をいいました。
本音は別でもっと主観的です。
もっと早くラーメンズに出会っていたら、もっと早く好きになっていたら、
自分が生まれたところが本土だったら。
並んだ2人をこの目で観ずにいることにとても後悔している自分がいる。
賢太郎さんや仁さんから“ラーメンズ”という言葉は出ているけれど、賢太郎さんのパフォーマー引退以外のことには触れていません。ラーメンズはまだ存在している。そう思っていてもいいのでしょうか。
私は小林賢太郎さん、片桐仁さんを敬愛しています。
しかし、それ以上に2人の“ラーメンズ”が大好きだったのです。
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