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エモテク座談会Vol.7 「原体験を配るエージェントの可能性 ゲスト:大阪大学大学院 基礎工学研究科 高橋 英之先生」

エモテク座談会は、エモテクの要素を含んだ製品・サービスや技術事例をベースに、エモテクについて学びを深めつつ、エモテクひろばのメンバーやイベント参加者と共に事例研究しながら知見をためていくことを目的としています。

第7回目は人間と自然な形で共生可能なエージェントデザインについての認知科学的研究を行なってきた高橋先生をお招きし、エージェントとの原体験が人間の生活や関係性にどのような影響を与えるのか、その可能性についてお伺いしました!

///プログラム///
18:00-18:15 イントロ・チェックイン
18:15-18:50 ゲストプレゼンテーション
18:50-19:30 質疑応答・オープンディスカッション

ゲストプレゼンテーション

高橋先生が取り組まれている研究の中で、今回は原体験を配るエージェントの可能性についてお話しいただきました。

気が利かない人間よりも、愛のあるロボットをつくることはできないか?

今回は上記の研究のテーマをもとに、人工知能とは違う人間の力を引き出し、支える“人工あいロボット”についてお聞きしました。

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このようなロボットを考えようと思ったきっかけは、「愛」と一言でいっても人によって捉え方は千差万別であり、愛は原体験からくるものだと知りました。そして、無償の愛を原体験として配るエージェント(=犬もその一種)がいれば良いのではないかと考えられたそうです。

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短期的ではなく、長期的に人間と関わる人工エージェントがいることで、人間にポジティブな原体験を増やしていくということ。その仮説をもとに様々なロボットを取り扱った実証実験の事例もご紹介いただきました。(盛りだくさん!)

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また、ロボットとの会話は弱みを話しやすく、話題が「ネガティブ」であれば、あるほどロボットに相談したい傾向にあるというお話もされていました。“人工あい”が個人の気持ちをサポートし、より個人が自律的となれる社会が実現されることを願っています。

質疑応答・オープンディスカッション

参加者のみなさんからはたくさんの質問・感想をいただき、ディスカッションを行いました。

・高橋先生の根底にある課題感とは?
・感情移入できるのは、人間側の仕組みなのか、人によるもの?
・「愛」を人間がロボットに感じるための条件の中で、特に大事だと思うことは?
・社会実装としてはロボットの実装になっていくのか、ロボットから人の関係性を作るような何かビジョンはあるか?
・背景世界に関して、ロボットがエージェントなりの世界観を持っていますか?
など

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お知らせ

人に優しいロボットのデザイン 「なんもしない」の心の科学  
高橋 英之(著)

エモテクJAPANはメディア&コミュニティ「エモテクひろば」を運営しています。エモテクやエージェントにまつわるイベントの開催や情報発信、交流や実証実験など様々な活動を行っています。 「エモテクひろば」は、エモテクに関心のある企業や団体から個人の研究者や学生まで、どなたでも無料で参加することができます。

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#エモテク #エモテク座談会



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