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健康経営コラムvol.8 健康経営を支えるのは個々のマインドセット。従業員の自発性を育てる会社

※本記事は2分で読むことができます。

「健康経営優良法人」企業の取り組みインタビュー
田島興産株式会社様

■ 取材企業 ■

・企業名:田島興産株式会社
・業種 :建設
・従業員:54名(2019年11月現在)
・所在地:佐賀県
・認定部門:中小規模ブライト500
・会社HP:https://tajimakosan.com/?_fsi=jF4AP3ac

きっかけは初めての新卒採用 コミュニケーションの強化で見えてきたもの

田島興産株式会社が健康経営優良法人に認定されたのは2018年。健康診断受診率100%や、予防接種費用の全額負担、運動機会創出のための地域のマラソン大会への参加などが評価されたが、同社の一番の特徴は、まず『意識改革』を徹底したことだ。

きっかけは、2015年に始めて行った新卒採用だった。「企業理念に共感してくれる人を採用したかったので、受け入れる側としても改めてマインドセットの徹底を行いました」と語るのは、担当の田中美千代さん。若手社員を受け入れるにあたり、研修制度の見直しとともに、既存社員に対しての勉強会も実施。当初は戸惑いの声もあったが、意識改革を助けたのはコミュニケーション強化への取り組みだった。
面談やイベントを通して交流の場を作るだけでなく、「コミュニケーションが心の健康につながる」とスタートしたのが、全員参加の委員会活動。「残業ゼロ促進委員会、健康促進委員会、スポ-ツを楽しむ会など、あったらいいねというものを作って活動しています。経営陣はほぼ口を出さずに、社員が中心となって動いてくれています」と、今年は13の委員会が発足。従業員同士のコミュニケーション促進につながるだけでなく、委員会活動として健康に関する社内報を発信するなど、自ら健康に関して考え、活動するきっかけにもなっている。

自分の健康を、自分で考える環境を作りたい

委員会活動などを通じたコミュニケーション強化は、従業員一人ひとりの健康に対する意識づけにもつながっている。そして、それは同社が重要視してきたポイントだ。「将来的には、自分で健康管理を行える社員を育てていきたいと考えています」と話す田中さん。委員会を作ったり、再健診を呼びかけたりと、制度や情報発信でのサポートはもちろん重要な取り組み。一方で、個々の根本的な“こころがけ”を根付かせなければ、継続することは難しい。

健康経営優良法人2021ブライト500に認定された現在、次に目指すのはそういったマインドを持った社員の育成だ。「発信し続けるだけでは改善は難しいと思っています。生活習慣病を抱えた社員も多く、それぞれ危機感は持ちながらも、改善に向けては腰が重いのが実態です。自分の健康を自分で考えられるような仕組みを、なにか作っていかなければと考えています」。今後は健康管理アプリを導入し、それぞれが自分の健康状態をチェックできるような取り組みも考えている。「悩みを抱えずに、元気に働ける会社にしていきたいと思っています」。働きながら、従業員が自分の体を気遣える環境を作っていく。システム面のサポートに留まらないのが、同社が目指す健康経営の最大の強みだ。

※取材、文:株式会社empheal(エンフィール)


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