13.ひめ神カード講座ベーシック ~たまよりひめ~
タマヨリヒメは、12ひめ神の、10番目のひめ神だ。
10番目のひめ神は、1番から9番までのひめ神の魅力を一つに束ね、女性の成長の目標となる姿を教えてくれる。
タマヨリヒメのキーワードは、「男育て(人育て)と「母性」だ。
両親から愛されていた記憶の上書きができたのは、妊娠・出産を体験したからに、ほかならない。
どうしても必要なことだったから、体験できたのだと思う。
妊娠・出産にまつわるあれこれ全ては、自分自身のセラピーだった。
子育ては、ひとりではできない。
見守るたくさんの、手と目の中で、育まれていくことが、カードの図柄にも描かれている。
10枚のカードを見ながら、これまでの講義を思い出していると、ふと、この美しいカードが、「妻としての心得」のおふだみたいだと感じた。
「母性」は10番目に、ようやく出てくる魅力。
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『ひめ神カード講座ベーシック ~タマヨリヒメ~』
タマヨリヒメは、12ひめ神の、10番目のひめ神だ。
1番~5番までのひめ神が表しているのは、一人の女性の中にある基本的な魅力のうち、自分の中から引き出していくもの。
6番目と7番目のひめ神は、相手の中から魅力を引き出していくために、どのように対処すればよいかを伝えてくれる。
8番目と9番目のひめ神は、未熟な男性を見抜くためにある、女性の、目に見えて、華やかで一途な魅力と、目に見えない、地味で不変の魅力を教えてくれる。
そして、10番目のひめ神は、1番から9番までのひめ神の魅力を一つに束ね、女性の成長の目標となる姿を教えてくれる。
タマヨリヒメのキーワードは、「男育て(人育て)と「母性」だ。
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簡単に日本神話を説明すると……
アマテラスオオミカミの孫、ニニギノミコトと、サクヤコノハナヒメの間に生まれたヤマサチヒコが、兄のウミサチヒコから借りた釣り針を失くし、困って海の神の神殿を訪れたとき、タマヨリヒメの姉のトヨタマヒメにひとめぼれをし、二人は祝福されて結婚する。
ヤマサチヒコが地上に戻り、しばらくすると、ヤマサチヒコの子どもを宿したタマヨリヒメが、出産のために海の国から地上へとやってくる。
ヤマサチヒコは、大喜びで出産のための産屋を建てはじめたが、完成する前にお産が始まってしまう。
トヨタマヒメは、本来の姿に戻って出産する自分を、決して見ないでほしいとお願いするのだが、ヤマサチヒコはのぞいてしまい、巨大な鮫の姿を見て、びっくりして逃げ出してしまう。
姿を見られたトヨタマヒメは、羞恥のあまり嘆き悲しみ、生まれたばかりの子ども(アマテラスのひ孫!)を置いて、海に還ってしまうが、子どものことが忘れられず、妹のタマヨリヒメを地上につかわし、自分の代わりに、我が子の育て、成長のようすを知らせてほしいと頼むのだった。
海から地上へやってきたタマヨリヒメは、姉の子どもを、大切に育て、やがて、成長したその子と結婚し、四人の男子を産み、育てる。
そのうちの一人が、後の神武天皇となる。
タマヨリヒメは、初代天皇の母として、日本神話における重要な神様なのだった。
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また、「タマヨリ」という名前は、「たま=魂」「より=依り代」として、巫女的な役割を持つ存在の象徴として描かれているものが多いが、山下弘司先生の、名前のことだま🄬的ひもときは、ちがう。
このまま、ぜんぶ書いてしまいたいけれど、ぜひぜひ、肉声で講座を聴いていただきたいと思う。
ことだまは、響きだ。
聴くたびに、同じ言葉でも別の感じ方が生まれる。
生きて、進化する講座だと感じている。
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昨日、引いたスセリヒメのカードでは、父や夫に関わる愛というものに、深くグラウンディングした。
その次に引くカードが、赤ちゃんを抱いたタマヨリヒメというのは、
(できすぎ!)
な感じがするのだが、私にとって、自分ではまったく覚えていない、生まれる前と、生まれてしばらくの間の記憶が埋められ、両親から愛されていた記憶の上書きができたのは、妊娠・出産を体験したからに、ほかならない。
どうしても必要なことだったから、体験できたのだと思う。
妊娠・出産にまつわるあれこれ全ては、自分自身のセラピーだった。
子育ては、ひとりではできない。
見守るたくさんの、手と目の中で、育まれていくことが、カードの図柄にも描かれている。
また、海の底の世界から、地上へとつかわされ、姉の子どもを託されたタマヨリヒメは、どのように、日々を送っていたのか。
慣れない場所で、1番目のひめ神から9番目のひめ神の力を、ぜんぶつかって、育てていたのだろうと、山下先生はおっしゃっていた。
10枚のカードを見ながら、これまでの講義を思い出していると、ふと、この美しいカードが、「妻としての心得」のおふだみたいだと感じた。
「母性」は10番目に、ようやく出てくる魅力。
浜田えみな(初出 FB 2020.9.2)
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