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いってもうたら、もうあかん

去年一年を振り返ってみたら、まぁほんとにものすごい一年でしたよね。
よくみんな生き延びたな、という気持ちです。ほんとうにえらい。

わたしの治療院には、妊娠を希望されるご夫婦も来院されますが、去年の4月には日本生殖医学会から【患者に不妊治療の延期を提示するように】という声明が出ました。まだまだコロナの全貌が明らかになっていない状況下において、次の生命をつなぐ行為すら一時的に懸念された、という、本当に異常事態でした。

それでも、当たり前ですが、当院の患者様たちに妊娠報告が相次ぎました。こんな暗いニュースばかりがあふれる世の中で、新しい生命のご報告は、わたしにとってもそれはそれは嬉しくて、長い妊娠期間を一緒にサポートさせていただけたんですよね。

年末にかけて次々とご出産される皆様の様子をみて、あぁ、ほんとうに赤ちゃんってかわいいなあ、人が生まれるってしあわせだなあ、今年(令和3年)はもっともっと妊娠・出産報告が増えるといいなあ、と改めて思いました。


ところで去年の11月、こんな記事が出ましたね。

こちらの記事を一部引用します。

20~50代の既婚男女1080人に、コロナ禍による夫婦関係の変化を尋ねたところ、「仲が良くなった」「どちらかといえば良くなった」と答えたのが計19・6%だった。一方、「仲が悪くなった」「どちらかといえば悪くなった」としたのは計6・1%。残りの74・3%は「変わらない」と回答した。

これ、わたしも肌で感じていて。というのも実は、一昨年までは、患者様(主に女性)から「パートナーの愚痴」を聞くことが多かったんです。結婚して、子どもが産まれたら、どこもそんなものなのかな、と思って聞いていました。だけど去年は、夫婦の愚痴ってほとんど聞かなかったんですよね。これはやっぱり、テレワークになって、仲良しになったご夫婦のほうが多いってことなのかな?と単純に思います。

でももちろん、新たな不満が生まれたご夫婦もおられます。
「家にいるくせに家事や育児をしない」
「わたしだって仕事をしているのに、なんでワンオペなの?」
「ずっと家にいられると自分のペースで家事できない」

などなど。

お話を聞いていて、共感はもちろんできるんですが、それを解決するためにはどうしたらいいのかな?って考えても、けっこう難しいことが多いんです。きっと、一回何かに腹が立つと、もうそこからは坂道を転げ落ちるように、いろんなことが一気にイヤになっちゃうんじゃないかなって。

わたしも、これは自分の体験から強く思うことなんですが、
「仲直りできる時期」って決まってるよな、って。
つまり、この線を超えたら、もう関係修復はむりやで。というラインが存在するんですよね。きっと。


相手にちょっと腹は立つけど、いやなとこもあるけど、でも仲良くしたい。だからこそ、なるべくお互いがリラックスできるような状況をつくって、話をして、ふたりの意見を交換する。そういうのがきっと、夫婦の話し合いです。

話し合いのあとは、ふたりで仲良く一緒に眠って、また翌朝におはようを言う。ちょっとケンカしても必ず早めに仲直りする、相手を嫌な気持ちにさせちゃったぶん、その倍ぐらい相手を喜ばせる行動をとる、っていうことを約束していれば、そうそう夫婦仲ってこわれないはずです。

でも、相手がやさしいのをいいことに、ただ不平不満を口にしてストレスを発散するようになってきたら、ちょっとやばいなと思います。

なんでも言い合えるのが理想の夫婦だ!なんて思って、相手へのバッシング(あなたはここがだめなんだ、こういうところを直せ!とかって)を続けていると、だんだん、「文句をいうこと」が日常化しちゃう。

そうなると、相手も当然傷つくし哀しいんですけど、いちばん傷つくのは、言ってる自分です。大好きだったはずの人を罵倒ばっかりして、嬉しいはずないしね。人に、こんなに嫌なことばっかり言ってしまう自分のことを嫌いになるかもしれない。

ついつい言うのをやめられない、やさしくもできない、もうなんかあんまり好きとも思えない、っていうところにいってしまったら、危険信号なのかも。

できればその最後のラインは超えないでほしいです。まだ踏みとどまれるなら引き返して、「どうしたら相手が喜んでくれるのか」っていう、基本的なところに立ち返ってほしい。自分の不満ばかり伝えるんじゃなくて、相手にしてもらって嬉しかったことを伝えてほしい。相手のすごいところを褒めてあげてほしい。

ラインのむこうには、もう虚無しかないですよ。まじで。


ここで「やばい」と思える人はきっとまだ大丈夫です。ちょびっと反省して、明日からまたがんばりましょ。明日は今日よりもっと、相手の笑顔を引き出しましょ。

そしてね、それでもちょっと疲れたら、鍼灸を受けに来てくださいね。身体のしんどいのが取れると、身体にも心にも余裕ができるから。いつもはムカッとしちゃうことも、「まあいっか^^」って思えるから。

鍼灸は、人にやさしくなれるツールのひとつなんです。


わたしは、仲良しのご夫婦が増えることを心から願っています(*^^*)
(お前んとこどやねん、って?わかりました飲みましょう。)

いただいたサポートは、子どもたちのために遣わせていただきます😊いつもありがとうございます!