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飲食店を経営する友人の憂鬱

先日、隠れ家的レストランを経営する友人から


「ストレスたまったよ~疲れたよ~~~」


と愚痴LINEが届いた。

コロナ禍で彼女は本当に大変な思いをした。

飲食店で苦労をされていたほかの方々と同様に

営業時間や席の配置、衛生面の改善を図ったり、

テイクアウトメニューを新しく開発したり…

本当に大変だったと思う。

とはいえ、最近は客足も戻りつつあり、やっと上がってきたかな…と思っていたのだが。。。


話を聞いてみると……


最近は夜の貸し切り予約のお客様も増えてきた。

収入という面では、夜は大きいので本当にありがたい。

ただ夜の団体さんは、お酒が入るし盛り上がるので

おしゃべりも激しいし、感染リスクという面ではとても怖い。

飲食の場であるからマスクは頼めないし、

換気のためにせめて窓を開けたいのだけれど、

近隣には住宅も多いため、特に夜は騒音が申し訳なくて開けられない。

万が一のことがあったら…と思うと声をかけるなりした方がいいのかと思うけど

声掛けの内容も難しいし、そもそも声もかけづらい。。。


彼女のお店はカフェ風でワインを中心に展開しているので

大盛りあがりで乾杯コールが常に響き渡ることはあまりない。

でも路地裏に入れば戸建ての住宅も多い閑静な土地柄。

友人の悩みは手に取るようにわかる…


私にいい対策が浮かぶこともなく、

愚痴を聞いてあげることしかできなかったが、

この話を聞いてはっとさせられた。


コロナ禍で外出をするようになり、色々な場面で様々なことを思った。

駅の階段や電車のつり革に触るの怖いな…とも思ったし、

それこそ、換気が不十分なんじゃないのかな?窓とか開けないの?

と思ったこともある。


もしかしたら友人を悩ませた団体のお客様の中にも

窓開けて換気してくれればいいのに…

と思っていた方がいたかもしれない。


でも、その場に働いている方は、

お客さんの何倍も何倍もこの場で何ができるかどうしたらいいのか考えたはず。

それでもその対策がされていないのであれば、何かできない事情があったはず。


私はどこで何を利用してもお客様の立場でしかないけれど

もしも「なんで?」と思う場面に遭遇したら、

相手の対策を悪く思うのではなく、なんでなのかなと考えることが大切。

もし窓を開けてほしいのなら、開けられる環境にこちらが寄せることが大切。


仲間と一緒に愉快に楽しみたいのなら、

繁華街のど真ん中、窓を開けても関係ない喧噪の中の換気のできるお店を選ぶのも1つ。

友人のお店のような場所を選ぶのであれば、

2時間の貸し切り時間のうち、間の30分だけでも静かに話す時間を設ければ

換気には十分。


でもそれを可能とするのはお店の方ではなく、お客さんの方。

ちょっと目と気を配ってあげるだけでお互いが気持ちの良い場になる。


なかなかお金で支援はできないけれど、飲食店の方々にこんな支援もあるかなと思った今日この頃。


友人頑張ってね!

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