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中国上海渡航の記録(2021年1月10日)パート4:隔離生活終了

私が隔離されるホテルに到着したのが2011年1月11日深夜2:00でした。そして今、この記事を書いているのは1月26日、隔離解除2日目です。14日間の隔離生活解除が、どのようなステップなのか時系列で記します。解放時間になり、部屋から出てすぐのタイミングで、再度14日間隔離される「トラップ」があり、これから隔離される方は是非知っておくべきです。中国渡航にあたっての準備や隔離生活については前の記事にまとめてあります。
パート1:渡航前の準備
パート2:渡航当日、搭乗まで
パート3:中国入国後、隔離まで
番外編 :隔離生活のアドバイス

隔離解除に関する情報はいつ知らされる?

隔離12日目にホテルの内線電話でPCR検査の案内がきます。
・PCR検査を明日(13日目)実施
・料金は120元
・支払い方法
支払方法は、Wechat・支付宝・クレジットカード・現金から選択できます。
この前日までWechatグループで何度か、「いつPCR検査をするのか?」、「いつ隔離解除日時が確定するのか?」など質問した人がいましたが、決まり次第連絡するとしか回答されませんでした。
丁度、隔離されて11日目の夜だったかと思いますが、上海(浦西)で数カ月ぶりの感染者が見つかり、かなりピリピリしている時期だったため、隔離期間が延長されるのでは?と、不安が募っていました。

ちなみに、Wechatグループはチェックイン時に全員入るよう指示されますが、そのメンバーは
・同日、同ホテルに隔離されたメンバー
・ホテルを担当している医療チーム(常駐しているようです)
ホテルのスタッフは入っておらず、スタッフとのやりとりはホテルの内線電話で行います。隔離期間中にゴミ袋の追加をお願いするときはWechatで医療チームに。飲料水の追加をお願いするときは内線電話でホテルスタッフに、それぞれ連絡します。

隔離解除に向けたPCR検査

PCR検査は突然やってきて、一瞬で終了しました。
13日目の午後、防護服を着た医療スタッフが1名やってきて、リストの名前を見ながら、本人か確認をします。そして、浦東空港で受けたPCR検査と同じく、試験管のような入れ物から棒を2本取り出します。最初に喉に入れ、次に鼻に入れられます。本来PCR検査は鼻に入れてから5秒程度グリグリするルールですが、このときは喉も1秒、鼻も1秒、両方ともあまり奥まで入れられることのない、とても優しい検査でした。検査中はドアを半開きにして行うため、部屋を出ることもなく、医療スタッフも部屋に入ることなく、10秒程度で終了します。

とうとう隔離解除日時の連絡

13日目の夕方、ホテルスタッフから隔離解除日時の連絡がきます。「25日の2:00に隔離解除です」一方的に隔離解除日時を言って、質問がなければ終了です。この電話でいくつか質問をしたので回答を記しておきます。
・陰性証明書と領収書はチェックアウトのときに1階で受け取る
・解除が深夜だったが、朝までいることを希望するなら追加で料金がかかる
・バスなどでの送迎はなく、ホテルで解散
場所によっては、同時に隔離解除になる人をバスで家まで送ってくれることもあるそうです。

深夜2:00に隔離解除、深夜にマンションに帰るか、朝まで待って帰るか、私はまだこの段階では決めていませんでした。普通に考えれば、朝まで寝てゆっくり帰ればよいのですが、いよいよ出られると思うと、一刻も早く外に出たい思いが強くなっていました。

最終日に起きた、最後のトラップ

14日目最終日のお昼頃に、ホテルスタッフがやってきてチェックアウト時の注意が書かれた案内を配っていきます。これこそが最後のトラップです。
隔離解除時間の2:00になったら部屋を出て、配られた紙に書かれたルートに従って1階まで降りるという内容です。このとき、乗るエレベーターを誤ると、再度14日間の隔離生活に逆戻りです。

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エレベーターは隔離ホテルに入るとき、出るときで分かれていて、入るときと同じエレベーターに乗ると感染リスクが高まるということです。Wechatグループで聞いたのですが、以前に隔離されていたひとが、誤ったエレベーターに乗ってしまい、かなり揉めたことがあったそうです。(この時は、再隔離にはなっていません)
ようやく隔離期間を終え、少し出た瞬間に、隔離に逆戻りはもう悪夢ですよね。これから隔離期間に入る方は絶対にお気を付けください。

深夜2:00 隔離解除!

深夜2時少し前から、Wechatグループでカウントダウンが始まり、2:00になった瞬間に多くのドアが開き、自然と「お疲れさまでした!」とお互いをねぎらいながら1Fに向かいました。

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エレベーターに乗って1Fに向かうまでは、喜びもありますが、道を間違わないように慎重に確認しながら進みます。1Fに到着すると、ホテルのエントランスです。フロアごとに荷物を置く場所が決まっていて、荷物を置くとフロントの列に並び、チェックアウトです。

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私は隔離期間中に快递でビールの購入に成功しましたが、フロントの横に届いた荷物をチェックして見つかった販売禁止購入物がたくさん並んでいました。やはり、あまり分かり易く買うのはNGのようです。

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チェックアウトは隔離中に頼んだ飲料水などを支払ったあと、「陰性証明書」「領収書」をもらって終了となります。1月の深夜、気温はとても冷たい日でしたが、ホテルの外に出て、冷たい空気に触れると、皆一様に「気持ち良い!」と子供のようにはしゃぎました。深夜だったこともあり、チェックアウトが終わった人はタクシーで帰宅していきます。深夜でなければ飲みに行くほどの一体感が生まれました。解散した後もWechatグループは残っているので、コロナが少し落ち着いたタイミングで飲みましょうと、メッセージのやりとりは隔離後も続いています。

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隔離生活を終えて

最後に今後中国に渡航し、隔離生活を送る方に、2つアドバイスをします。あくまで私が感じたことなので、参考までに。

1つ目「最大限に楽しめる準備をして臨むべし!」
私は普段から最低限の荷物しか持たずに移動します、それが国内であっても、海外であってもです。今回の隔離生活でも、いつも持って歩くもの以外は基本持ち込みませんでした。ここは2週間、最大限に楽しめるものを出来る限り多く持ち込むべきでした。中には、キャンプ用品を持参し、隔離生活中にも関わらず、料理を行い、居酒屋レベルの晩酌を楽しんでいる上級者もいました。食事とエンタメについては出来る限り持ち込み、最大限2週間楽しんで下さい。我慢するのではなく、楽しんだ人の勝ちです。

2つ目「恥ずかしがらずに人に聞け!」
私の入っていたWechatグループは定期的にメッセージをやりとりしていましたが、全て中国語でした。日本語でメッセージを送る人は誰もいなかったので、何となく中国語で送るものだと認識していました。最終日前日になり、初めて日本語でメッセージを書いた人がいて、それがきっかけで続々と日本語のメッセージがwechat上に連なりました。
『中国語が全く分からず、「快递」の頼み方が分からなかった』『医療スタッフに質問したかったが、翻訳アプリでは無理だった』
など、不安や我慢が解消されないまま14日間を過ごした方もいました。チェックアウトで列に並んでいるときに初めてそれを知りましたが、かなり憔悴されていた様子でした。
隔離されている人は基本「暇」です。そして、仲間意識も生まれてきます。恥ずかしがらずにドンドン日本語で聞いてください、それがきっかけになり、もっと早くに仲良くなれたと思います。

私も4月に一度帰国しなければならないため、5月には再度隔離生活に臨みます。次回は食・エンタメ・友達作りに徹底的に拘り、14日間楽しかった!と言えるように頑張ります。

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