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君主論で自己肯定感アップからのケチ上等

某読書サークルのメンバーとともに、君主論を読むつもりでいる。
実際に君主論を攻略していくにあたり、私が実践できそうなことを一つでも多く増やし、君主マインドをインストールしていきたい。また、他人に見る君主ムーブを発見し、気づきを記していく。

本書を開く前に、内容がまとめられた動画を拝見してみたところ全26章から成り、後半に君主に必要な能力がまとめられているそうだ。その動画の中では理想的な君主の条件として「4つの気をつけるべきこと」+「1つの実践すべきこと」が挙げられていた。
1.憎まれないこと
2.軽蔑されないこと
3.尊敬されること
4.恐れられること

以上は、君主の立場に関係なくマインドセットとして程度の差はあれ、必須条件ではないだろうか?しかし、君主ならざる者は誰しも愛されていた方が得であることを知ってしまっている。愛されていた方が他人からの施しを受けやすいし、自己肯定感が高まるからだ。愛されるために、他人にいい顔をして媚びを売り常に自分に関心が向くように仕向け、都合のいいように使われることに気づかないふりをしながら、自らを消耗させていく。

こういった行為は軽蔑を招くことになり、かといって軽蔑されないように虚勢を張ったり、わがままを言って服従させることで恐れられたいわけではないのだ。せめて、対等でいたい。(君主として降臨できなくとも。)
(備考:「愛されるよりも恐れらる方がはるかに安全である」君主論『第17章』)

いちばん大切なのはケチであること

私自身、ケチに対する偏見が強く、他人のケチに対して違和感を抱くことが多かった。「ケチケチしやがって。おまえには他人に対する施しの心がないのか」とか「そうやってケチってるから安物買いの銭失いになるんじゃ、ボケ」とかマイナスの感情しか抱けなかった。幼い頃から親の金の使い方、どんぶり勘定を見て育ち、ケチに触れる機会を損失してたのが要因のひとつである。

解説動画では理想の君主の「1つの実践すべきこと」として『ケチであること』を挙げており、気前よくふるまうことのデメリットが多いことを知った。
ケチとは決して、出し惜しみをすることではなく、最小限の投資を最大限に活かすこと。あくまでも自分のためであり、限りあるリソースをむやみに蕩尽することの方が悪であると気づかされた。かつて私は、見返りを求めるのは悪、小出しはめんどい、バイブスで!をずっとやってきたのでこの視点は新鮮であった。

ケチを極めるのはだいぶ先になりそうだが、今後もいろんな人とのギブ&テイクの中で、戦略性に欠けるやり取りはお互いにとってマイナスであることを意識しながら自分と相手にとって最大限、還元される関係性を目指していきたいと思った。
また、他人のケチに寄り添うことで、そこにある我慢や倹約に美徳を感じられたら自分の中の虚栄心を殺せるのではないかと思っている。


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