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会話体験設計

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会話体験の設計方法について、フレーム・キャラクター・シナリオの視点から事例を交えて書いていきます。
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2019年4月の記事一覧

そいつに、何をしてほしい?(会話体験をつくる vol.3)

会話体験づくりのファーストステップは、フレーム設計。ここで、ザックリと要素の整理をしていくことになる。今回はフレーム設計の目的やポイントを紹介したい。 フレーム設計の目的 目的は、これ。 「ピントが合った会話」をするための下ごしらえ ピントが合わない会話体験は、苦痛である。 「話を聞いていないな」「通じていないな」。 そんな印象を抱かれると、婚活は失敗だ。 会話体験づくりも同じだ。「こいつ、聞いていないな」と感じさせる設計では、基本、ユーザーにモテない。 では具体

必要なこと(会話体験をつくる Vol.2)

会話体験をつくるために必要なものは、なんだろう。 まずは、言葉。 それから、言葉を伝えるための手段。喋ったり書いたりすること。 聞き取るための耳、読むための目や指。 理解するための脳。 そして、言葉以外のあれこれ。 言葉以外、って? 会話体験の非言語要素実際の会話を想像してみよう。 あなたの友人が、「話を聞いてほしい」と声をかけてきたとする。恋愛相談のようだ。その人があなたに求めているのは、ただ単に「話を聞く」ことだけではなさそうだ。 友人の話を聞きながら、あなた