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【開発経済学】ジニ係数とローレンツ曲線について

ジニ係数とローレンツ曲線について


(1) 社会の不平等を検討する際に、ジニ係数ではなくローレン曲線を用いる利点

ローレンツ曲線を用いる利点として、2.3国の少数の国を比較する際に、より詳細にみることができる。ローレンツ曲線は曲線の曲がり方の度合いが大きくなるほど相対的な不平等の割合も大きくなる。したがって、2.3国を比較した際、よりたるんでいる部分が不平等であるため、どこに支援の重きを置くべきか的確に配分することができる。

(2) 社会の不平等を検討する際に、ローレンツ曲線ではなくジニ係数を用いる利点

ジニ係数を用いる利点として、多くの国を比較する際に一目でわかるという利点がある。ジニ係数は対角線とローレンツ曲線に囲まれた面積を、ローレンツ曲線のある正方形の半分の面積で割った比を計算して得られる。ローレンツ曲線と異なり数字なのでより多くの国を比較する際に便利である。

(3)低所得者の病気に関するデータを見ると、低所得者の罹患率が、高所得者の罹患率よりも高い場合がある。その理由

先進国の人の場合、事前にワクチンなどで予防するという意識が高いが、貧困国の人の場合、まず、ワクチンを受ける機会があったとしても、その重要性や影響などが良く分からないという理由から“やらない”という人が多い。したがって、低所得者の病気にかかる割合が高い。

(4)所得水準の高い国の人が、保険に対する行動について、より適切な行動をとる理由

先進国の場合、すでに病院や相談所など環境が整っているため、“この病気にかかったらあの病院に行く”などという選択・思考回路が自然と備わっている。しかし、しかし、貧困国の場合、そのような環境がなく“どうしたらいいか分からない”もしくは、病気にかかっていたとしても自覚症状がなく、何も行動しないという選択になる。

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