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③ずっと拗ねていた部分

夢のことを夫に話して
すっかりオープンになってきた私は、
次の日、子どもを連れて母に
会いに行った。

お金の話は置いといて、スクールに通ったら
こども預かってもらうかもしれないし、
とりあえず、話しておこう♪って。

母「そういえば、この前この子を私に預けて
どこに行ってきたの?」

(そういえば、セミナーに行った話を
してなかった)

私「実は前々から本を読んでファンだった人の
心理セミナーに行ってきたんだよ」

母「なあんだ、そうだったのー」

私「いろいろ勉強になったけど、
自分のやりたいことが見つかったんだ」

母「わあ、それは良かったじゃない!
で、やりたいことって何?」

私「…そうだよね。うん…。」

無 言

「…実は歌を歌ってみたいの。習ってみたいの」


母「えー!いいじゃない!
あんたが歌ってるところ見たいわ!」

私「でもねえ、こんな物入りの時に
こんなこと言い出して。。。」

(言ってしまえ!ワタシ!お金を支援してと)

母「大丈夫よ、やりたいことやったほうが
いいわよ。旦那さんに話したの?」

私「うーん、まあ、話して許可は得てるけど、
お金はねぇ…」

(い、言えない…)

今回の自分に課したミッションは、

○やりたいことを人に話す
○お金を誰かに(母に)支援してもらう
○実際にやってみる

の3つだったが、

○お金を誰かに(母に)支援してもらう

これが私にとって一番キツイかも…って
最初から気がついてた。

だって、自分がいっぱい頑張れば
別に借りなくたって出来ることなのだ。

こどもに我慢させて、多く働けば…
それに今じゃなくても
少し余裕が出てきたときに、
もっと良いタイミングがあるんじゃないの?

でも、夜中に件の心理カウンセラーの方の
ブログを見てたら、書いてあった。

そのお金がない状態で、飛び込むからこそ
全てが変わるんだ!

…。
それに、そう。逃げたいけど、
同時にこう思ってたことを思い出した。

お兄ちゃんは、昔から親の心配全くしないで、
おもちゃ欲しい、お金欲しい、って
よく言えるよな。ずるい!って。

考えてみたら、
もうだいぶ大人になってからも
兄の拗ねてるときの口癖はこうだった。
「どうせ○○(←私の名前)はしっかりしてて、俺はだめなんだろう!」

私だって、ダメだけど、
頑張ってきたんだよ!
自分を殺して、自分を殺して…と。

もしかして今まで私がしっかりするほど
兄をダメにしてきたんじゃないの?

それでも、言えないで時間は過ぎていった。
今日は言えないだろうなあ…と思っていたら、

グッドタイミングが!

眠くてぐずった息子3歳が、
ウインドウに飾られた
「トトロのぬいぐるみ欲しい!」と
大声でダダをこね始めたのです。

(絶対要らないだろう、つか、値段高っ!)
と思ってる矢先に、
母は「わーかったわかった、
ばぁば買ってあげるから!」

(えー!要らないよ、高いし!
ちっちゃいのにしなよ)

息子は「おっきいいトトロ」と言って
ききません。

結局買って帰ることに。
がっくりする私。ぐっすり寝る息子。

母「なあんで、あんたがそんなに
がっかりしてるのよー」

私「だって、だって、
私がねだりたいぐらいなのにぃいいい!」

母「何よ~なんか欲しいの?」

言おうと思ってたけど言い出せなかったことや、最近腰が痛くて仕事辞めるかもと言う母に
余計言い出せなかったこと。

兄と比較してしまう自分のこととか
お金を出してもらうにあたって
夫に反対されたこととか、
いろいろ話した。

母は「それならお母さん出してあげるよ。
遠慮しないでいいんだよ。
少しでも役に立てる自分が嬉しいよ。」
と言ってくれました。

思い出しただけで、泣きそう…。
愛されてた、私。
知ってたけど、目の当たりにした。

私「うん、数か月だけで、いいんだよ。
それに、そのことを兄に愚痴って欲しい」と
伝えました。
母も私の思いを話すと
とても納得してくれました。

帰りに母は「人生一度きりなんだから
好きなことやって生きた方がいいよ。
あんたに毎月○○円あげるよ。

もし、やってみてつまらなくて
始めなかったとしても
そのお金はあげるから、
洋服でも好きなもの買いな」
と言ってくれました。

「本当にありがとうね」と言う私に、
「いいんだよー、おにいちゃんなんか
ありがと!ってさらっともらっていくよ。
あんたもそれでいいんだよ」

と言ってくれた。

もう、これをこなしただけで、
私の心の中は

今までのすべてがひっくり返った様に。
大きな荷物が全部消えてしまった様に。


好きなこと始めるっていうことすら
小さく見えてしまう様に。

がら〜んと今までの前提が
何もなくなってしまいました。