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大好きな人とチキチキバンバン

ちょっと前の話だけど、Netflixで「パリピ孔明」というアニメを観てた。「なんやそれ」という方のためにあらすじ↓↓↓

五丈原の戦いで病死した諸葛亮孔明が若き日の姿でハロウィン真っ只中の現代日本・東京都渋谷に転移し、そこで出会った駆け出しのシンガーソングライター・月見英子の夢を叶える軍師として活躍する姿を描く物語。なお、題名の「パリピ」は「パーティー・ピープル」が日本で短縮・俗語化した語に由来する。

Wikipediaより

これ読んでもやっぱり「なんやそれ」やけど、わたしにはあんまり馴染みのない渋谷を舞台にした、音楽×三国志みたいな漫画。ボーカルのえいこちゃん、すごく歌がうまくてかわいいの。

このアニメ、第一話を観てたときに、うちの娘たち(9歳と7歳)がまったく興味を示してなくて、「誰このヒゲのおじさん」ぐらいのかんじやったんやけど、わたしが何話か観てるうちに、自然と一緒に観るようになりまして。しまいには「次の話も観るー!あと一話だけ!!」と懇願されるようになったからパリピ孔明すごい。

でね、第6話ぐらいかな、孔明がMCバトルをする回があるのね。あ、ちなみにMCラップバトルの解説はこちら↓↓↓

ラッパーが即興で韻を踏みながらラップをするという表現手法のひとつ。 その中でも、DJが流すビートに決められた時間内でラッパーが、ラッパーに対して即興でディスをかまし合い、自己顕示すると共にライブ会場や現場でプロップスを得る(ラッパーとして知名度を上げる・支持を得る)ことを目的にした戦いがMCバトルである。

Wikipediaより

その回、とある人物が再びラップバトルをするための勇気を取り戻すというテーマだったので、ストーリー的にもおおおって盛り上がって観てたんやけど、見終わったあとに娘たちが「うちらもやろう」て言い出して、寝室でMCバトルを始めることになった。

もうその時点でまぁまぁなんでやねんやし、しかも飲み込み早!てかんじで。おそらく人生で初めて目の当たりにしたMCバトルを、すぐさま自分のモノにしようとする心意気。子どもって柔軟性の塊やな。

長女は身体を上下にゆらしながら「YO-YO」ゆうてるので、めちゃ本気感感じる。

次女も真似して「よう!よう!ww」て言って飛び跳ねてて、とにかく二人はゲラゲラ笑って楽しそう。

長女が仕掛ける。

「お前はYO、いつも宿題やるのが遅くて
朝の用意も遅いんだYO、
たまには言われる前にやってみな」

めちゃ的確な指摘。そして、さすがピアノを習ってるだけのことはあって、裏拍も使いながらリズムにのせてくる。シンプルにうまい。

次女も負けてはいない。

「お姉ちゃんはー!いっつもマイクラばっかりやってて全然代わってくれないよう!よう!」

リズム感は皆無やけど、ちゃんと自分の想いを伝えている……!すごい。

しばらく続く二人のやりとりを、わたしはゲラゲラ笑いながら聞いていた。すると長女が「次おかあさんやで」と言った。え、まじ。わたしも参加すんの……。

「お母さんはええわ」
「なんでー!みんなでやるねん!はやくはやく!」
「えぇーw だってほら、バトルやから、なんか言われないと言い返せないでしょ。いまお母さんなんも言われてないもん」
「あ、そっか。じゃあ、長女ちゃんがいまからお母さんに言うからな!聞いててや!」

わたしはYouTubeで、ラップバトル用のBGMを流していたので(そんなんもあるんやな)、長女は身体を揺らしてリズムをとりながら、どのタイミングで始めるかを思案している。そしてついに口を開く……!

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