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結構役に立つ認知療法の知識②認知のゆがみ 破局化

前回は自動思考について書きました。
今回は自動思考の中でも
気分にネガティブな影響を与える
“認知のゆがみ”
です。

認知のゆがみとは
極端で、非合理的な自動思考で
落ち込んだり、不安になる傾向が強い
思考パターンです。
何種類かあるのですが
私が知ってて良かったと思い
学生さんにも知って欲しいものを
書いていきますが
その前に全ての認知のゆがみに共通する
大前提を知っておいてください。

“ゆがみ”って
なんかとても悪いことのように聞こえますが、
ほぼ誰でもそんな考え方してるんじゃない
というものです。

だから、これは
程度とバランスの問題です。

どのパターンも間違いや
「やってはダメ」というものではなく
極端になりすぎると
こころの負担になったり、
問題行動のきっかけになるかもしれない

競技や日常生活の上で
自分の考え方のパターンによって
不必要に自分を苦しめていないか
少し見直してみるヒントになったらと思います。
では、まず1つ目

破局化(破滅化、拡大解釈)
ちょっとしたこと(失敗やイヤなこと)なのに
とんでもなく悪いことのように感じること

こう説明すると、
自分はそんな考え方しないと思うかもしれませんが
普段から何かあると
「最悪!」「全滅!」とか言っていませんか?

過小評価
拡大解釈の反対です。
とっても良いことなのに大したことないって
低く評価することです。

自分の失敗はとんでもなく悪く思う一方で
他人の良いことは輝いて見えたりしませんか?

次回は、破局化の体験談です。

「考え方のくせを見直そう」も参考にしてください。
https://note.com/emmi_kaneko/n/n30e6ce31d5b2
参考文献:
デビッド・D・バーンズ (1990)
 「いやな気分よ さようなら」新しい認知療法の紹介
  星和書店