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Eternal City

『早朝に放送されていたラレアルとバルサ戦を観て、ロスタイムで失点を許して何とも言えない気持ちで朝を迎え、久々に予定のない休日だし、音楽聴きながらドライブでもするかと思ってエンジンを掛けたら、ガソリンが残り僅かで、仕方なくガソスタへ。相変わらずガソリン高けぇなって思いながら、窓ガラスに反射した寝癖をくしゃくしゃと直す。朝から何も食していなかったので、帰りにカフェオレとたまごサンドを購入し、今に至る。いつ食べてもたまごサンドは美味しい。。。いっそ僕はたまごサンド作ってくれる人と結婚したい。毎日とは言わないから。今日は僕が作ってもいい。いっそ永遠に作ってもいい。「永遠に?」「永遠に。」永遠なんてないくせに永遠なんて言葉を作って。』

amazarashi live tour 2023 「永遠市」名古屋公演から二日程経ちました。今回は新幹線乗って名古屋へ行ってきました。毎回そうなんだけど、ライブ終わりは語彙力失って、良かった、本当に良かった、しか言葉が出てこないんだよな。ライブ自体とても久々だった。最後が武道館の新言語秩序だった気がします。あれから何年経った?何千小節、何万文字、距離にしたら何万キロ秋田さんは費やしたんだ?だからこそ、色々な変化を感じることが出来ました。今まで、演奏者の前にスクリーンがあって、映像を投影していたのに、さらに演奏者の後ろにも、映像を投影していて、なんか秋田さんと距離近くなったような錯覚をした。いやそもそも席が近かっただけかも笑、でも前より確実に演出の幅が増えただろうし、昔より良くなったのは確かです。あとライブ終わりのセトリ撮影!ポストカードいつから配り始めたんですか?セトリ探そうとして少し恥ずかしかったな。にしても、自分もあれから随分歳取ったなとか時間の流れを感じてしまった。なんか僕より若いファンかなり増えてね?物販並んでるときに、僕の前と後ろに並んでいる子たちがモンハンなうで仲良くなってて、凄い気まずかったな、あのとき僕もモンハンなう一緒にやりたかった、僕にコミュ力があれば…名古屋も久々だったな、tacicaとの対バン以来かな。いやプライベートで友達と車で行ったような。きしめん食べたっけ、あれ美味しかったなー、おっと話が逸れてしまった。

ここからは内容の話になるので、ツアーも始まったばかりだし、セトリバレしたくないよーっていう少年少女たちは、ここで読むのをやめて、是非ツアー楽しんできてね。今回のライブは新アルバムを引っさげてのライブだから勿論新譜を演奏するんだけど、これまでの既存曲の選曲が神がかっているのでね。

さてと、話そっか。ん、君まだいるの?え、セトリバレしてもいい?本当にいいの?ライブ行かないから別に構わないだって?まだ追加公演あるから、まだ間に合うよ!よし、楽しんでこい!

茶番はこれくらいにして話します。

「俯きヶ丘」
一曲目はもちろんポエトリー。今回の新アルバムの世界観の中に一気に引き込まれるような、そんな曲でした。歌詞にあるエアレンデルは観測史上最も遠い恒星の名で、トールキンの作品に登場する人物から名付けられ、明けの明星、昇りくる光を意味する古英語らしい。

「インヒューマンエンパシー」
センチュリーホール、音響良い。秋田さんの歌声が響く、なんか安定感さらに増しているような。9Vの電池ってギターのエフェクターに使うやつかな。あれ電池の種類によって音が変わるんだよね、やったことないけど。

「下を向いて歩こう」
アルバムのリード曲だね。インヒューマンからの並びはアルバムと同じで、曲の繋ぎ目が滑らか。永遠市が始まったなって感じで高揚感に包まれていきます。境界線のような透明感あるサウンドで歌詞も相まって、THE AMZ な曲。

「ディザスター」
来た、推し曲。新曲が続きます。ベースの音が重い、た、たまらねえ。豊川さんの透明感あるコーラス。韻を踏んだ歌詞。これライブで聞けて良かった。

「14歳」
ギターの音で鳥肌立ちました。聴ける日が来るなんて。「好きな歌を歌う」って歌っている秋田さんの姿が凄い、いきいきとして、楽しそうで、なんか、うん、いいよね。

「無題」
からの無題。ヤバない。「変わってくのは いつも風景」って歌詞が本当に好き。感極まってしまった。

「つじつま合わせに生まれた僕等」
地球というちいさな星に住んでいる、人間というちいさな生き物。永遠市の世界観に奥行きを持たせてくれるような、そんな選曲だった。クレプトマニアの歌詞に入っていたよね、そう捉えると無題との繋がりも分かった気がします。

「スワイプ」
社会の窮屈さのようなバスドラムが重苦しい。演奏を聴いているうちに、視界が狭まってゆく感覚、マクロからミクロへ、心が閉ざされて、俯いてゆく、ただただ受け止める。ライブアレンジが凄く良かった。

「君はまだ夏を知らない」
一転、さっきまでの感情を溶かしていくような、とてもエモーショナルな曲。すごくライブ映えする曲だなと思いました。「たった七つしか」って口ずさみたくなるの、僕だけ?「僕は君との夏を知らない、たぁったぁ、ななつぅしかぁ〜」。

「月曜日」
なんか、もう名曲だよねこれ。今回の題材にもとてもフィットしている。「君の胸の内の深さに遠く遠く及ばないとしても」この歌詞聞いた時に「インヒューマン」と「俯きヶ丘」の歌詞を思い出した。永遠市って、エアレンデルのように、人間の中、胸の内、深く遠くにあるのかなって。「生まれた場所は選べずとも生きる場所は選ばせてくれ」と「息苦しいのはここが生きる場所ではないから」の繋げてくるのは、正直やばいなと思った。「一番怖いのはさよなら それなら約束しよう 永遠に別れはないと 永遠なんてないと知って誓った それが愛や友情には 遠く呼ばないとしても」って歌詞にもグッと来るし、永遠という単語って思えばいろんな歌詞に出てくるよね。

「海洋生命」
最近の曲の中でかなり尖っている曲だよね。ライブで演奏出来るんか!秋田さんヴォイスが擽ったい。勿論いい意味で。意外な選曲でした、聞けて良かったー。

「超新星」
新譜の中で一番聴きたかった曲。ライブでもやっぱり良かった。「まさかとよもやが明日以降待つきっと」の聴き心地よくない?いや分かってくれる人絶対いるはず。仕事帰りに、車のスピーカーで爆音でアルバム聴いた中で、何故か一番グッと来た曲なんだよね。背中を押してくれるような曲だよね。

「自由に向かって逃げろ」
これまた良曲。戦えじゃなくて逃げろなんだよな。ゆったりと聴き入ってしまった。これもまたライブ映えする曲だな。もっと聴こ。

「空に歌えば」
一瞬で、空気感が変わって、姿勢を伸ばしたのを覚えている。いつの間にか気分も前向きに、視界がとても明るく明瞭になっていました。終盤に突入!

「美しい思い出」
ここでこれ来るか。ラストの「忘れたいこと 忘れたいこと」で毎回感情溢れて、秋田さんの歌声が反響がして頭がぐわんぐわんして、色んなこと思い出してフラッシュバックして、それを良い意味でも悪い意味でも、保管出来ていなかったものを、自分の中に保管させてくれる気がする。

「ごめんね、オデッセイ」
長い冒険旅行も終わりです。SF映画のオデッセイなのかな、クーパーとマーフはインターステラーだよね。心地の良い疲労感に染み渡る、ポエトリーソング最高。

「アンチノミー」
ラストサビで、感情全部持ってかれた。感情崩壊した。もうライブ終わって放心状態。感情どこいった、語彙力どこいった状態でした。でも今回のライブで永遠市がどこにあるか分かった気がしました。最高のセトリでした。

今回のライブで一番印象深かったのは、MCで「美しき思い出歌いながらタケと目が合ったら、なんかグッと来たじゃん 走馬灯を見るような感じでグワァーって来ました だから今日はそれだけでいいものを貰った気がします」的なこと言って、バンドメンバー、特に豊川さんの笑い声が聞こえて、なんか、こっちまでグワァーと来るじゃん、こんなの初めて聴いたんだけど、僕が知らないだけ、今こんな感じで喋ってくれるの?バンドメンバーの雰囲気がとても良くて、なんかそれだけで名古屋来て本当に良かった。

『空に歌えばを聴いていて思ったけど、永久と永遠って似て非なるものだよな。永久って物理的なニュアンスだけど、永遠はどちらかといえば時間を超えて存在するというか精神的だよね。たまごサンドの最後一口を頬張る。ゴクリっと飲み込む。「つまりね、たまごサンドを永久に作ることは物理的にキツイけど、永遠に、つまり気持ち的にはたまごサンドを作って食べさせたいと思っているんだよ。」「は?物理的にも精神的にも毎日食べたくないし、永久かつ永遠に未来永劫お断りだわ。」「永遠はこんな風に当たり前に出来ていくのかなーいくのかなー」「(真顔)」』

って感じでライブの感想でした。は?今回もよく分からない、文章になってしまったな笑。まぁ色々難しく話すよりは緩いほうが良いよね?。いつも真面目に何か話すと死生観の方に思考が働いてしまうから、もっと生活感だして、ブログは書きたいなと思う、そっちの方が味あるでしょ。名古屋から帰って来て、またいつも通りの日常に戻るわけで、さっそく月曜日蹴飛ばしたいけど、これから色々なことがあるだろうし、変わってくのは風景だけかも知れないけど、自分も二十代半ばだし、嫌でも色々なこと考えるし、でもそれでも目の前にいる人や目の前にあるものを大事にして、少しずつでも頑張ろうと思う。白紙に戻れない僕らだから。

久々に誰かと一緒にライブ行くと、こんなに楽しいだなって思った。いつもライブ一人で行くことが多いからさ。待ち時間とかあっという間だったな。

『あっ、カフェオレ飲み忘れてた』

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