見出し画像

すべては、少しずつの積み重ねや小さいことの組み合わせ

いつもは、概ね幸せな私ですが、珍しく、うーん・・・。と思うことがありました。
うーん・・・・。の中身は、イラつく、不満だ、なんだよう。もう~。もうちょっとどうにかならない? などなどのミックスです。

簡単に・・状況説明

私は今、バスが1時間に1本しかない不便なところでアルバイトをしています。
そのアルバイトは、仕事内容以外にメリットがあります。そして、よいことの一つとしてタイムカードが1分単位、というのがありました。
でも、最近、ちょっと嫌なこと、いろいろなことが重なったのです。

ある日の出来事

その日は、そのアルバイトの研修日。その施設は、翌日にオープンを控えていたからです。たくさんの研修生がいたのですが、

・研修のプログラムが不備で、無駄な時間、待ち時間が多かった。
 →トレーニングする人が教えることに習熟していない

・なのに、最後になって、終礼が長くなり、終了予定時刻を5分オーバーしたが、それは勤務時間に反映されないと言われた。
 →責任者はオープンに気合が入っていて、事細かに指示したかった様子

・仕事が終わってタイムカードを打とうとしたら、ソフトウェアが入っているPCがログアウトされていて、パスワードがわかる人がその場にいなかった。
 →オープン前日で、みんながバタバタしていた

タイムカードは、入力項目(何の仕事に何時間かかったのか)がやたら多く、1名が入力するのに1分以上かかる仕組みになっている。
 →生産性を把握するために必要な仕組み

結果、1時間に1本しかないバスに乗れないのでは?とヒヤヒヤして、大急ぎでバスに乗りました。

それ以外に私のうーん・・・。を助長させる状況

シフト勤務ですが、働く時間は直前までわからず、2~3日後、自分が出勤なのか、休みなのかもわかりません。
→大規模施設なので、シフト管理が大変なようです。

私が暮らしているのは、ものすごく不便な生活エリアなので、週2回の決まった時間にしか、食料品の買い物に行くことができず、私は、その日が休みなのかどうかがわからないと、食べるものを手に入れられるかどうかもわかりません。
ネットスーパーでさえ、需要と供給のバランスが悪いらしく、16時のオープン後すぐに、「配達不可」のマークがしょっちゅう出ている。

だから、働くスケジュールが全然読めないことは、すごくフラストレーションになります。

なるほど。「うまくいかない」ことって少しずつの組み合わせや小さいことの積み重ねなんだ。

もし私が、このことをHRにクレームしたとしても、問題は解消されないということは、予想がつきます。
だって、一つ一つのことは、とても小さなことだから。

・習熟不足の人が研修をする可能性はある。(特に大きな問題でもない)

・気合が入りすぎ、時間を超過させることもある。(特に大きな問題ではない)

・バタバタと忙しく、たまたま事務所に誰もいない時間ができた。(大きな問題ではない)

・効率化、生産性の向上を図る目的で、詳細情報を得ることは必要なことである

・大規模施設、300名以上のアルバイトを管理するため、シフト作成には労力と時間がかかる。

一つ一つは、大したことないこと。(*実際には上記以外にも、不満の下となるいろいろ問題があります)

でも私にとっては、かなりのアンハッピーな状況であることは事実。大して高くもない時給で働く身としては、モチベーションはダダ下がりです。

大きな問題ではない、と目をつぶるとものすごい生産性のマイナスになる

モチベーションがダダ下がったアルバイトスタッフ×300名の非生産の総量は、可視化できないし、ともすれば、そのアルバイトスタッフを見て、「質が悪い」と思ってしまう管理者の方もいるのでは?

質が悪いから、もっといい人を採用できるようにしないと。
質が悪いから、もっとトレーニングを増やさないと。

と、間違ったストラテジーを作ってしまう。

実際には、日本人はとても従順だし、こんな状況下でも、多くの人が職場の状況や、上司の心情を察して、従順に働いています。でもちょっと、心が折れちゃうでしょうね。
私は個人的には、日本人はこれをやめたらいいのに。フランス人みたいに、ストライキでも起こすくらいでいいのに。低賃金で、こんなに従順に働いてはいけない。と思う。

そして、それよりも、何よりも、「問題の本質は見えにくいのだ」ということが体感として理解できてしまい、ちょっと怖いなと思ってしまいました。

私も管理者だったら、間違ったストラテジーを作っていた可能性は十分にあるのだと。

私がアルバイトをしている理由

私が今アルバイトをしている理由は、たくさんあるのですが、今回の出来事を経て、「やってみてよかった!」と思っています。

私は、長きにわたって、企業で中間管理職をしていました。一端にわかったような気になっていたこともあるし、ある時から、自分の仕事の意味を見出せなくなってしまったということもあり、2020年に会社を辞めてしまいました。
その後に『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論(デヴィッド・グレーバー(David Graeber))著 岩波書店』を読みました。

まったく意味のない仕事をして、高額の給与をもらっている中間管理職。エッセンシャルワーカーとして必要不可欠な仕事をしているにもかかわらず、低賃金で働く多くの人たち。

ブルシット・ジョブとは、エッセンシャルワーカーのことではなく、意味のない仕事をしている中間管理職の仕事ことです。

この本は、日々の仕事を通して、会社組織ってやっぱり何かがおかしくないか。と思っていた私の疑問に、答えをくれた本でした。

私は、一度、必要不可欠な仕事(で、私でもできる仕事)をしてみたかった。
今のアルバイトは3か月の期間限定なのですが、働く中で思ったことがあったらまとめたいと思います。

今夜もよい夢を見られますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?