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【No.2】得意技1・いい人

ええ、姑はとてもお上品。言葉遣いも綺麗で、服装もセンスあって、笑いのセンスもあるので、結婚6年(子育て大変だった時期)ぐらいは騙されてた。いくら言葉遣いが綺麗でもねぇ、内容が悪口文句、不平不満じゃね、綺麗な言葉遣い意味なさすぎるっちゅーねん。私、短いスパンで3人出産したこともあって、常にわいくちゃ!当時子育てが大変すぎて流せてたんやと思う。そんなことにいちいちかまってられんへんかった。それが、お義父さんが病に倒れてから、本性が如実に表に出てくる出てくる。



いちいち正論かのように全方向に叫ぶ

何気ない日常の場面すら、狭い視野で作り上げられた価値観で全部ジャッジメントにして評していた姑。いろんな人のいろんな言動を「非常識」として文句垂れ流してた。お義父さんが起こした会社に勤める社員のみなさんのことも散々言ってた。確かに個性的というか、なんというか、一般的に見ても確かに改善点はあったとは思う。でも、会社の一員でもないし、業務も関わってない姑が、相談されたわけでもなし、建設的な対応策を提案するわけでもなし、ようわかってへん人が側から見てあーだこーだ名指しで文句を言う。乳飲子含む小さい3人の子供を育てている嫁の私のところに毎日来て、話す内容と言ったら8割9割はそんな悪口。子供の前でそんな話はしないでくださいと何度もお願いしたけど、自分が言いたいという欲求を解消するためだけに、聞かされる方のことはお構いなしで言い続ける態度。アンチコメント書きまくってるネット民と全く同じことやん?


悪口の具体例

姑のお友達が親戚からお金借りてるのに返しもしてないのに貯金にわましてるなんて信じられないとか、その家の長男さんの嫁は子供ができないけど、お金持ちの娘さん貰ったから向こうの家のいいなりだとか、自分に全く関係ないのによそのおうちのこと批判してたまさにその時に、今まで悪口言ってたそのお友達から電話かかってきたことあって。まさかそんな細かい話まで嫁にされてるなんて思ってないよね、そのお友達も。姑の電話出た途端の声の変わりよう、「〜いいのよ、いいのよ。大丈夫。ごめんなさいねぇ〜…」と豹変した黄色い声に悪寒がしたわ。いうべきことがあるなら、大事なお友達なら、本人に言ってやればいいのに、本人の前では良い顔していい人を演じる。


役柄「いい人」の間違った演技

そして、精一杯の「いい人」を演じ切ることを続けているうちに、自分は「いい人」なんだと自分自身で勘違いして思い込む。ちょっとでも自分に反する人がいれば、自分は「いい人」だから、反する人が悪い人。基本、平たく言えばそういうシステムになってる人。自分では全く気づいてないことが実に恐ろしい。ぜーんぶ自分は悪くないんだってさ。

そもそも「いい人」を目指してること自体がお門違いやけど、本質的な「いい人」の概念も捉え間違ってることにも気がついてない。表向き感じがよく、笑顔を絶やさず、愛想良く、お言葉も上品に、人の迷惑になることはせず、常に自分を犠牲にし人を優先し、やりすぎるぐらいのお節介をかまし、ひたすら人のためと手を差し伸べ、常識的に振る舞ってる人って思ってるけど、本心本性は黒いものを持ってて、やったことのお返しをねだって押し付けがましく、黒い感情隠しきれず言っても差し支え無さそうな人にぐちぐち毎回同じ話して悪口を言う。本心に黒いもの持ってることを批判してるのではなく、黒い感情なんて誰でもあるし、それを持ってることを隠して、無駄にいい人演じてるくせに、陰では悪口言うことが嫌すぎる。正直じゃない。


決して綺麗だった頃に戻らない「ゴミ箱」

それまでは、亡くなったお義父さんが聞いてたらしい。夜の晩酌の時に。だから、お義父さんが具合悪くなった頃から、本性出始めたんや。文句聞かせる相手がおらんくなったから。お義父さんが亡くなった後、姑はお義父さんのことをこう形容した。「あの人は、私のゴミ箱だったの。」私はびっくりして言葉が出んかったわ。どんなけ尽くしてきたか知らんけど(破天荒で変わり者のお義父さんにどんなけ尽くしてきたかもめちゃくちゃ語られてる)、何言っても平気そうに見えても、人を「ゴミ箱」呼ばわりするなんて何様なんやろうか?私もそのゴミ箱になるとでも思ったんか?怒るわ。お義父さんは誰にも言わないし、害はないから何聞かせてもよかったらしいです。


言霊の影響

お義父さん、暴飲暴食と仕事のしすぎで病気になったと思ってたけど、美味しいはずのお酒のつまみが姑の負の言霊やったんやと思うと、それも大きく影響してるはず。なんせエネルギー泥棒されてるんやもん。お義父さん、「なんで彼女はいつも怒ってるんだろ」って息子(私の夫)によくぼやいてたらしく、今になって私と夫はそのぼやきの正体に合点が入っている。彼女の思う表面的な「いい人」を演じきれてるつもりみたいやけど、本音は必ずエネルギーとして表に出てる。気づいてはらへんけど。

これがこの種のエネルギー泥棒の得意技・「いい人」。一見「いい人」やから、表面上わかりにくいのが特徴。関係性が薄い場合は、気づかないで済んだまま通りすがる通行人Aで終わるが、家族にいると厄介なタイプ。家族は気づいてるけど、他人様には「いい人」と思われてる。だけど、関係がやや深くなった人の中には気づいて去っていく人がちらほらいる。助けてもらったり、物をもらったり、いたせり尽せりしてもらえていっとき感謝が湧く。でも、それこそこのエネルギー泥棒の欲しい「他者からの感謝」。「いい人」を演じる先に、必ず「感謝」という「見返り」を求める。お返ししないと大騒ぎする。だから彼女の思う形の「見返り」がないと、また悪口のネタになる。こういう人の口癖は、「私が何したっていうのよ!私、今までこんなにしてきたのに!」です。


この種のエネルギー泥棒の特徴まとめ

①表面的に「いい人」を演じる
②自分の期待する「感謝」の形(見返り)を求める
③自分のことを「いい人」と勘違いしているため、何かあれば自分以外の人が悪いと捉える
④正論や常識論、人情を武器にする
⑤自分の意に沿わない、自分に責任を向けられると「私が何したっていうのよ!」と叫び当たり散らす
⑥基本、自分がやったこと・言ったことは棚に上げケロッとしてる
⑦そのくせ、他者がやったことについては、本人以外の人に繰り返し悪口を言い続ける
⑧家族が1番の被害者となる

さて、そういう人の家族にはどんな影響が出るか、エネルギー泥棒が子育てした結果の一例ともいうべき、夫の話を次回したいと思います。

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