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個人的な財布の選び方 その6 ほとんどキャッシュレスな時
いろいろな財布を使ってみて思ったのは、どんな財布でも使っているうちに慣れるということでした。それぞれにメリットデメリットがありますのでその時々で好きなものを使えばいいというのがぼくなりの結論でした。
最近はキャッスレス決済の機会が増えたのであまり現金を持ち歩かないこともありますが、それでも財布に入れてあるものを一切持ち歩かないのはちょっと不安なのでそんなときは小さい財布を使っています。
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まずはマネークリップ。お札をクリップで挟むだけのこのタイプ、日本ではあまり人気がありません。なんとなく不便そうな気もしますが昔から造り続けられていますから、きっとそれなりの良さが有るんだろうと思っていました。一枚革にクリップを付けただけというのが一番シンプルな形ですが、さすが にそれじゃあ段ボールに挟んで持って歩くのと変わんねぇじゃねえか!とも思うので、最小限のカードポケットと小銭入れを装備しているものにしました。
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写真のものはブライドルレザー製。色はネイビーです。使ってみるとお札の出し入れにちょっと手間取りますが、慣れればなんとでもなりそう。必要なものをコンパクトにまとめて持ち歩けるのでマネークリップというのも意外と便利なんだなぁ、と思いました。
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それからこれはいわゆる「L字ファスナー」タイプ。これも昔からある形ですが、真ん中に小銭を入れて両サイドにお札とかカードを入れて使います。
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正直使いやすくはないのですが、かなり薄手なのでかさばらずに使えるメリットはあります。
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これはキャッスレスが普及し始めてから続々と商品化された「小さい財布」のひとつです。開くと片面がボックス型の小銭入れ、もう片面にお札やカードを収納します。
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ネックストラップは別の財布に付いていたのものを後付けしたんですが、この「財布を首から下げる」というのは実は非常に実用的です。カッコ悪いというのは否めませんが、最近はおしゃれブランドでも商品化しているようなので以外と普及するかもしれないですね。
さて、こうやっていろいろな財布を見てきたわけですが、そこに入っているお金=貨幣というのは一体何なのでしょうか?
貨幣というものは、その時代の共同体で「聖なるもの」が使われるという話しがあります。もともとお金を「払う」というのは「お祓い」の「はらう」と同じ事ですから、貨幣というのはなにがしかの負債状態を祓い清めるものなのです。
物をもらったから、あるいはサービスを受け取ったから、それを清算するために「聖なるもの」である貨幣を差し出してそれを精算するわけです。 石や貝から金属へ、それから紙へという素材の変化は、あたかも石器時代から鉄器時代、そして印刷による近代文明への流れに呼応しているようであり、それはプラスチックの時代におけるクレジットカードや、デジタルの時代における電子マネーにもそのままあてはまります。そう考えると比較的近い未来の財布と いうのは限りなく「データの入れ物」に近づくはずなので、パスケースのような小型のものにICカードを一枚入れるだけになるか、あるいはケータイのようなデバイスに組み込まれて財布の存在自体が消えてしまうのかもしれません。
問題はその先です。そう。貨幣という存在自体が消えてしまう可能性です。その時は使い勝手なんて関係ありませんから、何も入っていないコードバンの長財布を持ち歩き、時々ながめて純粋にエイジングと職人さんの技を味わおうと思っています。(嘘です)
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