怒られるのが怖いと思う子供の成長への第一歩

うちの下の子、とてもシャイです。
人の目をとても気にします。
人と違う事を嫌がります。
「ねえ○○買いたい〜」
「○○したい〜」
理由を聞くと○○ちゃんがしてるから、持ってるから、が大半。
でもって負けず嫌いです。
そして怒られる事をとても嫌がります。
そんなうちの子に先日、出来事が起こりました。
算数の時間。
「数え棒を出してください」と先生が言ったそうです。
無いのはうちの子ともう1人。
「持って帰るようにしてなかったからランドセルを見てみて」
と先生から言われ、見たけど無い。
そして家に帰って、ランドセルの2番目に大きいところに入っているものを全て出したらあったそうです。
そこまでを私に話してくれ、それを先生に伝えたいけどどう言えばいいか教えて欲しいとの事でした。
私は家に帰ってからどうやったら見つかったのかを聞いて、今の流れをもう一度話してくれたので「それを話せばいいんじゃない?」と言いました。
「帰ってランドセルの中全部出したらありましたって言えばいい?」
というので
「そうだね」
で終了です。
が、しかし、ここはチャンス!
私「なんで学校では見つけられなかったのに家では見つけられたの?」
娘「算数始まってて中身全部出せなかったから奥まで見れなかったけど、家では全部出せたから見つけられたの」
私は今年辺りから割りかし片付けが出来始めた姉に、自分のランドセルを妹に見せてあげてと言いました。
姉と妹は同じ種類のランドセルです。ここの薄いところに数え棒を入れて今日の妹の算数時間を再現。
私「数え棒ないのね、ならランドセル見てみて〜」
姉「はーい。ありましたー」
そして妹に
私「さあ、自分の時との違いはなんでしょーか、お答えください!」
姉「折り畳み傘しかここ入ってないもん」
姉が答えちゃった…まあいいわ。
私「なんで学校ですぐに見つけられなかったか分かった?」
妹「ここにたくさん入ってたから…」
何が入っているのか、パンパンでした。
私「じゃあここ片付けようか」
とりあえず全部出すと、
ビニール袋4枚、ミニバッグの中にお漏らしセット(パンツ、靴下、ビニール袋1枚)、キーホルダーやクリップや細かいまで出てきました。
こりゃパンパンになるな。
しかもビニール袋はグッチャに押し込んでる。
私「ビニール袋、こんなにいる?」
いるという妹。ビニール袋は地区の集まりの時に靴を入れるのに必要ですが月に1回、しかも今年度はないし1枚で充分。この枚数は予備だそうです。
予備…いらん。
私「左右の靴が入るこの1枚でいいんじゃない?」
でもダメ、という妹。
私「予備の予備の予備、なんでこんなに予備がいるか教えて」
シーン。
なんでか分からないならいらないんじゃない?という事でひとまず納得し、グッチャな1枚だけは確保。
そして畳んだらペチャンコになってコンパクトにになるから場所を取らないことも伝えて一緒に畳みました。

そしてお漏らしセット。雨の時の靴下くらいで、他はもういらない気もするけどもう少し入れておこうと言う事に。
ミニバッグの中にパンツ、靴下、ビニール袋1枚。フェルトの私の先輩が作ってくれたミニバッグがかさばってる。
私「汚れた物を入れる為のこのビニール袋。これにパンツと靴下入れたら荷物の量、こんなに違うよ!」
目の前で見たら、確かにと思ったようですぐに納得。ミニバッグは別で使う事に。
さあ、これらを入れてごらんっと。
もうスッキリったらありゃしないって思ったのが一目でわかる娘の表情。
そして。
私「明日、ランドセルの中全部出したらありましたって言うんだよね?」
妹「それは言わないといけない」
もちろん、これだけ言うのでも妹にとっては勇気がいる事なのです。
だけど、今までなら、言わないといけない事だから言う、というところまでで他、これも伝えたらいいよって事までとても言えなかった娘。
だけどちょっと提案をしてみました。
私「ランドセルの中見たらあった事を伝えた後に、そしてランドセルの中を片付けましたって言ってみたら?」
追加の自らの連絡事項。とても言えない、と妹。
私「先生はランドセルの中荷物たくさんですぐに見つからなかったんだなって、多分わかってるよ。だから今後またそうならない為に片付けたって伝えたら〇〇ちゃんも自分の事先生に伝えるって事で成長するし、先生もこの子は気付いて考えて行動できたから今後は大丈夫だなって安心すると思うよ」
と伝えました。
妹「大人の階段登れる?」
私「もっちろん。」
妹「…」
私「あった事伝えてじゃあその後、そ・し・て・か・た・づ・け・ま・し・た。たった10文字足すだけだ」
というと、言ってみる。と妹が言いました。
おお!自ら自分の事を先生に伝えるなんて、この子にしたら進歩なのです。
よーし、明日言ってみ!また教えてね!
そして翌日の帰宅後、言ってみた?と聞きました。
妹「んー、先生から持って来た?って聞いて来て、はいって言ったら、もうすぐに違う話をみんなにし始めたから言えなかった」
私「そうか」
内心、私としては残念〜。
自分から言いに来させるチャンスを与えて欲しかった〜。中々思った通りにはそりゃ行くわけないっか〜、残念だけど。
でもまず、娘がこのような注意された出来事を自ら私に伝えて来てどうすればいいかも聞いてきた。ここだけでも進歩なのです。
怒られれ事を異常に怖がるのは、私が姉をよく怒っていた姿を見ていたからなのかも。
最近こそ姉に怒る事はあまりなくなったけど去年辺りまでは、強く怒ってしまった…とあとで姉に対して反省をしていた日々。だから姉の事ばかり気にしていて、妹はいつまでも赤ちゃん扱いで甘やかしていたとばかり思っていたけど、想像するに姉と私とのやりとりを側で見ていた妹は間接的に影響を受けていたのではないかと。
あくまで想像だけど、そう考えられるのなら今から取り返して行くのみです。
娘を信じ、私を信じ、少しずつ一歩進む。
今回は全て思ったように進みはしなかったけど、確実に1つ成長したのです。
よく言ってくれた。
一緒に少しずつ進んで行こう!
チャンスは見逃さないぞ!

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