【大学レポートReplay2】ヘーゲル歴史哲学について

註:本稿は大学時代のレポート課題で書かれた文章である。

はじめに

 ヘーゲルはドイツ観念論、近代哲学の体系を完成させた哲学者として知られるが、一方で歴史について哲学的に考察した業績をもっている。では、彼の歴史哲学はいったいいかなるものであり、どのような問題を孕んでいるのか。本レポートでは、それを、彼の講義録『歴史哲学講義』の特に上巻における記述、そして二十世紀ドイツのカール・レーヴィットによる批判をとおしてみていきたい。

 

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