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着物の仕立て・帯の仕立て

呉服屋さんから仕事を請け負う和裁士さん、帯の仕立て屋さんについて書きます。

着物の仕立ては特に資格を持っていなくても請け負えます。

なぜかというと、昔は誰でも縫えたからです。

今は国家資格がありますね。一級の人は婚礼衣装を一定の基準をクリアして縫える人です。

呉服屋さんでは資格がない人から1級の人まで、お客様に選んでもらうシステムか、もしくは受けた仕事の内容によって仕事を割り振る基準を設けて呉服屋さん自身が選ぶシステムを備えています。

帯の仕立ても資格なしで請け負えます。

呉服屋さんに出入りしている着物、また帯の仕立て屋さんは、着物か帯か、どちらかの仕立てしか請け負わない人がほとんどです。

呉服屋さんに出入りしてる帯の仕立て屋さんは基本、帯専門の仕立てしか修行してません。

着物の仕立てを勉強をしたとしても、帯の仕立てには全く活用できません。

和裁士さんが和裁の勉強の過程で帯の仕立ての理論を勉強する事はあります。ですが呉服屋さんから着物の仕立ての仕事をもらっていて、帯の仕立てを賃金をもらって請け負うまで技術を極める人はほとんどいないでしょう。

和裁士の資格持ってる帯の仕立て屋さんを1人知っていますが、帯と袴の仕立てしか請けない、着物の仕立てを全く請けない人でした。

その人は着物の仕立てより帯の仕立ての方が性に合ってたので、帯の仕立て屋に転向されたのです。

それくらい帯の仕立てと着物の仕立ての技術は性質を異にする物である訳です。それは帯の仕立て屋さんがわたしにそう聞かせてくれました。

和裁士で帯仕立てられる人もいますけど、呉服屋さんからの仕事をプロとして請けてるのを見た事はないです。自分の帯くらいはって人くらいです。

昔は近所の人や友だちの品物を安く縫ってやるって便利なオバさんが町に1人くらいはいて
そんな(プロじゃない)人ならどっちも請け負う事もあるってお話を聞いた事はあります。でもそういう人はそれなりの程度でしかないという事です。


どんな呉服屋でも和裁士に帯を仕立てろとかいう事はありません。帯の仕立てを修行した人にしか、お客様の帯を任せる事はないのです。

呉服屋さん付きでない仕立て屋さんは上記の限りではありません。呉服屋さん付きの仕立て屋さんについてのお話でした。

呉服販売に携わって、着物を売って帯を売らないなんて事はあり得ません。
また、仕立てをしてくれる人と連携を取らないで販売するなんて事もあり得ません。

つまり呉服屋さん付きの和裁士が帯の仕立ても請け負うなどという認識でいるという事は呉服の販売をした事がないか、

もしくは仕立ての事を何も知らないまま、呉服を販売したかのどちらかです。

こんな人に販売されないように気をつけてください。






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