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健康経営コラムvol.10 健康経営認定が生んだ相乗効果。社員と目指す“年金をもらいながら勤められる会社”

※本記事は2分で読むことができます。
「健康経営優良法人」企業の取り組みインタビュー
有限会社ワイケイシイ 様

■ 取材企業 ■

・企業名:有限会社ワイケイシイ
・業種 :製造
・従業員:20名
・所在地:長野県
・認定部門:中小規模ブライト500
・会社HP:http://ykc-sys.co.jp/

社長にも容赦ナシ!? 体調管理の徹底からの意識付け

長野県に拠点を置く有限会社ワイケイシイ。従業員数20名ほどの同社は、柳澤昇社長を筆頭に、社員とともに健康経営を作り上げてきた。本格的に取り組みはじめたのは1年前。「健康経営とはなにか」というゼロからのスタートとして、新たに健康経営推進部を立ち上げた。

「会社としても新たな取り組み・チャレンジであったことから、当時担当者は何をどうしたらいいのか、どうやったら社員に取り組みを認識してもらえるか、男性・女性社員へどのような施策を実地すべきかなど、悩みながらのスタートでした」と、手探りのなかでまずはじめたのが『体調管理シート』。

コロナ対策も兼ねて、9つの項目にチェックして提出してもらう。当初は慣れない取り組みに提出を忘れる社員も多かった。「出さないとイエローカードが出るのですが、社長の私も例外ではありません。忘れたときは、謝りながら提出しています(笑)」と、日々の積み重ねで徐々に意識が定着。今では提出率はほぼ100%になった。
毎週の朝礼での呼びかけや、健康に関する資料の回覧、会社負担での定期健診の受診や女性社員を意識した施策なども実施。その結果実を結んだ「健康経営優良法人」の証書は、誰でも目にとまる玄関口に置いている。「これを見ることで、社内外ともに“自分も気をつけなければ”という意識付けにもつながります。これを持続させるためにも、今後も健康経営優良法人の取得は継続していきたい」と柳澤社長は語る。

社員からアイディアが出るように 健康経営認定で生まれた相乗効果

『健康経営優良法人』の肩書きは、確かに社員の意識を変えていった。取り組みをはじめた当初は、社長や担当者から呼びかけることで動いていたが、今では社員からアイディアが出るようになった。「一日の中で、午前と午後に5分ずつストレッチを行うのはどうかと意見が出ています。社員同士のコミュニケーションにもなりますし、無理なく健康に関する認識を深めることができるので、ぜひやりたいと考えています」。

新アイディアを実現するべく、ストレッチを行えるスペースや、リフレッシュしやすいオフィスデザインなども考えていく予定。「私は社員がやりたいと言ったことをやるだけなので」と笑う柳澤社長。従業員との距離が近い同社だからこそ、キャッチボールを重ねながら新しい取り組みを模索している。

加えて、柳澤社長が強化していきたいのが禁煙への取り組みだ。自らがヘビースモーカーだった経験もあり、目指すのは禁煙率100%。「私自身、以前は検診で肺が真っ黒になった写真を見てショックを受けました。ただ止めるように言っても実現するのは難しい。将来的には禁煙手当のようなものを作り、喫煙率を減らしていけたらと考えています」。
そんな柳澤社長の信念は、法人に関わる全ての人に利益となる会社を作ること。「会社は社長だけのためにあるものではありません。従業員が年金をもらいながら勤められるような、元気で長く居続けられる環境を作っていきたい」と、柳澤社長が目指す形に向けての歩みは、まだスタートしたばかりだ。

※取材、文:株式会社empheal(エンフィール)


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