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北斎漫画舞踏ワークショップ緊張の初日。張り詰めた空気が水に変わって、そして薪で沸かす #おかめ湯 へお湯をいただきに #北斎漫画舞踏 創作過程 10

北斎漫画舞踏ワークショップ が本日(2023/09/06)より始まりました。これから毎週水曜日、墨田区曳舟のすみだ生涯学習センターで開催します。

HOKUSAI MANGA BUTOH Workshop has started today (2023/09/06). The workshop will be held every Wednesday from now on at Sumida Lifelong Learning Center in Hikifune, Sumida-ku, Tokyo.

私含めみなさま緊張の面持ち

北斎漫画舞踏ワークショップ DAY 1

初めての回、というものはいつでもちょっと緊張するものです。私自身も緊張しており参加者の緊張も伝わり、なにかシーンと張り詰めたような空気。

The first time you attend a meeting is always a bit nerve-wracking. I was nervous, and I felt the nervousness of the participants as well, so the atmosphere was somewhat tense.

緊張で絵も歪んでいます

緊張する、ということは気持ちだけでなく体も普段以上に力が入ってしまったり、思うように動けなくなってしまったり、自由な動きが制限されてしまうなかなかな厄介ものです。まずは「緊張してるなー」と発言して、自分の状態を受け入れてみました。(これは先日エミネムの映画を観てて思いつきました。言われる前に自分で言うという先手。)

Nervousness is a very troublesome thing that not only makes you feel nervous, but also makes your body more tense than usual, prevents you from moving as you would like, and restricts your freedom of movement. First of all, I tried to accept my condition by saying "I'm nervous".

そして、いつも初めの一歩は横たわります。人間以前の状態、原始生命体的な状態に。人が立つって実は重力に逆らっていてしんどい。

And the first step always lies down on the floor in the beginning. To a pre-human state, a primitive life form-like state. It is actually hard for a person to stand, because gravity always affects us.

ダンスのワークショプということで体を動すと思って来てみたら、みんな寝ているという状況。横たわって体が一番リラックスした状態を探ります。空っぽの袋として自分の体を捉え直していく。頭は寝る前くらいのぼんやりした感じ。

They came to the dance workshop expecting to move their bodies, but everyone was sleeping. You lie down and explore the most relaxed state of your body. Re-capture our body as an empty bag. My head feels relaxed, about as relaxing as it does before we fall asleep.

そこから徐々に水イメージ、そして水の流れのイメージを入れていきます。水の流れが空っぽの体の中を通り抜ける。それによって動かされる。

Next step, we gradually add the water image, then the image of a stream of water. The flow of water passes through the empty body. Our body is moved by it.

今度は空っぽの体の外側に水をイメージしてみる。水の流れが触ることで動かされる体。空間を水が通り抜けていきます。いつの間にか張り詰めていた空気も、水の流れとともに私達の体の間をスルリと流れていきます。

Now imagine water outside an empty body. The body is moved by the flow of water touching our empty body. The water passes through the space. The atmosphere, which was tense at the beginning of this class, bedomes mild and slips through our bodies along with the flow of water.

時に足は水の流れを感じることが忘れられがち、体の重さを支える役割になってしまう。重力め。水の中なら自由なのに。体を水中の袋とイメージできているか?と再確認。

Sometimes our feet forget to feel the flow of water and serve to support the weight of our bodies. Gravity is constantly affecting our bodies. If we were in the water, our feet would be free. Can you imagine your body being a bag in the water? That's what I reconfirmed.

水の状態が変化したら体にどんな反応が生まれるか?

When water around your body changes its condition, what happens on your body?

体を動かすのではなく体に耳を澄ます。舞踏への一歩を踏み出しました。次回は「型」についてご紹介します。

Don't move your body, just hear your inner voice. It's the beginnning of the Butoh workshop.

次回は9/13(水) 18:30~20:30
ご予約受付中↓

参加者のご感想

とても楽しかったです! 説明も分かりやすくて、WSの流れも自然でマイペースにやることができました。 身体もとてもすっきりしました!

昨年ワークショップも公演もよくて、今年も開催していただき参加出来てよかった!初回から面白い!楽しい!

今年もまたワークショップに参加できて楽しいです。今年は公演に出演したいです。銭湯をテーマにというのも楽しみです。

とても面白かったです! 新しい感覚を楽しめました。そしてもっと深めていきたいと思います。

地域と密着したイベントで好感度がもてます。

The workshop was neatly organized from start to finish, with great information beforehand, and a good flow through the lesson. The mix of english and japanese worked better than I expected and the language was no problem for a foreigner. You explained the principles of butoh in a simple and clear way.

基本の考え方や動きを、一つ一つ丁寧に伝えていただけて、分かりやすく、それでいて場の雰囲気(説明等々も)楽しく和んでいて、楽しくあっという間の時間でした。

意識せずに身体が動くようになる最大のコツは「脱力」と「慣れ」というお話に感銘を受けました。自分にとっては一番難しくて毎度難儀する「脱力」も「習うより慣れろ」で続けているうちいつか自然にできるようになるかも?と思えて嬉しくなりました。

舞踏ワークショップと聞いて、どんなことをするのか想像もつかなかったのですが、とても楽しかったです。前半寝ている状態のワーク後、途中休憩でペットボトルを持った時の感覚が(受講前に飲んだときよりとても重く感じられて)イメージでこうも変わるのかと不思議な感覚でした。後半波をイメージをしながら受動的に身体を動かすワークでは、普段と異なる感覚になり、とても気持ちよかったです。また、4回の中講座の中で1、2、3、4とどのような形で進んでいくのか。(各回の大体の流れ?その日のワークのテーマみたいなものがざっくりでもわかるといいなと思いました。 
これからワークと北斎・銭湯がどう絡んでいくのかとても楽しみです!(ちなみにワーク後私は錦糸町の黄金湯に行きました!)来週も楽しみです。宜しくお願い致します。

Hello Emiko, I really enjoyed the class with you, I have only made few butoh class inParis, so I am new and freshly starting, but I am really interested in the Butoh philosophy, and what you taught us about the empty body. All the images that you use where really great and clear, with the patience to explane it well in english and Japanese, and with a good energy.
Thank you for that. It is a pitty because I am just travelling in Japan, otherwise I would come back!

Every thung was nice and organised and well explained

ワークショップ、ありがとうございました。久しぶりだったので、太腿がプルプルしました。同時に、基本の動き、トレーニングが大事であることを改めて感じました。身体の力を抜くことは本当に難しいと思います。どうしてもどこかに力が入ってしまいます。波が入って抜けていく動き、そのまま歩くのは初めての体験でしたが、これはとても楽しかったです。考え出すとギコチなくなるので、イメージし続けないといけないと思いました。次回がまた楽しみです。

おかめ湯

本日はワークショップ後、スタジオの近くにある「おかめ湯」さんにお湯を頂きにいきました。

外観は昔ながらの宮造りの建物。破風と煙突が立派です。昨年から気になっていてやっと行けました。なんと井戸水を薪で沸かしている薪風呂です。

薪は時間と手間がかかりますが、ジワジワとゆっくり温度を上げていくので、熱く感じられるけど、湯が柔らかく体が芯からポカポカになるそうです。

そして薪の資材不足で月曜日と火曜日はお休みとのこと。水曜日がワークショップでラッキーでした。


番台があって籠やマッサージチェアや頭に被るタイプのドライヤーチェアや昔ながらの脱衣所。注意書きはほとんど手書きの文字で人間味を感じます。

あと子供の字で書かれた注意書きもあって、この子が大人になってもずっとこの場で受け継がれていってほしいなと思いました。

メディア掲載情報

すみだ経済新聞 さま

2023年9月4日に情報を掲載していただきました。
ありがとうございます!

スポーツ報知 コミュニティ季刊誌 さま

2023年9月1日発行号にの情報を掲載していただきました。
ありがとうございます!

東都よみうり新聞 さま

2023年9月1日発行号にの情報を掲載していただきました。
ありがとうございます!

すみだノート さま

掲載ありがとうございます!

北斎漫画舞踏「おどる湯」

我妻恵美子(舞踏家・演出家)が代表を務めるAGAXARTはアートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」にて、北斎漫画舞踏「おどる湯」を開催します。

【WEBサイト】

『北斎漫画』を踊りで楽しもう!

「北斎漫画舞踏ワークショップ」とは?

ちょっと体を動かしてみたいという方でも楽しめる初心者歓迎のワークショップです。簡単な舞踏の基本トレーニングを紹介し、『北斎漫画』をモチーフとした踊りへと少しずつ発展させていきます。ダンスが苦手と思っている方でも自分のペースで参加できます。

9月6日(水)から毎週水曜日、すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)にて開催します。毎回違う内容です。4回連続の参加をおすすめしますが、1回のみでも可能です。運動不足を解消したい、舞踏を体験してみたい等、お気軽にご参加いただけます。

開催概要

イベント名称 :「北斎漫画舞踏ワークショップ」
日程 : 2023年9月6日(水)、13日(水)、20日(水)、27日(水) 各回 18:30~20:30
会場 : すみだ生涯学習センター(ユートリヤ) 東京都墨田区東向島2-38-7
料金 : 全納 11,000円(税込)/ 4回、各回 3,000円(税込)/ 1回 ※墨田区民は500円割引
講師 : 我妻恵美子、塩谷智司

申込フォーム :

舞踏とは?

1960年に日本で生まれたコンテンポラリーダンスで、土方巽と大野一雄が有名な創設者です。舞踏では既成の価値観を疑い、自身の体や内面、日本の風土、そしてダンスを問い直し、独自の視点で再構築します。この独特な身体表現は西洋のダンスとは異なる考え方を持っており、世界から関心を集めています。

『北斎漫画』とは?

『北斎漫画』は浮世絵画家葛飾北斎による絵手本。葛飾北斎は代表作として『富嶽三十六景』があり、その名は世界に広く知られている。この『北斎漫画』は彼自身「事物をとりとめもなく気の向くまま漫ろに描いた画」と表現している。一般的な漫画とは異なり作品は連続性を持たず、無秩序なままに描かれた。この作品は1812年、葛飾北斎が52歳の時に描き始められ、初版は名古屋の永楽屋東四郎から出版された。その後も1878年まで出版が続いた。

実施体制

主催 :AGAXART、「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会
共催 :墨田区
協賛 : 株式会社東京鋲兼、東武鉄道株式会社
※「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会 事務局は(公財)墨田区文化振興財団が担っています。

舞踏の基本トレーニングを初心者でも楽しめるように紹介

20代から60代まで幅広い年齢層と、ダンサー、役者、アーティスト、学生、医者などバックグラウンドも異なる方にご参加頂きました。基本トレーニングから始まり、『北斎漫画』をモチーフとした踊りへ発展させていきました。のべ56名が参加し、公演には10名が参加しました。

AGAXART(アガックスアート)とは

AGAXARTは、身体、精神、魂の探求を通じて人々の創造性を高めることを目的としたアート集団です。ワークショップ、公演、イベントを企画運営しています。舞踏の身体操法を主軸にして言語では表現しづらい内面と向き合い、多様な表現を発掘する場を提供しています。異なる文化との交流を積極的に行い、地域資源の関心を高める取り組みを行っています。
【WEBサイト】

我妻恵美子 AGAXART代表

舞踏・振付・演出
宮城県出身。1999年早稲田大学文学部を卒業と同時に舞踏集団・大駱駝艦に所属。2020年に独立し舞踏を中心とした舞台・イベントの企画制作を手掛けるAGAXARTを設立。
2015年に自らの震災経験を元に振付・演出した作品「肉のうた」を発表。パリ日本文化会館(フランス)より招聘され、同年第46回舞踊批評家協会新人賞を受賞。2020年台北国際芸術村の滞在芸術家として選出、舞踏ソロ作品「Future Temple」を発表し第39回 Battery Dance Festival(ニューヨーク)よりアジア代表として招聘される。2022年すみだの町工場と職人さんをテーマとした舞踏作品「北斎漫画の墨の囁き、街の響き」演出。

北斎漫画舞踏「おどる湯」北斎漫画舞踏ワークショップ後の企画

第二弾:「おどる湯」創作過程一般公開

「おどる湯」舞台裏を見学できます。美術制作や振付稽古など、すみだの銭湯と北斎漫画をモチーフにした舞踏作品が出来るまでを無料で公開します。

期間 :2023年11月1日(水)~7日(火)の13:00~18:00
会場 :北條工務店となり 東京都墨田区東向島3-22-10

第三弾:舞踏公演「おどる湯」 HOKUSAI MANGA BUTOH "Dancing SENTO”

『北斎漫画』をモチーフとし、すみだの銭湯をリサーチして創り上げる舞踏作品。舞踏ワークショップ生有志も参加。

演出・舞踏 :我妻恵美子
音楽・演奏 :大野慎矢(KiMiMi)
作中オリジナル江州音頭「隅田川」 唄:宇宙軒明星、演奏:プリンス王子(ミックスナッツハウス)
舞台美術 :大漁舟隆之 

日時 :2023年11月10日(金)~12日(日)
会場 :北條工務店となり 東京都墨田区東向島3-22-10
料金 :2,500円(税込)※墨田区民の方は500円割引

「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)とは

すみゆめ2023プロジェクト
葛飾北斎が 90 年の生涯を過ごした隅田川流域で、墨で描いた小さな夢をさまざまな人たちの手で 色付けしていくように、芸術文化に限らず、森羅万象あらゆる表現を行っている人たちがつながり ながら、この地を賑やかに彩っていくことを目指していくアートプロジェクトです。「北斎」と「隅田川」を主なテーマに、すみだの地域資源を活用する多彩な企画を約 4 カ月にわたって展開していきます。  

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一歩づつ前進後退サイドステップで進んでいく。公演活動にご支援頂ければありがたく💝とっても励みになります🕊