結構役に立つ認知療法の知識④認知のゆがみクイズ
認知のゆがみのうち8種類を
まとめて記事にしましたが、
それぞれが微妙に似ていたり
これってどっちかなと
わかりにくいかもしれません。
今回はある場面を想定してクイズにしてみました。
テストではありません!!
理解を深めるためにちょっと考えてみてください。
11個のゆがみがあります。
あなたは厳しい練習を毎日して、
自分のパフォーマンスが上向いていると
思っています。
「こんなに毎日しんどい練習をやったんだから
次の試合は絶対結果を出さないといけない。
いや出るに決まっている」
ところが試合では相手の調子も良く、
僅差で負けてしまいました。
周りの人は「いい試合だったよ」
と言ってくれましたが…
「結果が全てなんだから
いくら良い試合でも意味がない。
あれだけやったのに負けるなんて、
もう二度と勝てないだろう。
自分は終わったんだ…
あいつはダメな奴と
コーチにもきっと見放されてしまう。
どうしよう…」
どうですか?
ちょっと極端ですか?
答え)
絶対結果を出さないといけない
すべき思考
出るに決まっている
先読みの誤り
結果が全て
全か無か思考
良い試合でも意味がない
全か無か思考
マイナス化思考
(意味があるか無いかの両極端で考え、
良い試合だったことも悪くとらえている)
もう二度と勝てないだろう
一般化のしすぎ
先読みの誤り
(1回の負けを永遠に続くように
まだ、決まっていない将来のことまで
決めつけている)
自分は終わった
破局化
ダメな奴
レッテル貼り(一般化のしすぎ)
心の読みすぎ
(負けたことを人格にまで広げて
ダメな人と決めつけている)
見放されてしまう
先読みの誤り
大切なことは
自分の考えや思いが現実とずれている
ことに気づくことです。
そのとっかかりとして
認知のゆがみとしていろいろな名前がついた
思考パターンがあるということなんです。
正確にこれは全か無か思考、
あれは一般化のしすぎなどと
分類する必要はありません。
現実との“ずれ”に気づいたら
それをどう現実に近づけていくかは
また、別の記事で。