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おとなの読書感想文

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今まで読んだ本のあれこれ。これを見て、あ、読んでみようかな、と思っていただけたらとても嬉しいです。
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#きよはらえみこ

ことば〜読書感想文を書く理由〜

気がつけばもう8月。暑ーい盛り、いかがお過ごしですか。 様々な意味で外に出るのがはばから…

<おとなの読書感想文>うさぎとハリネズミ きょうもいいひ

なんかついてないなあと思う日、みなさんはどうしていますか。 わたしは可能であれば、仕事を…

<おとなの読書感想文>二分間の冒険

毎年感じる「年末だなあ」という空気感とともに、なぜか実務的にもせわしくなる師走のこの頃で…

<おとなの読書感想文>くまとやまねこ

出先から戻ってきて、朝出かけたときと同じようにちゃんと家が建っているのを見ると、奇妙な気…

<おとなの読書感想文>ちいさいおうち

都立小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」をご存知でしょうか。 主に江戸時代から昭和に…

<おとなの読書感想文>ヨーロッパ退屈日記

仮にも西洋絵画を専攻した以上、いちどは本場に行ってみるべきだろう。 大学を卒業したあとに…

<おとなの読書感想文>アレックスと私

よく、生き物を無責任に飼ってはいけないという意見を聞きますね。 最近ではいかなる事情であっても動物を捨てること、一時の「かわいい」という感情だけで生体を購入することに対して、強く警告する広告もよく目にするようになりました。 動物と一緒に暮らせば、食べ物や排泄の世話をしなければならない。そして生き物はいずれ確実に年をとっていく。 かわいいだけではなく、人間の思った通りにならないことがたくさんある。 その世話を、最後寿命が尽きるまですることができますか? 生き物を迎えるためには

<おとなの読書感想文>ゴールディーのお人形

小学校の図工で作った陶芸の作品が、何かの賞に入選したことがあります。 愛嬌のある青い猫の…

<おとなの読書感想文>おやすみなさい

本題に入る前に、少し思い出話を。 夏。 4限の体育は水泳でした。 授業を終えるとそのまま昼…

<おとなの読書感想文>ベスとアンガス

わたしは怖がりな子どもでした。 大きな音のするものを恐れ、打ち上げ花火や運動会のピストル…

<おとなの読書感想文>はるです はるのおおそうじ

あるきっかけで、家で絵本を読む機会が増えました。 懐かしい本や知らなかった本まで目を通す…

<おとなの読書感想文>漂流物

石垣島でダイビング中に失くしたカメラが、2年半後、なんと台湾の海岸で発見され、現地で熱烈…

<おとなの読書感想文>ことり

たとえばどこかの神社で、拝殿に向かって柏手を打ち、目を閉じる人。 あるいは七夕の短冊を書…

<おとなの読書感想文>やこうれっしゃ

最近よく眺めている絵本。 「眺める」とはつまり、字のない絵本なのです。 「やこうれっしゃ」(西村繁男作 福音館書店、1980年)。 上野駅の中央改札をふかんするシーンで始まりますが、ここだけでも色々な発見があって見飽きません。 そもそも夜行列車とは、なんと魅力的な言葉でしょうか。 わたしはまだ夜行列車に乗ったことがありません。 いつかシベリア鉄道に乗ってみたいと思うのですが、その話は長くなりそうなので割愛します。 正面の猪熊弦一郎の壁画は今も変わらず。 ただ、掲示板には