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『光る君へ』を楽しんで見る~第4回

さあ、第四話見ました。
今週も盛りだくさんでしたね。歴史の隙間(事実はあったとしてもなんでこうなったのか)の埋め方が面白いな~と思っていました。
謎の男は忍者じゃなくて義賊だったね!「貴族の家から盗んで金に換えて貧しい人に配っている人がいるそうですよ!」と世事に詳しいまひろ。
そんな噂話になっているとは。火つけ強盗なのかと思ってドキドキしちゃいましたよ。
義賊ねええ。貴族の家に忍びこむから詳しいんだよね、という設定ということで。
ううむ。

倫子さまの元に通うまひろ
お姫様をそろえて学習塾をする源家。赤染衛門先生、結構がつがつやりますね。幼少時から勉強が得意だったわけで、この機会を逃せるわけないですよね。知的好奇心が刺激されちゃう、まひろ。
「なぜなよ竹は求婚者に無理難題を授けたのか」
と問いをたてていましたね。
「竹取物語の作者は、身分なぞなにするものぞ!」って言っているとかいうまひろです。そんなまひろの目に入っているのは言っても貴族だけだけどね…
ほんものの庶民は入ってないけどね。
まあいい。
早口で持論を唱えるまひろ。みんな、これ知っているよね!私もあなたもそうじゃない。好きなものを語るときのあれ!!
ちなみに、源氏物語「絵合」の巻で宮中絵巻物勝負!!(弘徽殿(元頭中将の娘)VS梅壺(六条御息所の娘・源氏が親代わり)をしたときに、源氏は『竹取物語』『伊勢物語』などの古典的読み物をチョイスするのですが、その際に「古臭い、とか今時、と言われたりするけれど、やっぱり今まで残っているもの、というのはみんなが「価値がある」と感じたから残っているよさがあるんだよ」(意訳)という話を紫の上にしています。
古典『竹取』の解釈(まひろ流)をしたってことですね。
実際、身分とかなにするものぞ!と思っていたかどうかはわかりませんが、(というか全然思ってないと思いますけど)
少なくとも「姫様たち」にとっては「????」という感じでしょうし、これを放置しておくと「なんだあの貧乏人は!」となったでしょうし、サロン主人の腕の見せ所のこのビシっとした感じ、定子サロンを彷彿をさせますね。リアル紫式部が「ほかの人とうまくできないだろうから、私は出仕しません」的になる理由はここからか!ともなりますよね。

話はそれますが、『竹取物語』ですが、前半(なよたけが大きくなるまで)と後半(宝さがしに行ったりする)は書かれた時期が違う、と言われる研究がありましたね。というのも文章がそこを境に口語体じゃなくなるからだそうで、もともとは口伝の伝承文学だったのだろう、そして、伝承されたり書かれたりする間で変わっていったのだろう、というお話でした。面白い!!

さ、「光る君」に戻って、五節の舞姫をまひろがやることになっていました。これも『源氏物語』オマージュですね。『源氏』では、源氏の乳兄弟でもあり、従者をし続けていた惟光の娘を供出していました。その舞を見て、源氏の長男、夕霧が惟光の娘が「かわいい!!」となって歌を送ります。惟光は「まああいつはなんもできないからいいや」(かわいそうな夕霧。)と、その歌を取っておきなさい、返事もしていいよ、というのでした。まあこんな感じで担当になったら、家人の中から見た目がよくて、「ちょうどいい年齢の」少女をあてる、というのが普通ですね。姫様本人は外でないしね。
貴族の家には元服前のほんとの上流以外の子どもたちが結構来ています。内裏にも働きにきています。彼ら、彼女らはただアルバイトに来ているわけではなく、将来の就職にもつながるんですね。
ほんとの上流の子女、特に女の子は外に顔を出したりはしないものなんです。
五節の舞姫は見ごたえありました!!
素敵でしたね~。着るものを見たら、身分がわかるというのを全身でわからせました。
あ、そうそう、まひろ、三郎の正体も知ってしまいましたね!自分より身分低いを思ってたのにね。
あと、お母さんをヤッた犯人の弟だとは!!
本人あれはまひろに気づいてない設定ってことですよね。
てっきり、舞姫を見て「まひろだ!」ってなって、左大臣家に歌を送ることになるのかと思ってなのになあ~
今回まひろが藤原為時女って言っちゃったし、この目はなくなりますね~
予測は外れましたが、来週も楽しみだなあ。
来週は兄をぶん殴ってましたね。長男は父に何も言えず、次男は上皇に毒を盛ってて、そりゃあ詮子と仲良くなるしかないな!

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