旅する息子くん第二章…「発端」
(※ヨーロッパ旅の記事がまだ書ききれてないので、そちらは追い追い書いていきます🙇♀️)
16才の夏の初めに数カ国旅してキラキラした目をして日本に帰ってきた息子君は、また当たり前の日常に戻り、牛丼屋さんのバイトをしばらくやっていたけれど、ある日ついに辞めてしまった。
「日雇いでもしないと」とは考えていたらしいが、16歳で雇ってくれるところもなかなか見つからない。
「色々難しいっすね…」とLINEが。
「人生思い悩んどるね」と返したら「まぁ」と一言。
そんなやり取りをした日の夜。
普段、私の部屋に来ることなんてない息子が、突然やってきて
「なんか面白い本ない?」
と言いながら私の部屋の本棚を物色し、手塚治虫「ブッダ」全巻と旧約聖書、新約聖書、武士道などの文庫を山積みにして持って行こうとした。
その時…
私はFEDAコミュニティの定例会運営をズームで担当しており、自由すぎる代表(まっさん)と話をしていた。
そして、参加者のお一人(もてきさん)が、「子どもとまっさんがヨーロッパを旅してるのを見て自分のやりたいことをやってる、と思ってコミュニティに入った」と仰っていたので、まっさんが私を「その子のお母さんだよ。」と紹介してくれた。
もてきさんは「子ども達を世界中に連れて行く機会を作りたい」という熱い想いを持っていて、それを本気で実現しようとしていることを話してくれていた。
ちょうどそんな話題で盛り上がっていた時にひょっこり息子が部屋に来たというのも不思議なのだけど、私は咄嗟に「ちょっと座んなよ、まっさんいるよ」と促した。
息子はめんどくさいことは絶対にやらない。けれど、まっさんのことが好きなので素直に隣に座った。
「子ども達もコミュニティの中で活動すればMP(コミュニティ内のお金のようなもの)が貯まるよ」って話で盛り上がり「マジすか。やります!」と息子。
「栗がいっぱい落ちてて拾いきれないから、拾いに来て欲しい」「行きます!」「その栗を売ったら0円仕入れで稼げるよ」「やります!」
そんなやりとりの中で、もてきさんが「明後日、山梨で現場あるけど、人手欲しいからバイトに来ない?」と。
「行きます!」と即答。
なんと、zoomで仕事をもらえるというミラクルな展開に!!
ちょうどバイト辞めてスケジュールは空いてたし、「日雇いの仕事ないかな」と思ってたところにドンピシャなオファー。
「あんた、もってるねー」
「まぁね。」
しかもその後もてきさんから「山梨で仕事したら日払いするので、そのお金で来週月曜日に博多まで来て下さい。九州を旅する仲間が欲しいので。」とメッセージが!
何と、仕事だけでなく、九州での男二人旅まで決まった(笑)
「終わりはわかりません。」とのこと。
こういうの大好きな息子。
息子の目が輝き出した。またオモロい展開になってきた。
「行く?」
「行くでしょ」
もちろん即決。
こうして、初の日雇い仕事と旅の予定が決まり、まずは翌々日の最初のミッション『始発に乗って甲府まで行く』ところから、旅する息子君の第二章がスタートした。
つづく…
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