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【ドイツ暮らし】理解できないおしゃれ・・・

「タブー」と言ってしまったら、とても大袈裟なのだが、



所変われば、服装の好みも変わるわけで、



日本だと当たり前に見かける服装が、ドイツではあまり見かけなかったり、その逆も然り。




今日は久々に、そのことをふと思い出したので、そんな話を少し。










たまたまインスタグラムを見ていたら、結構有名なインフルエンサーの方の動画が目に留まった。



インスタグラマーさんでもあり、経営者でもあるようで、



どうやらジュエリー販売を展開している方のようだ。



とても清楚で、美しくて、そして何事もテキパキとこなせそうな、仕事ができる女子!って感じのこの方が、



「これは新作なんです」と実際に身につけて、見せているのが・・・




シンプルだけど、ダイヤが付いている、品のあるデザインの







十字架のネックレスだった・・・しかも重ね付け。



この動画を観て、「あーそうか、この方は日本の方に向けてこの動画を配信して、この商品を売ろうとしているのだ」と実感した。



なぜなら、ドイツでは、「十字架のアクセサリー」というものをお店でお目にかかる機会はほとんどないから。



要は「宗教的なもの」の扱いなのだと思う。




だからアクセサリー店では見かけないけど、その辺にある教会に行けばすぐに手に入る。




私が初めてドイツに留学したとき、




亡くなった祖母が持っていたアクセサリーのひとつで、十字架のネックレスを「おしゃれ」だと思って付けていた。



日本にいた頃から身につけていたし、別に宗教的な意味合いではもちろんない。



祖母も「信仰」の意味合いで、そのネックレスを持っていたわけではなく、



そのネックレスを拝借した私も、「信仰」ではないが、祖母からの「おまもり」的な意味合いも兼ねて身につけていた。




でも、ドイツに来てから何人もの人に言われたのが、



「信仰深いんでしょう?」とか



「カトリックなの?それともプロテスタント?」



とか、私が信仰しているという前提での質問だった。



ホームステイ先の家族にも、



「僕はカトリックで、妻はプロテスタントなんだけど、君はどっちなのかな?」



という問いだった。



もちろん、普段は宗教の話なんてしない。



ただこの時は、私がホームステイするにあたり、「細かいことは先に聞いておこう」みたいなホームステイマニュアルがあって、



それに従って、彼らも質問してきたのだが、



「私はキリスト教徒ではないよ」と答えると、



ステイ先のお父さん・お母さんも共に驚いた様子で、




「え、そんな十字架のネックレスをしっかりしているのに?!」と言われた。




以降、そのネックレスは私のアクセサリーケースの中で眠ったままである。





日本だったら、十字架のネックレスをしていても、何も違和感はないし、





冒頭の某インフルエンサーさんのアクセサリーのように




「素敵なアクセサリーですね♪」で済む話である。





だが、少なくともドイツでは違うし、おしゃれ以上の意味合いに捉えられたくなければ、



身につけない方が良いのかな、と思った。






ドイツに来たばかりの頃に、たまたま、ふと足を踏み入れた素敵な教会があって、




その中で、ロザリオ(カトリック教会の数珠みたいなもの)が売られていた。



ロザリオなんて日本で見たことないし、ロザリオが一体なんなのかわからないまま、思わず購入してしまったのだが、




ドイツ生活が長くなってきた今、「これ、どうしよう・・・」と考えてしまう品の一つとなった・・・



思い出の一つとして、これもアクセサリーボックスに眠っているわけである。





今日はこの辺で、Ciao








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