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私悪いことしてないのに。

私は「気にしい」だ。
おまけに「気が強い」。
気が強くて、クヨクヨする。

外に出れば毎日嫌なことがある。
無い日なんか稀だ。

今日はホームセンターセルフレジでピッとやろうとすると、
マイバッグのもち合わせが無かったため、
レジ袋をスタッフさんが持ってきてくれるという画面表示になった。
スタッフさんが来た。
「袋の大きさがMとLがございます。どちらにしますか?」
「(買う予定のものを見せ)これが入るくらいの方で。」
「大きさ見本はあちらの壁にあります。」
「???(袋の奥行きとか耐性も分からんがな。袋を見慣れてるアンタがこの商品が入る方をさらっと言ってくれや)」
「…じゃあ、Lでお願いします。」
「はい、持ってきますね。」
グシャア。スタッフさん、無造作に広げて置く。
「…(このタイプのセルフレジ、袋はここのバーにかけなアカンのちゃうん)」
よくわからないのでそのまま品物をピッとしてレジ袋に入れていく。
エラー。理由は、レジ袋をかけるべきバーに場所にかけてないから。
「…(やっぱそうよな)」
隣にセルフレジに慣れてないおじいさん来る。
その店員さん、めちゃくちゃ丁寧に教える。
「(私へと対応ちゃうやんけ)」
氷結の年齢確認でまたエラー。
おじいさんつきっきり対応でスタッフさん全然来ない。
ああ。セルフレジなんか来るんじゃなかったマッジ面倒くせえ。

結果。これだけの出来事でもう一軒行こうとしてたスーパーやめる。
(それ以上イライラしたくなかった為)

これだけ、というのは、こんなことは翌日になれば忘れるレベルだと自分でもわかっているから。
でも気にしてしまう。
ずっと気になる。
帰ってからも気になる。
なんだあの店員、ってずっと思ってる。


三時間くらい経って、ようやく気づいた。

あのスタッフさん、新人かもしれないって。
袋の大きさに自信がないから私に任せた。
よくわかんなくてテンパってたから袋グシャアって置いた。
画面の基本操作はバッチリ頭に入ってるから自信満々におじいさんに教えた。

そう思うと辻褄があった。
まあ、それでもスカッと気分は晴れないんだけど。

いつも私の根底にあるのは「私悪いことしてないのに。」だ。

私変な態度とってないのに。

なんでチクッといやな感じなんだろう。
私悪いことしてないのに。

なんで親身になってくれないんだろう。
私悪いことしてないのに。

私悪いことしてないのに、が前提にあるから
気分を害されることは相手のせいだよね?と自己肯定して突っ走ってしまう。
「敵認定」がピコーンと矢印が向く瞬間が自分でも分かりやすい。

誰かと喧嘩になって私の具体的行動を責められても、「でもはじめの一歩はあなただったよね?」という気持ちがある。

幼少期から怒られるのだけが怖くて、
怒られることはあなた嫌いだと言われてるのと同じことで、怒られることは見放されることだった。
家族だから許されるのではなく、家族だから外の世界よりも厳しく育てられた。
…そうやって育てられるとどうなるか?
「家族からもこんな厳しいんだから他人のお前にそんな態度取られるのは許せない!」となるのだ。親もそこは誤算だったろうと思う。

常に、怒られる要素は全て取り除いて生きているつもりだ。
誰よりもニコニコと愛想振り撒いて生きてる自負がある。
今、前科もなくw質素に平凡に生活できてるこの人生で、もし、この歳で親に怒られることがあったら、全力で逆ギレするかもしれない。
それくらい深く深く根付いている「私悪いことしてないのに。」の呪縛。

死ぬまで治んないだろうな。

もうアラフォーだぞ。自分。


✳︎

いま自分は、娘にとって、母であり姉であり妹であり親友であり、先生であり生徒であるように接している。
決して絶対的権力にならぬよう。
怒ったとしても、その言動に悲しむ人がいるからやめてほしいだけで、決して貴方を嫌いになったわけじゃないよと教えているつもりだ。
貴方のことは大好きだよと。
第二の「気が強くて気にしい」が仕上がらないことを願って。。。

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