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健康経営コラムvol.12 業界の課題に3ステップの禁煙サポートで立ち向かう!10代から定年まで生き生きと働ける会社を目指して

※本記事は2分で読むことができます。

「健康経営優良法人」企業の取り組みインタビュー
群馬小型運送株式会社 様

■ 取材企業 ■

・企業名:群馬小型運送株式会社
・業種 :物流
・従業員:103名(2021年2月1日現在)
・所在地:群馬県
・認定部門:中小規模ブライト500
・会社HP:https://www.gku.group/gunma-kogata/?_fsi=jF4AP3ac

一歩踏み込んだ禁煙サポート 3つの『禁煙コース』で卒煙をお手伝い

トラックドライバーといえば、タバコがつきもの。そんな昔ながらの業界イメージを払拭するために、群馬小型運送株式会社は“卒煙”に向けてのチャレンジを続けている。『禁煙サポートプログラム』を本格始動したのは昨年のこと。『禁煙外来コース』、『禁煙補助剤コース』、『プチエントリーコース』と、本人の意思や状況に合わせて禁煙に取り組めるよう、3種類のコースを用意。禁煙外来の診療費の会社負担や、ニコチンパッチやガムなどの補助制度をスタートした。これを活用して、実際に卒煙に成功した社員がいたが、それでも「まだまだ全員に理解してもらうのは難しいですね」と、担当の川手さんは話す。「昨年はスタートアップの年だったので、会社から声をかけてプロジェクトに参加してもらう人を募りましたが、自分から手を挙げる人はまだまだ少ないんです」。

喫煙所の撤去から始まり、社内報などを使って喫煙や受動喫煙リスクの啓蒙も行ってきた。「従業員の大多数が現場に出ている状況では難しい部分もありますが、細部まで方針を理解して、ぜひ参加してもらいたい」と、SNSなどを活用して地道な呼びかけも続けている。

『禁煙』は、業界が抱える課題解決へのキーワード

同社が禁煙促進に力を入れる目的は、大きく2つある。ひとつは「従業員のみなさんに、定年までまだまだ元気に働いてほしい」という思い。同社の平均年齢は47歳、60代のドライバーも数多く活躍している。「生活習慣病のリスクも上がりますし、それが大きな事故にもつながります。自分の健康について意識してもらいたい」と、産業医による定期検診結果のダブルチェックや、再検診の徹底などにも余念がない。

業界全体で高齢化が進む中、禁煙プロジェクトは高齢スタッフの健康維持に向けた重要な取り組み。加えて、若手採用に向けた布石でもある。「ベテランのドライバーに長く活躍してもらいたいという一方で、若手を積極的に採用していきたいと思っています」と川手さん。同社は新卒採用にも力を入れており、10代のドライバーも在籍。「若手ではタバコを吸わない方が多く、喫煙者と同じ車を使うときにニオイや煙が残っていると、よくないですよね」。若い世代が働きやすい環境づくりというのも、禁煙プロジェクトの重要な目的だ。
「採用した学生さんからも、想像していたよりもクリーンなイメージだったと言われることもありました。新しい取り組みにもどんどん挑戦しながら、社員全員が健康に働いていける会社になればいいなと思っています」と、目指すのはどの世代も生き生きと活躍できる職場だ。

※取材、文:株式会社empheal(エンフィール)


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