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おとなの読書感想文

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今まで読んだ本のあれこれ。これを見て、あ、読んでみようかな、と思っていただけたらとても嬉しいです。
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#推薦図書

ことば〜読書感想文を書く理由〜

気がつけばもう8月。暑ーい盛り、いかがお過ごしですか。 様々な意味で外に出るのがはばから…

<おとなの読書感想文>やこうれっしゃ

最近よく眺めている絵本。 「眺める」とはつまり、字のない絵本なのです。 「やこうれっしゃ…

<おとなの読書感想文>三の隣は五号室

二年近く住んだ部屋を引越すことになり、管理会社の人が最後の点検にやってきたとき、大家のご…

<おとなの読書感想文>桜の園

朝間混雑の電車内。 バッグや肩が人に当たるのに気をつけながら、わたしは文庫本のページをめ…

<おとなの読書感想文>うつくしく、やさしく、おろかなり–––私の惚れた「江戸」

わたしは生まれも育ちも、東京都の西のほう。 ごくまれに、「江戸っ子ですね」などと言われて…

<おとなの読書感想文>第七官界彷徨

赤いちぢれ毛の女の子が主人公と聞いて、思い浮かべる物語はなんですか? やはり圧倒的に「赤…

<おとなの読書感想文>ふしぎなナイフ

ほどけたナイフを見たことがありますか。 見たことがないという方は、ぜひこの絵本をどうぞ。 「ふしぎなナイフ」(中江牧江/林健造 さく 福田隆義 え 福音館書店、1985年) わたしはこの本のタイトルを、ずっと「すてきなナイフ」だと思っていました。 だってすてきなのです、このナイフ。 そもそも、ナイフは「危険」なものです。 理由もなく子どもが持つことは許されていないし、見つかれば取り上げられてしまいます。 でも、禁じられれば禁じられるほど、逆に気になってしまうのが人情とい

<おとなの読書感想文>ペンギン・ハイウェイ

人間、偉くなるためには日々の鍛錬が不可欠だけれど、継続できる人は少ないと思う。 10歳が大…

<おとなの読書感想文>こちらあみ子

収録されている短編「チズさん」を読んだとき、ああわたしはこの感じをよく知っていると思いま…