見出し画像

私が動作法にハマったわけ

もう20年近く前のことになるんです。
日本心理臨床学会の研修で
初めて動作法のワークショップに参加しました。

もともとはユング心理学に興味を持って
心理の世界に足を踏み入れました。
だから教育相談と言う分野で、
不登校の子供さんとプレイセラピーや箱庭療法、
お母さんとはカウンセリングを行っていました。
動作法のことは臨床心理士の資格試験の受験勉強で
参考書を読んで知っていた程度でした。

ワークショップではまず
鶴光代先生による動作法の理論についての講義で
「生まれたての赤ちゃんにも意思がある」
と言う鶴先生の言葉がとても新鮮に聞こえました。

一番衝撃を受けたのは、
吉川吉美先生の円形脱毛症*に対する
動作法適用の事例発表でした。
動作法を行うとごく短期間で
髪の毛がまた生えてきた。
クライエントさんの口コミで
脱毛症の方がたくさん吉川先生のところに
来るようになったということでした。
それを聞いて私は思いました。
「どう考えても、自分の言語カウンセリングで
クライエントの抜けてしまった髪の毛が
そんな短期間で生えてくるなんて起こり得ない!
動作法ってなんてすごいんだろう❗️」

午後には動作法の実技の研修がありました。
肩上げ課題をやったのですが、
終了後には、肩周りの力が抜けて
とてもすっきりした気分になりました。
いつもワークショップは丸一日参加したら
疲れきって帰るところですが、
肩は軽く、楽になって帰ることができ、
もう絶対動作法を学ぼうと決めていました。

さらに帰りの電車の中で
何を考えていたのかは思い出せないのですが、
おそらくぼーっと考え事をしていたと思うのです。
ふと自分の肩が必要もなく上がっていることに
気づいて「えっ⁉️どういうこと?」と
驚きました。そして
「あーこうやって、いつも私は肩に力を入れていて
だから肩がこっていたんだなぁ」
と気づいたのです。

子供の頃から肩こりがひどくて、
仕事をするようになってからは
毎週1回仕事帰りにマッサージや鍼治療を
受けていました。
その時はとても楽になるのですが、
もちろん、それは長続きはしません。
だからまた次の週も治療に
行かなければなりませんでした。
そんな私でしたが、
動作法をするようになって、
全く肩がこらないわけではもちろんありませんが、
鍼もマッサージも必要なくなりました。
本当にありがたいなぁと思います。

以上が私が動作法にハマったきっかけでした。

*円形脱毛症は、加齢による頭髪の減少ではなく、
ストレス、風邪、疲労など様々なことをきっかけに起きる自己免疫反応(Tリンパ球が異常を起こし正常な細胞を攻撃してしまうことでこの場合は頭髪の毛根を攻撃する)からなるもので、深刻なものでは全部抜けてしまうこともあります。また、抜けるのではなく、自分で抜いてしまう抜毛症と言うものもあります。早期の治療がやはり大事のようです。