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【映画】ブータン 山の教室 @ シネフィルWOWOW+

【ブータン 山の教室】

監督:パオ・チョニン・ドルジ
脚本:パオ・チョニン・ドルジ
原作:
音楽:
上映時間:110分

ウゲン:シェラップ・ドルジ

ミチェン:ウゲン・ノルブ・へンドゥップ
セデュ:ケルドン・ハモ・グルン
ペム・ザム:ペム・ザム

製作年度:2019年
製作国:ブータン
原題:LUNANA: A YAK IN THE CLASSROOM


2022/12/27

※ネタバレ注意※









 ほぼ現地の人で撮影された、ドキュメンタリーが元となっている『ブータン 山の教室』を観ました。

 いつも行く映画館がオススメしてたので劇場に足を運びたかったのですが、腰痛が酷くて長時間椅子に座れない時期だったので、泣く泣く諦めました。
 その映画が配信されると知り、速攻で観ました。本当に良かった。

 主役のウゲンは、教師なんかよりミュージシャンになりたい今時の少年です。しかし、学費を出してくれた国のため、3年間は教師を続けなければなりません。そんな時、ウゲンはブータン王国で最も辺境の地であるルナナ村に転任するよう告げられます。

 町から1週間以上かけて向かう、標高4800メートル先にあるルナナ村。自然に根付いた暮らしの美しいこと。
 この映画は、誰かの感想を聞くより、実際に自身の目で鑑賞したほうが良い作品だと思います。

 こんな山奥では勉強も難しく、教師が来ただけで、わざわざ山一つ向こうから子供を学校へ通わせてくれと願う親もいました。しかも、ここは紙さえも貴重な資源なのです。

 やる気の無かったウゲンですが、教室に現れた子供たちのキラキラ輝く目に徐々に気持ちが動いていきます。

 ルナナ村にあるヤク飼いの歌の中にも、本来あるべき人としての繋がりを感じます。
 全編通して、温かい空気が感じられる不思議な映画だと思いました。

 日本は学べる機会が平等にあるので、この映画は、学べる時に学べる幸せを感じさせられます。その学びが必要かどうかは個人の選択なので、また別の事だと思っています。
 取捨選択出来る知識があること、文字を書けるということ、本当に有り難い事だと思いました。

 人にとっての幸せは、とってもシンプルだということを気付かせてくれる映画です。

★★★★★

#映画 #映画好きな人と繋がりたい #2019年映画 #ブータン山の教室