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「食べると悪夢を見るチーズ」を食べたら予想外の結果になった件

突然だが皆さんは「スティルトン」というチーズをご存じだろうか。

スティルトンはイギリス原産のブルーチーズで、かのエリザベス女王が愛したチーズとしても知られている。日本にも輸入されているがお目にかかる機会も限られているため、実物を見たり食べたことのある人はそこまで多くないと思う。

そしてこのチーズ、「寝る前に食べると悪夢を見る」という逸話があるのだ。2005年に英国チーズ委員会 British Cheese Board が行った調査で男女200人に就寝30分前に20グラムのチーズを食べてもらい、その後の睡眠や夢について聞き取りをしたところ、かなり多くの人が「ベジタリアンのワニが子供を食べられなくて動揺する夢」や「精神病院でパーティーをする」といった奇妙な夢を見ている。
詳しい研究の内容が知りたい人は是非、リンクを載せておくので翻訳をかけて読んでみてほしい。

ネット上でも実際に食べたら変な夢を見たという体験談があるし、そんなおもしろい食べ物があるなら食べてみたい。なんなら私はチーズが大好きでスーパーのチーズ売り場で輸入物のチーズを買うし、これは見つけたら食べるしかない!

だが現実は厳しく売っていそうな成城石井、カルディ、デパ地下を歩き回ってもスティルトンには巡り合えなかった。とにかく外出先でも探しまくったため一年ほど探しただろうか。

そして先日のことだった。病院の帰りに買い物して帰るかとOKストアに入ってチーズ売り場の前を通った時、探し求めていた「スティルトン」はあった。迷うことは無い。多少お高いがここで巡り合ったのも何かの縁だと思った私は速攻でカゴにいれ、ついでにクラッカーとフランスパンも買った。

そして深夜0時。いよいよスティルトン開封である。
手持ちのバターナイフで切って鼻先に近づけてみる。

くせえ。

今まで多くのチーズを食べてきたが、ダントツにくさい。
これを寝る前に食うのか。もうこのニオイだけで悪夢が見られるのではないかと思いつつクラッカーに乗せていただきます。
塩気と同時にピリリとした刺激がくる。絶対に酒と合うはずだが生憎シラフだしなんなら酒は飲めない人間だ。くやしい、くさい、でも美味い。

さあこれでどんな夢を見るかとワクワクしながら布団に入る。
そして翌朝。

夢を見ることなくグッスリ!!!!
とてつもなくスッキリとした目覚め!!!


笑えるレベルでグッスリであった。元来寝つきが悪く、心療内科で薬をもらって飲んでもよく寝れない時がある人間がここ数年で一番の快眠で朝を迎えたのだ。あまりにもスッキリしすぎていて起きて朝ごはんを食べながら「アレ?悪夢は?」となり、夜にスティルトンを食べたことが夢なんじゃないかと思いながら冷蔵庫を開けたが、ちゃんとチーズは残っていた。

スティルトンで悪夢は見なかったが、まだ残ってるしあと一回くらい寝る前に食べてみようと思う。

そして今夜はカリカリに焼いたフランスパンのうえにスティルトンを乗せてハチミツをかけて夕食のお供にするつもりだ。

恵麻


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