私が本当に幸せだった時のこと
モモについての記事を書いて
気づいたことがある。
私が幸せを感じた瞬間というのは
もっともっとたくさんあったはず…
そう思ったのだ。
霧のむこうの不思議な町を読んで
私も不思議な町に行けるかも…
と胸がときめいた時
妹と布団を船に見立てて
落ちたらワニに食べられるごっこ
がたまらなく楽しかった時
お盆になったら
田舎のおばあちゃん家に行って
リヤカーに乗せてもらった時
お母さんのお古の
ロングワンピースを着て
押し入れがお城でお姫様になった時
毎日のようにアリをひたすら
レースさせていたあの時
お盆に親戚で集まって
みんなでスイカを食べたり
花火をした時
学校の帰り道で
憧れの男の子に会った時
その男の子に話しかけられて
天にものぼる気持ちになった時
秘密の場所で
駄菓子を持ってお花見した時
夏休みにお父さんと
学校の怪談を観に行った時
小学生の妹が
プラバンのキーホルダーを
プレゼントに作ってくれた時
ふーことユーレイシリーズを読んで
私の運命の人も幽霊かもしれない
とお風呂で溺れようとしたあの時
誕生日やクリスマスになると
お赤飯と唐揚げが出てきて
興奮するほど嬉しかった時
暑い日の夜ご飯は
冷房の効いた部屋に移動して
みんなで冷やし中華を食べた時
狭い団地のベランダで
洗濯物かごをテーブルに
手作りハンバーガーを食べた時
クリスマスにお母さんの友達が
山ほどのお菓子とプレゼントを
送ってきてくれた時
夜ご飯を食べた後
家族で川にホタルを見に行った時
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大人になるにつれ
その小さな幸福感や感動は薄れ
全てが当たり前で退屈なことに
思えるようになってしまった。
旅行にもたくさん行ったし
海外にもたくさん行ったし
美味しいものもたくさん食べたし
楽しいこともたくさんしてきた。
だけど
どんな恋をしても
小学生の頃に感じた
あの子へのトキメキは超えず
どんなことに手を出しても
アリをレースさせていた
あの時ほどには夢中にならない。
どんな美味しいものを食べても
あの時のお赤飯ほど嬉しいものはなく
どんな海外に旅をしても
あの秘密の場所ほどワクワクしない。
ライブもイベントも
家族で見に行ったホタルほどには
トキメキやワクワクを感じない。
部活で活躍しても
学業で成績を残しても
仕事で成果を出しても
異性にチヤホヤされても
あの時に感じた以上の
喜びやトキメキを感じない。
だから時々思い出そう…
私が幸せを感じていたあの時のことを。
私が欲しいのはカタチではなくて
あの時のトキメキやキラメキや
ワクワクや喜びなんだ。
小さな日常の中に非日常があって
それが特別で素敵なものに感じてた頃に。
願いが叶うのであれば
私はあの純粋な喜びを感じる心を
もう一度取り戻したい。
日常なのに非日常な
面白い毎日を過ごしたい。
あなたが幸せを感じた時…
それはどんな瞬間だったかな?
その感覚こそがあなたの宝物。
最後までお読みいただき、ありがとうございます♡