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#02 翻訳チャンネルを始めるのって大変?【ヤンキーの溜まり場ラジオ】

※音声版は「ヤンキーの溜まり場ラジオ」でお聞きいただけます。


初コンタクトは国際郵便!?

Marie いざ(翻訳チャンネルを)立ち上げようってなった時に、一番大事になってくるのってリアクターさんからの許可取りじゃないですか。

ヤンキー はい、そうですね。

Marie 基本的に(リアクターさん)ご自身の許可がないものを、字幕付けたりってしちゃいけないんですよね?

ヤンキー そうですね。それでどうやって許可をもらったのか、みたいな話で・・・?

Marie そうなんですよね。私が気になるのが、日本人リアクターさんも一応いらっしゃるじゃないですか。

 そういう方だったら「動画、一緒に作りませんか?」みたいな連絡も取りやすいと思うんですけど、どうやってSOS兄弟に許可を取りに行ったんですか?

ヤンキー それなんですけど、結構いろいろ連絡を取る手段はありまして。

 例えばTwitterのDMだったりとか、あとはYouTubeの概要のところにあるGmailのアドレスだったりとか、そういったところに『使用許可のお願い』みたいな形で英語で書いて、メッセージを送って。

 あとはPatreonっていう有料のメンバーシップみたいなのがあるんですけど、そこにメッセージを送る機能とかがあるので、そういったところでメッセージを送ったりとか、いろいろしてましたね。

Marie そうだったんですね。それでどんな感じに進んでいったんですか?

ヤンキー そうですね・・・何度も何度も送ったんですけど、返信がなくて。

 っていうのもやっぱり、他の方からも結構そういう連絡は来てたと思うので、なかなか全部対応してなかったのかな、とは思いますね。

Marie そんな中で、どこかのポイントで許可がもらえるチャンスが来たっていうことですよね?

ヤンキー はい、そうですね。ずっと(このまま)送り続けても、さすがにこれは(無理だろうということで)。もう、この最終手段に行くしかないと思い立ったのが、国際郵便で手紙を送る、っていう選択肢でして。

 SOS兄弟のお二人は、ファンの方からの手紙を読む『Unboxing Video』っていうのやってまして、そこに手紙を送れば絶対読んでもらえると思って。

 手紙を書いて、国際郵便を出して、毎回『Unboxing Video』が出るたびにドキドキしながら待ってたんですけど、そもそも編集とか時差もありますし、(郵便を出してから)最初に見たやつには、全然何も取り上げられてなくて、普通に見終わっちゃって。

 その次に、翌月の動画を見た時に、ついに自分の手紙が読まれる時が来まして。自分の名前が読み上げられたりとかして。動画がYouTubeでもアップされてるんですけど。

Marie ということは、探せばあるんですね(笑)。

 実際に(手紙を)読まれたっていうのはすごいですね。

ヤンキー そうですね・・・!

 SOS兄弟のお二人も「昔から知ってたよ」「見たことあるよ」と。ヤンキー翻訳(の動画)についてるコメントを(お二人の)友達が「こういうことを日本の方が言ってたよ」みたいに伝えてくれてたらしくて・・・そういうのを(『Unboxing Video』で)聞いて、めちゃくちゃ大興奮でしたね。

Marie そうですよね、いつも画面で見てる方たちが、自分に対して何か話してくれるっていうのはもう、ドキドキしますよね。

ヤンキー 本当に憧れの方だったので、めちゃくちゃ嬉しかったですし、翻訳についても「全然やっていいよ」「今やってることをぜひ続けて欲しい」みたいに言ってくださって、すごく背中を押されたというか、頑張ろうって思いました。

Marie そこで正式に許可を取ることができて、晴れて公認のチャンネルとして動画を作ることができるようになったってことですよね。

ヤンキー はい、そうですね。

好きな人の言葉を翻訳する

Marie そこで『最初の動画』っていうのがあると思うんですけど、1本目の動画に実際に字幕を付けてみて、どうでしたか?

ヤンキー これがもう、ひどいものでして(笑)。

 今見ると何か、「翻訳してるだけなのにこんなに恥ずかしいものなのか」とか「字幕だけなのにこんな自分の黒歴史みたいになるのか」って思うほど、字幕のフォントとか大きさとか位置とかもめちゃくちゃですし、翻訳自体もちょっと危うくないか?みたいなところもありますし。

 最近、YouTubeに(投稿動画の)古い順の機能が戻ってきたんですよ。なので、皆さんも古い順にしてもらえると1本目の動画が見れると思うんですけど、それを見てもらうとどれだけひどかったかわかると思います(笑)。

Marie なるほど(笑)、今とどれぐらい違いがあるかっていうのを、並べて見てみるのもいいかもしれないですよね。

ヤンキー そうですね。そこからすごく改善をしていったっていうのを感じたので、ぜひ見てもらいたいです。

Marie (字幕付けの)作業をしている時ってどうでしたか?

ヤンキー 動画編集ソフトとかも使ったことがなかったので、もちろん苦労はしたんですけど、でも何か、自分の好きな人たちの言葉を自分が翻訳して、自分の中にある言葉で人に届けるっていうのが、すごい尊い体験だったなっていうのはありますね、今振り返ると。

Marie そこはすごく共感できますね。

 私は今まさに、当時ヤンキーさんがやってたようなことを、お仕事でさせていただいてるので、なんだかその・・・何て言ったらいいんですかね。自分の中にいるSOS兄弟さんに日本語で喋ってもらう、みたいな、不思議な感覚になりますよね。

ヤンキー そうですね、何かどんどん自分の言葉になっていく。二人の言葉が。何か脳が共有されていく、みたいな感覚がありますね。

Marie そんな感じで、1本目の動画を何とか上げて、っていうところだったわけですね。

サムネ作りのこだわり

Marie YouTubeのハウツー本なんかでもよく言われてますけど、サムネイルが大事だよって、よく聞きますよね、そういう話。

ヤンキー よく聞きますし、当時もやっぱりサムネは頑張ろうと思ってましたね。

Marie サムネを考えるのって大変でした?率直に。

ヤンキー 最初に関しては、もうめちゃくちゃ大変で。

 というのも、どうすればいいかわからないので、それこそ「進撃の巨人」の考察をやられてるYouTuberさんのサムネとかを参考にさせてもらいながら、見様見真似で頑張ってたっていう感じですね。

Marie ヤンキーさんにとっての『いいサムネ』っていうのは、何かこだわりとかあったりしますか?

ヤンキー そんなにデコデコで、すごいかっこいい、スタイリッシュなサムネとは言えないと思うんですね、ヤンキー翻訳のサムネイルっていうのは。

 ただ、大事なのはやっぱり、『伝えたいポイント』っていうのが絶対いくつかあって、「ここを見てもらいたい」「ここに目を向けてもらいたい」って部分が自分の中で2~3個あるとしたら、それを見てもらうために全力を尽くすというか。

 フォントにしろ、色や配置にしろ、顔の明るさみたいなところにしろ、「見てもらいたいポイントを見てもらう」ってところの工夫をめちゃくちゃしてますね。

Marie そうなんですね。何かサムネイルって、出来上がりだけをずっともらっている感じなので、視聴者としては。

 その裏側にあるこだわりとか、「ここ、実はすごくこだわって作ってるんだよ」みたいなのって、わからないですからね、普段は。

ヤンキー そうですね。サムネを1枚作るのにたぶん1時間ぐらいかけてて、特にリアクション動画のサムネだと、アニメのシーンを選ぶところからまず始まって、それも意外と難しいというか。

 何か象徴的な場面があればいいんですけど、そういうのがない時もあったりとか。

(中略)

Marie それぐらいの気持ちを込めて、サムネ1枚から作ってるよっていうことですよね。

ヤンキー そうですね、やっぱり流入元というか、クリックしてもらうところがサムネ(の役割)だと思うので、SOS兄弟を知ってもらうためにも、『SOS兄弟のことを知らない人がクリックしたくなるようなサムネ』っていうのは、すごい大事かなって思いますね。

コメント欄から始まるコミュニケーション

Marie 動画に字幕を付けて、サムネイルも頑張って作って、初めての翻訳動画を公開してみてどうでしたか?

ヤンキー 最初の方は何十回とか何百回とか、それぐらいの再生回数で、今を考えると全然だと思うんですけど。

 でも何か、自分が出したものがそもそも「人に見られてる」って感覚が、それだけで嬉しかったので、そこからは毎日動画を作って出して、コメント付いて、「あ~、コメント付いた!」って喜ぶ、みたいな日々が1ヶ月以上続いたって感じですね。

Marie 手応えというか、「この動画を作ってよかったな」みたいな気持ちがずっとあったっていうことですよね。

ヤンキー そうですね。一人でSOS兄弟(の動画)を見ていても、周りに共有できる人がいなかったので、視聴者の方のコメントが、自分の中でコミュニケーションを取ってるつもりになれるというか、本当に嬉しかったですね。

Marie わかります。その点に関しては、登録者の方が増えて、たくさんの方が見てくれるようになっても、今も変わらず続いてるっていうところはきっとありますよね。

ヤンキー 自分も全部の動画を見て楽しんでる身なので、「ああ、こうやって思うんだ」とか「ここ、注目するんだ」ってところが・・・楽しくいつも(コメントを)見てますね。

Marie そうですね。どの作品についても、コメントをたくさん書いてくださっているので、すごく励まされますよね。

ヤンキー 本当に暖かいコメントばかりで、こんなあったかい方ばかりでいいのかな、と思っちゃうぐらいで(笑)。ありがたいですね。

Marie 感謝ですね、本当にそこは。

 皆さんもヤンキーさんと同じように、「SOS兄弟が好きだ」っていう気持ちがあっても、なかなか身近で同じように思ってくれる人を見つけるのが難しい、っていうところがあると思うので。

 そういう場所が用意されてるっていうことに対して、やっぱり視聴者サイドからも、ありがたいなっていう気持ちはありますよ、本当に。

ヤンキー よかったです。

 『ただ翻訳動画を出してるチャンネル』だけじゃなくて、もっとこう、『SOS兄弟を好きな日本人の方の居場所になれるような場所』みたいなのが理想の形なので、そう感じていただけるんであれば嬉しいです。ありがとうございます。

Marie やっぱりYouTubeで1から翻訳チャンネルを立ち上げるって、そんなに簡単なことじゃないんだな、っていうことがよくわかりました。

ヤンキー そうですね、大変なところは本当に多々ありましたし(笑)。

 YouTubeって本当に、編集だったりアップロードのところ、めちゃくちゃ時間かかりますし、当時は太りましたね(笑)。

 大変なこともあったんですけど、本当にやってよかったなっていうのは思いますね。

 翻訳する中で、SOS兄弟のお二人とコミュニケーションを取っているような感覚があって、お二人の思いだったりとか考えっていうのが、自分の血となり肉となりじゃないですけど、今の自分の考えにも繋がってますし。

 訳していると、お二人の言葉の細部だったり、言葉の調子だったりに注目する癖が付いたりとか。

 1ファンとしてもすごいありがたい経験をさせてもらってるなっていうところもあり、ファンの方ともコミュニケーションが取れるっていう、もう本当にありがたい立場にいるな、と思ってるので、これからも続けていきたいなと思ってますね。

Marie 知れば知るほど、本当に興味深いお話ですね。

 次回からは、正式に翻訳チャンネルとしてスタートを切ったヤンキー翻訳に、何が起こっていくのかっていうところを、またぜひ聞かせていただければと思います。

ヤンキー いろいろ起こっていくので、楽しみにしてもらえれば(笑)。

Marie 何が起こるんだろう、怖いな~(笑)。楽しみにしてます。

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