娘の本音

12年前 かけがえない娘が 生まれてから
そばにいるのが 当たり前で
あなたが いなくなるなんて 考えてもなかったよ

まだ そばにいる 
まだ 間に合うよね

ママが帰ってくるのが怖い
ママも弟も楽しそうでいいね
ヘッドホンをしてピアノを弾く
トイレに閉じこもる
ママが怖いから

どうやって死のうかと考えてる
首を吊ってみた
薬を飲む
飛び降りる
包丁お腹に当ててみたけど 
やっぱり死ねないよ
死ねない男気 ごめんなさい

もうね 部屋片付けたよね
尖ったもの 画鋲 安全ピン 剃刀
全て捨てた
変に減ってた胃薬も
全てが そう見えてきて 怖くて
いなくなってしまう前に 気づいてよかった

気を引きたいから やってるんじゃないか
周りは そうおもうでしょう
でも 自分の娘が 気を引きたいからって
そんな事 考えてるだけで 鳥肌立つ

遺書は 6月の日付だったから
あの時 そう 怒ってばっかりで
自分の 仕事のことで いっぱいいっぱいで
子供達のこと 見れてなかったよ
ごめんね
今 生きててくれて ありがとう

あの ノートの中の 言葉の数々は
私への不満と 自分への苛立ち 周りへの憎しみ

いいよ 生きててくれれば それでいい
チャンスをくれて ありがとう

辛かったね

ママも一緒に 死ねるよ
そのくらい 君を愛しています

ここから ここから がんばろう

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