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で、最近何してるん?って話。

気づいたら2021年折り返していて、気づいたら28歳になりました。

22歳~26歳、もはや大学入学した頃から(?)、スケジュール帳はびっしり状態で、息付く間もなく走り抜けてきたわたくし。27歳は、躓き、立ち止まり、自己嫌悪に苛まれまくり、何やっていたかよく思い出せない一年でした。

昨年はあまり発信しなかった、というか出来る状態でもなかったので、一部界隈の方にはご心配をお掛けしましたと共に、何があったのか、今何やっているかを記しておこうと思います。

まさかの4000字超えました、雑記です。

27歳、人生初の心療内科に通う

いきなり釣りみたいな見出しです。笑

そのままの通り、昨年はまあまあ闇に突入していました。どちらかというとハッピーキャラだったのですが、そんな人でも環境が揃ってしまうと普通に病むんだなと身を持って体験しました。

みんな、メンタルケア大事にしようねって言いまくりたいです。

コロナ初期になんとか入国、そのままロックダウン
2020年3月からシンガポール赴任を開始し、その直後から所謂ロックダウン状態に入ってしまいました。4月初旬~7月上旬まで3ヶ月、リアルな人との交流が閉ざされる状況。同一世帯でなければ、例えカップルで会っても会うことが許されませんでした(カップルが会って逮捕されたケースもありました、ガクブル)。

外出できるのは、ランニングするときか、近所のスーパーに行くときだけ。新しい配属先のメンバーとは2週間程オフィスで会った後、すぐ在宅勤務となり、チャットだけでのやり取りになってしまいました。

状況は厳しかったですが、当時は日本もGW頃は緊急事態宣言が出ていたので、オンライン飲み会をしたり生活に必要なものを揃えたりで何とか楽しみを見つけながら過ごしていました。

Otodemieのリモート合奏を始めたのもこの時期です。

魔の3ヶ月目の壁
2020年7月上旬、規制が緩和され外食が出来るようになった頃、緊張の糸がふっと緩んでしまいました。後から聞いたが、大体駐在員は3ヶ月目あたりで、結構そういう停滞期にぶち当たるらしい。

食べたものの味がしない、夜眠れない、朝身体が重い、テレビを見ても面白くない(画面がうるさいようなバラエティ番組が苦痛になってしまった)。

ついには朝から涙が止まらなくなり、流石にこれはマズいと病院に駆け込みました。日本では心療内科の初診に3ヶ月待ちということもザラらしく(!)、すぐに予約が取れたことは幸いだったと思う。
優しい日本人のおばさま先生に週1回1時間、取り留めのない話を聞いてもらいつつ、睡眠導入の薬を処方してもらって何とか仕事を続けていた。

ちなみにこの時、日本はGo to トラベルをしていたような時期で、一時期流行ったオンライン飲みも少なくなり、日本との規制のギャップも、精神に堪えていたと思う。

(病んでいた時に1人で行ったシンガポール水族館、癒しを求めていたんだな)

コロナ渦での帰国、一時休止
National Dayが過ぎた頃、ついに些細なことがキッカケで仕事が全く手につかなくなり、その週末から一時帰国をさせてもらった。

その当時はコロナ渦における駐在員のプライベート帰国に関する人事部対応が追いついておらず、一悶着あったものの、嫌な顔一つせず本社と交渉してくださった上司には感謝の思いしかない。
東京に降り立った私は一週間の夏休みを貰い、毎日ひたすら泣き、よく寝たことで、少し人間らしい生活を取り戻した。再びシンガポールに戻り、隔離期間を終えたときには、9月中旬になっていた。

(当時の隔離ホテルはシャングリラセントーサ。バルコニーがあり、シンガポール海峡を臨む眺めが最高で、なんだかんだ2週間を楽しんだ)

最後の自由な時間。焦り。

「帰ろうと思えばいつだって帰れる」ということが分かったことで、少し精神的にも安定してきつつも、引き続き定期的に通院していた10月と11月。
時間を取って今までのキャリアの棚卸しをしながら、目標だった駐在を達成した先に、次の目標とすることや、やりたいことを整理しはじめました。

正直、結婚するまでは自分のことで精一杯で、あまり今まで人生単位のフェーズで考えたことがなかったけれど、時間のほぼ100%を自分の為だけに使える時間は、もう向こう数十年ないのでは?と考えると、とんでもなく焦る。この2-3年で出来ることを全部やらなきゃと思い始めます。

とはいえ、焦るけど何をしたらいいか分からないし、何をしたいかも分からないみたいな状態で更に焦る(笑) 

不安を感じている自分に更に不安を感じるみたいな負のスパイラル。

ちなみに、この手の不安の対処法としては、今抱いている感情に対して、良いとか駄目というような判断を下さないよう、切り離して考える訓練をするように、心療内科で教えてもらいました。脳科学の本を読むとこの手の知識が増えるのでオススメです。 

中途半端に暇があるから悶々と考えていたという事は明白で、10月から吹奏楽団の練習が始まるにつれて徐々に落ち着きを取り戻していき、年を越しました。

2021年、新たな年にはじめたこと

とはいえ、何もせず考えているだけだと前に進まないので、なにか新しいことをやって動いてみようと、今年に入って色々と初めてみました。

1. パン教室に通う
結構色んな人に『魔女の宅急便のおソノさんみたいに、海の見える丘でパン屋さんをするんだ』みたいな話をしているものの、パンづくりをしたことがない矛盾があり(笑)、パン教室に通い出しました。

これが結構おもしろくて、パンを捏ねて、発酵を待つ2時間が、一種のデジタルデトックスになっている。普段の生活でずっとスマホを見てしまうので、SNSを忘れて没頭できることがあるというのは精神衛生上めちゃくちゃ良い。吹奏楽の合奏が私の癒やしになっているのも、割と親しい理由だと思う。

2. ピアノを始める
幼少期にやっておきたかったなーと思うことの1つにピアノがあり、このまま死んだら後悔するなと思ったので、年末に安めの電子ピアノを購入しました。

ゼロからスタートなので、人に聞かせられたもんではないが、右手と左手をリハビリのように一生懸命動かして練習。何となく頭の活性化に繋がりそう。

(KORGの電子ピアノ。壁紙は昨年自分で貼ったお気に入り)

3. キャリア教育のボランティアをする
3月の一時帰国から帰ってきて、何か新しいことをはじめたいなと思い、プロボノやボランティアを探す。中高生向けにキャリア教育のワークショップを提供するUnicul Laboratory(ユニカルラボラトリー)に出会いました。

世の中がどんどん便利になっていき、必要最低限の生活することに対するコストが下がっていく昨今。なんでも安く手に入ってしまう中で、『未来を想い描く力』が益々重要になっていくという記事や書籍を目にするようになってきた。

何か教育に関連するものは無いかと探していたものの、学生の教育関連のボランティアは案外少なく(流行りのプログラミング教育は結構ある)、ご縁のあったUniculに参加することとなった。

10歳近く離れた大学生や、他業種の社会人とあれこれ言いながらプロジェクトを進めるのは、刺激的で面白い。

丁度コロナ渦でオンラインワークショップが定着してきたタイミングということもあり、2つのプロジェクトに参加させてもらっている。学生さんの未来を一緒に考えるプロセスを通じて、自分の生きてきた道を振り返ったり、自分自身の未来を考えるキッカケにもなっており、気づきも多く充実しています。
団体としては規模を拡大するフェーズなので、今後が楽しみ。

4. 芸術大学に通う
私は絵を書いたり、デザインとは無縁の世界で行きてきたのですが、Otodemieをする中で、やっぱり自己表現として創作する手段がほしいなと思っていました。

社会人コースを探していたところ、そんな中、Nangyang Academy of Fine and Arts(南洋芸術学院)で夜間コースがあることを知り、その中で16週間のファッションデザインコースに通い始めました。

前半8週は手書きで、後半8週はイラストレータを使って、イメージボードを作ったり、実際にコレクションの型をデッサンを書いたりします。
いつも使わない右脳を使っているせいか3時間終わる頃には、毎回ひどい頭痛です(笑)

あと、クラスメイトができたのもすごく嬉しいし楽しい。出社ができないので、こういった、リアルでの人との交流がとても貴重です。

他にもインテリアデザインやグラフィックデザインなど面白そうなコースがたくさんあるので、他も取ってみたいなあと思っています。

失われた祝祭性、Otodemieのこと。

色々新しいことをはじめた一方で、Otodemieの活動には中々コミット出来ていない状況が続いており、この半年ほどの反省です。この1年間、Otodemieはリアルでの合奏や演奏会を実施せず、リモート合奏に絞った活動を6弾に渡って続けてきました。
特に昨夏から、私が全くOtodemieの活動をする余裕がなかった時期に、募集や編集を進めてくださっていたAさんには感謝しきれませんし、参加いただいた奏者の皆さんにも有難うございますの思いでいっぱいです。リモート合奏の作品がひとつひとつ仕上がる度に、希望のような、なんだか救われるような思いでした。

https://youtu.be/obubvPouQsE

次の1年こそはリモート合奏プロジェクトのみならず、何か新しい企画を考えていきたいです。失った時間と祝祭性をみんなで取り戻すように、爆発させていきたい。

かかってこい、28歳。

先日サブスクを解禁した西野カナを懐かしく聴いている。私よりも一足先に年齢を重ねているのだが、25・27・29と、その年齢の女性をテーマにした曲を書いている。

『27』のラスサビはこんなかんじ。

好きなものは好き 嫌いなものはやっぱり嫌いでしょ
そんなことばかり 言ってられないけど
思い描いてた大人とはちょっとだけ
違ったけど私も twenty seven

いやめっちゃ分かるー。思い描いていた大人の女性とちょっと違う、なんかまだ理想に近づけていない自分。さすが、かなやん。

そして、その2年後、30代を直前にした『29』のラスサビはこう。

どう考えても分かんない
All right 未来のことは
成り行きに任せよう
そうね そうよ
かかってこい30代

いやいやいや、急にすごい悟っているやん。
いやでも本当に、未来のことはいくら考えても分からないし、成り行きに任せることも大事だなあと思い始める今日このごろ。

ここには書けないけど、昨年は予期していなかったことが既に起ころうとしています。(本当にどうなることやら!!笑)

人生は冒険だ。かかってこい、28歳。


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