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Webデザイナーがこだわった結婚式(和婚)のこと

私事ですが、2015年に結婚し、12月に親族や友人を招待して挙式・披露宴と二次会をおこないました。

もともと日本の伝統的なものが好きなこと、夫がそういったものに理解がある人だったこともあり、式場の神殿で神前式・和風に統一した披露宴をおこないました。
デザイナー的観点から色々とこだわったり、プロのお仕事に感嘆したりと色々感じることがあったので、自己満足ですがまとめてみます。
(写真は式場のカメラマンさんが撮影されたものや、友人に撮ってもらった写真も使用しています。)

どこまで手作りするか?

デザイン関係で働いている友人が多いせいもあってか、いままで出席した結婚式では手作りのペーパーアイテムや装飾を多く目にしてきました。

その影響もあり、ぼんやりと「披露宴のアイテムは自分で作りたいな~」と思っていましたが、友人たちには「結婚式の準備は本当に大変だから、多少のお金を出して楽が出来るならそうしたほうがいい」と力強くアドバイスされました。

なるほど~ と思い、既成品と手作りのバランスを調整したのですが、引越しや入籍などのタイミングが重なっていたこともありそれでもちょっと大変でした…

Instagramなどを見ていると手作りを頑張っていらっしゃるプレ花嫁(※)が多く、そのエネルギーに感服するばかり。ときにはクオリティの高いものを作っているかたもおり、準備期間中はよくInstagramの#プレ花嫁タグを覗いていました。

※プレ花嫁…結婚式を控えた女性をそのように呼ぶそうです。

色(テーマカラー)を決める

まず、使用する色のどこかに赤色を使いたいと考えていました。

挙式や披露宴の前半で白無垢を着るので、紅白でおめでたい雰囲気になること、日本の伝統的な雰囲気が出ると思ったこと、単純に好きな色ということもあります。

結婚式についてご相談する機会があったパーソナルスタイリストさん(詳しくは後述)からも、ハレの日らしい華やかさ、披露宴会場の雰囲気など…諸々を加味して、配色を赤色メインで考えてみては?と勧められました。

そのアドバイスが決め手となり、赤色をメインカラーに使うことに。夫もわたしの意見に賛同(?)してくれて、ありがたかったです。

最もわかりやすく赤色を使用したのは、披露宴会場の装飾です。

color

テーブルクロスは赤(エンジ)色に。
ナフキンやテーブルランナーなどは、装花担当のスタッフさんがお勧めしてくださったアイボリーやゴールドを選びました。

flower

お花は、式場の参考写真にあったアレンジメントの配色を変更し、白色のお花を主体に・赤色のお花をアクセントにして、グリーンをあしらいました。

後日友人たちがSNSにアップしていた写真を見ると、お花の写真が多くて、やっぱり女性はお花を見るんだな~と実感。

ペーパーアイテム選び

ペーパーアイテムは手作りしやすいけど、文字入力や印刷などの手間も多い部分。一部を式場に依頼し、一部を自作することにしました。

招待状は式場に依頼

宛名の筆耕をお願いしたかったため、式場で取り扱っている招待状から選び、作成と筆耕を依頼しました。
成人してから、習字を習っておけばよかったと思う場面が多々あります…。とても綺麗な字で筆耕して頂けたので、お願いして本当に良かったです。

手作りした席次表

席次表は表紙だけ既成品を購入し、中身は手作りしました。
表紙はゼクシィで見つけたrokkakuというステーショナリーショップで購入。京都に遊びに行った際にお店へ立ち寄って現物をチェックし、後日オンラインショップで購入しました。
箔押し加工の美しいペーパーアイテムが多く、目移りしました。

※rokkakuは運営会社が変わりながらも、現在も製品を販売されています。

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使用した表紙は、つるまる席次表セットという製品。
シンプルで存在感のあるデザイン、紙の光沢感がお気に入り。鶴の柄は白無垢にあしらわれていることもあり、夫と意見が一致し、こちらを選びました。

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中身はIllustratorで制作。スタンダードな構成にして、前撮りで撮影した写真なども使用しています。

実はメニューが和の会席料理で、読めないために入力できない漢字が多く、その都度「魚へんに◯◯」などと検索して読み方を調べることに… Google検索のありがたみを感じました。

席札はつるまる席次表セットの中に含まれていたので、あわせて制作しました。

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ウェルカムスペース

ウェルカムスペースは、自作や既製品のアレンジなどをおこないました。

自作のイラストを使用したウェルカムボード

友人の結婚式でウェルカムボードを描いたこともあり、ウェルカムボードは自作したいと考えていました。あと、既製品の和婚にあうウェルカムボードは好みのものが全く見つからず、早々に購入を諦めたという経緯もあります…

イラストを浮世絵風にしたくて、筆ペンを使って描いてPhotoshopで着色。印刷はgraphicのウェルカムボードのアクリルアートタイプを選んで発注しました。
手漉きの和紙に印刷されていて、披露宴のイメージに合う雰囲気になっています。

welcomboard

披露宴と打って変わって洋風な雰囲気になる二次会でも飾れるよう、コテコテの和風になりすぎないよう意識しました。

前撮りで撮影した写真のフォトフレーム

実は秋頃に京都で前撮りをしていたのですが、その写真が本当に綺麗で!

前撮りの話は脱線してしまうので割愛しますが、カメラマンさんの指示通りのポーズをとってバシバシと撮られていたら、とても美しい写真に仕上がっていてびっくり。プロのカメラマンさんのお仕事に感嘆しました。

せっかくなので沢山のかたに見ていただけたらと思い、フォトフレームに入れて飾りました。

photo

クドくなりすぎないよう、なるべく自然体で写っている写真を選んでいます。

既存のぬいぐるみを流用したウェルカムドール

当初は作る予定はなかったのですが、夫の家に競走馬のぬいぐるみが沢山あると聞いて(夫の趣味は競馬)、せっかくなのでお馬さんのぬいぐるみをリメイクしました。

welcomedoll

ビワハイジとヒシアケボノというちょっと前の競走馬だそう。夫いわく「地味かも」とのことでしたが、競馬好きなわたしの友人が理解していたので、用意した甲斐がありました。

ビワハイジのマスク(メンコ)は外さず、そのまま使っています。赤色がテーマカラーだから良いかなと思ってそのままにしましたが、ちょっと雑だったかな…。

似合う色で作った、二次会のドレスで持つブーケなど

二次会ではタキシードとウェディングドレスを着るため、ブーケやブートニアを用意する必要がありました。

以前パーソナルカラー(自分に似合う色)を診断してくださったパーソナルスタイリストさんが、フラワーアレンジメントを習い始めてアクセサリーなどを作成されているとのこと。思い切ってブーケの作成をご相談したところ、快く引き受けてくださいました。

パーソナルカラーの知識がある方に小物の作成をお願いできる一番の良いところは、自分に似合う色で作成してくださるところです。
パーソナルカラーではわたしはサマーなので、赤色のなかでもサマーに合う色味を選んで造花のブーケを作ってくださいました。

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ラメの入ったバラやリーフを入れて、12月らしくゴージャスな雰囲気。実際に見るととてもキラキラしていて綺麗で、このブーケ、本当に大好きです。

また、二次会ではブーケを持つ時間がそうないだろうとのことで、お揃いでブレスレット(リストブーケ?)も作ってくださいました。

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写真はありませんが、これ以外にも、同じ色で髪飾りも作っていただきました。
夫のブートニアもブーケに合わせてキラキラで。
カラーアナリストさん曰く、写真で見る限りはおそらく夫もわたしと同じサマーなのだそう。実際に判定していただいていないので確定ではありませんが、このブートニアも似合っていたと思います。

nijikai

二次会ではこのブーケのことを尋ねられたり、後から「赤色がアクセントになっていて良かった」との感想をいただいたりして、嬉しかったです。
ネットショップなどで適当に選んで準備することもできたのですが、信頼しているパーソナルスタイリストさんにお願いして本当に良かったなあと思います。

余談ですが、これから結婚式を挙げられる方には特にパーソナルカラー診断をお勧めします!
自分がどういった系統の色が似合うかわかるので、衣装選びがスムーズに進むはず。わたしは衣装を一部持ち込んだためもありますが、衣装選びがあっという間に終わりましたw

結婚式を通して、プロの仕事の大切さを理解

結婚式には、たくさんのかたが関わってくださっています。

式場のプランナー、衣装、ヘアメイク、装花、音響、カメラマン、当日の会場責任者や介添えなどなど…スタッフの皆さまは全員がプロフェッショナルで、いろいろなお願いにも丁寧に対応してくださいました。

結婚式は一生に一度の大イベントなので、自分でこだわりをもつのは大切です。決めることが多いので、「こうしたい」という意思がないと、連続して決断をしなければならないときに疲れてしまうと思います。

ただ、式場のスタッフさんなどにはその道のプロのかたがたくさんいらっしゃいます。
ある程度のこだわりや方向性を持ちつつも、迷ったときはプロに相談したり信頼してお任せすることが、もっとも効率良く、なおかつ満足のいく結果になりやすいように感じました。

友人に言われた「多少のお金を出して楽が出来るならそうしたほうがいい」という言葉は、ざっくりとそれを意味していたのだなあ…と後になって理解。物を買うという行為は、売っている相手の経験や技術に対してお金を払う行為なのだと改めて実感しました。

同じことは自分の仕事に対しても言えます。結婚準備をしている間は目の前のことをこなすことに精一杯でしたが、今後は先を見据えて技術を磨きつつ、丁寧に毎日を過ごして行きたいです。


この記事は、個人サイトに投稿していたものをnoteに移管しました。

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