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上手い絵じゃなく、面白い絵を描けるようになりたい 4月15日(月)朝日記

この本を読んで、絵を上手くなろうとするのをやめた。

内容をざっくり言うと、モデルを忠実に再現することから離れて、自分の手の運動に任せた「ヘタウマ」を目指す、ということが書いてある。

モネやゴッホも、リアルさを追求してはいるけれども、写真のように正確に描くというよりは、個性的な味が先行しているでしょ、と。
そう言われてすごく楽になった。

AIでなんでも描けちゃう、スマホでなんでも撮れちゃう時代においては、正確さよりも、絵としての面白さを考えた方が理にかなってるよなと思った。

この本を元に、1枚イラストを描いてみた。

これは、雑誌に載っていた写真を元に描いた。

この絵は、今まで技術不足だからと避けてきたことを、あえて下手なりにやろうと試みている。

写真と比べてみると、デッサンが歪んでいたり、影の付け方が違ったりするが、気にせず描くようにした。
表情も、日本画風になったが、あえてそのままにした。

色塗りがあまり得意ではないので、今までの私はあえてベタ塗りにしていたのだが、うまく塗らなくても、雰囲気が良くなればいいか、と思って今回は勢いに任せて塗った。

服の影も、あまり影に見えず、ただ黒色をのせただけのようになってしまったけど、絵全体のメリハリがつくかなと思ってそのままにした。

スマホはあえて適当に塗りつぶしてみた。
これも、『センスの哲学』に載っていた、一つの画面の中にあえて違う筆致で凹凸を出すという考えに則ってみた。

ちなみに、和食でも、あえて陶器や磁器や竹のように、違う素材の食器を並べることが美とされるという、詫びの文化があるらしい。
面白いから、それも参考にしてみた。

それを踏まえてもう一度絵を眺めてみる。

まだ、写真を再現しようという気持ちが強くて、個性的な絵というところまで昇華できていない。
もっと崩していいような気がする。

実はまだ『センスの哲学』は1/4くらいしか読めていないので、じっくり読み進めながら、絵の実験がしていけたらと思う。

今日のおすすめ🌿
この人の絵は、デッサンとか絵の決まりを超越して、エネルギーに満ちている。
ここまでいけたらかなりかっこいい。

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