介護の世界へ

私が 介護の世界へ 踏み入れたのは 18の時
高校を卒業して すぐのこと
なんとなーく この仕事 する気がしてた

本当はね 専門学校とか 行きたかったんだけど
2個上の姉が 急に癌になって 
4人姉弟の家には そんな余裕 なかったんだ

でも それは ただの言い訳で
自分で 行く努力も 調べることも しなかった
周りのせいにして 逃げてた ただの小娘だった

最近 履歴書を書いて あの時の施設が
老人保健施設だったと 知った
ずっと 特養だと思ってたから ビックリ
そんなで 長く続くわけもなく
4ヶ月で 辞めたんだよね

面接では 若気の至りです と 説明してる
遊びたくて 遊びたくて 仕方なかった
そう 正直に言うことにしてる
仕事が辛いと思ったことは無い
むしろ 感謝してるんだから

施設 グループホーム デイサービス 食堂業務
全てを経験 させてもらったんだから 
配属が決まって 今月はちゃんと来たら
ご褒美くれると リーダーは言った
その日に 私 帰ったんだよね
花火大会に行きたくて
次の日 仕事 行けなかった
初めての 無断欠勤 
ケジメをつけようと 次の日 退職届を出した
裏切ってしまった 罪悪感は ずっと 忘れてない
そして 事務長の言葉も 忘れてないよ

何かあったらいつでも連絡しない
助けになるから と

あれから ずっと 未練があった
結婚して 子供を産んだ 
震災があって 避難して 少し 大人になった

25歳 介護士としての 再出発 
新規オープンの 特養だった 
右も左も分からない ほぼど素人 
でもね たった4ヶ月 あの時の経験は 体が覚えてた 
オムツ交換も出来たし 移乗も出来た
そう ちゃんと教えて貰えてたんだと
長い月日が経って ようやく分かった
そして すごく 失礼な辞め方をしたんだと 
改めて 申し訳ないと 思った 

6年
初任者研修を経て 介護福祉士を取って
長い間お世話になった施設に 別れを告げた
オープニングメンバー
怖いものなんて なかった
それなりに 偉そうに 仕事できてた
それが 嫌になってしまったんだよね
居心地はよかったけど 
このままだと 自分が腐ると思った
緩く働いてることが 怖くなった

利用者にかける強い言葉も
適当な介助も
ダメだと言う人がいなかった

自分が 新しい場所に 飛び込むなんて
考えたこともなかったから 怖かったけど
決めたら GO

新しい職場は そう 18歳とき
たくさん 迷惑をかけた法人系列の 特養でした

正直に話した
あの時は 本当にバカだったと
そして 地元の施設が 自分が避難してる場所で
新たに 施設を運営している 
運命を感じたと
あの時の 恩返しをしたいと 

それなりに 経験も積んできた
あの時よりは 大人になった
何より 初心に戻って 仕事がしたいと

今まで どれだけ 緩い仕事をしてきたのか
3ヶ月経って 痛感してる
でも 成長してるのが 自分でも分かる

朝は早いし 帰りも遅い 正直 疲れる
でも 何とか やっていけてるのは 
子供たちの協力と 家族のおかげ 

ダメなお母さんで
まだまだ未熟な介護士だけど
頑張ってみるね

いつもありがとう 私の天使たち

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