マガジンのカバー画像

おとなの読書感想文

39
今まで読んだ本のあれこれ。これを見て、あ、読んでみようかな、と思っていただけたらとても嬉しいです。
運営しているクリエイター

#読書感想文

ことば〜読書感想文を書く理由〜

気がつけばもう8月。暑ーい盛り、いかがお過ごしですか。 様々な意味で外に出るのがはばから…

<おとなの読書感想文>ゴールディーのお人形

小学校の図工で作った陶芸の作品が、何かの賞に入選したことがあります。 愛嬌のある青い猫の…

<おとなの読書感想文>ベスとアンガス

わたしは怖がりな子どもでした。 大きな音のするものを恐れ、打ち上げ花火や運動会のピストル…

<おとなの読書感想文>はるです はるのおおそうじ

あるきっかけで、家で絵本を読む機会が増えました。 懐かしい本や知らなかった本まで目を通す…

<おとなの読書感想文>桜の園

朝間混雑の電車内。 バッグや肩が人に当たるのに気をつけながら、わたしは文庫本のページをめ…

<おとなの読書感想文>うつくしく、やさしく、おろかなり–––私の惚れた「江戸」

わたしは生まれも育ちも、東京都の西のほう。 ごくまれに、「江戸っ子ですね」などと言われて…

<おとなの読書感想文>第七官界彷徨

赤いちぢれ毛の女の子が主人公と聞いて、思い浮かべる物語はなんですか? やはり圧倒的に「赤毛のアン」を挙げる人が多いのだろうけれど、こんな小説もありました。 「第七官界彷徨」(尾崎翠 河出文庫、2009年) 和製アン、とは思うなかれ。 そう思って読むと、ちょっと裏切られてしまいます。 舞台は昭和初期の東京。美しきグリーンゲイブルズではなく、やせた蜜柑の垣根があるだけの、古ぼけた平屋の借家です。 主人公の町子は、二人の兄と従兄が暮らす下宿に炊事係として住まうことになります

<おとなの読書感想文>ふしぎなナイフ

ほどけたナイフを見たことがありますか。 見たことがないという方は、ぜひこの絵本をどうぞ。 …

<おとなの読書感想文>ペンギン・ハイウェイ

人間、偉くなるためには日々の鍛錬が不可欠だけれど、継続できる人は少ないと思う。 10歳が大…

<おとなの読書感想文>こちらあみ子

収録されている短編「チズさん」を読んだとき、ああわたしはこの感じをよく知っていると思いま…

〈おとなの読書感想文〉箸もてば

どんな好物でも、疲れて胃がもたれているときに カツ丼は食べられないし、白がゆに梅干しかな…

〈おとなの読書感想文〉わたし

子どもの頃、「ババちゃん」と呼んで親しんでいた人が、自分の母親の母親であることを知ったの…