見出し画像

支えてくれる人の存在

どんなに強い人でも、時には心が
折れそうになることがあると思います。
私は何度も「自分はダメだ」と感じ、
全てを投げ出したくなったことがありました。

特に、仕事や人間関係がうまくいかないとき、
自己嫌悪に陥りやすく、
周りが見えなくなってしまうんですよね。

私にとって、
それは仕事とプライベートが重なり、
すべてが思い通りにいかなくなったときでした。

努力が報われない焦りや、周りからの期待に
応えられない罪悪感が積もり積もり、
とうとう心が折れてしまいました。

何をしても上手くいかず、自己嫌悪に陥り、
「もう自分には何の価値もない」と思い詰めていました。

そんな時、いつも親しくしていた友人が
「大丈夫?」と声をかけてくれました。

けれど、その一言すら重たく感じてしまい、

「大丈夫じゃないのに、どうしてそう言うの?」
「本当は心の中で笑ってるんじゃないの?」
と心の中で反発してしまいました。

心配してくれているのは
わかっているはずなのに、
今の自分にはその優しささえも
偽りのように思えてしまっていたんです。


「大丈夫?」という言葉は本来、
相手を気遣い、励まそうとする純粋な思いから
発せられるものです。

しかし、あまりにも落ち込んでいると、
その思いやりさえも
受け入れられなくなることがあります。

私の場合、その言葉が逆に自分の無力さを
強調するように感じてしまいました。

信じたくても信じられない自分に嫌気が差し、
さらに自己嫌悪のスパイラルに陥ってしまったんです。


その友人は、私が何も
反応しないことに気づくと
無理に話しかけるのをやめて、
ただそばにいてくれるだけにしました。

その静かな時間は、
私にとって必要なものでしたが、
同時に苦しいものでした。

心の中では、
「この人は本当に私のことを気にかけてくれているんだ」と理解しながらも、

声をかけられた時と同じように、
その存在さえも信じることができずにいました。

それからしばらく、友人は変わらずに
私のそばにいてくれました。

何も言わずに一緒にいるだけのその時間が、
少しずつ私の心を解きほぐしてくれたのだと思います。

自分が誰かにとって迷惑な存在でないことを、
少しずつ信じられるようになっていったのです。

そして、ようやく「ありがとう」と
言葉に出せるまでに心が回復したとき、
「大丈夫?」という言葉が持つ力に気づかされました。


「大丈夫?」は、ただの挨拶のように
思えるかもしれませんが、
本当に落ち込んでいるときには、
その言葉すら受け入れるのが難しいことがあります。

でも、私が学んだのは、
それでもその言葉があなたを
支えようとしているということです。

たとえ今は信じられなくても、
その優しさがどこかに残っている限り
心のどこかで救われる瞬間が訪れるかもしれません。

もし、あなたが今、私と同じように
「大丈夫?」という言葉を
信じられないほどに落ち込んでいるなら、
無理にその言葉を受け入れようと
しなくてもいいんです。

ただ、その言葉があなたを
支えようとしていることを、いつか
思い出してもらえたらいいなと思います。

支えてくれる人の存在は、
今は見えなくても、確かにそこにいるんです。

私もそうして救われたからこそ、
今こうしてこの記事を書いています。

私たちは、いつでも一人ではなく、
誰かに支えられて生きています。

誰かに支えられ、自分も誰かを支えています。

支えられたことを忘れずに、少しずつ前に
進んでいきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?