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#翻訳メモ 1.どんな辞書を使っているか

さいきん、翻訳の仕事をすることが増えた。そして、翻訳は楽しい。好き。

大学院時代の知り合いやツイッター経由で出会った方から依頼がくるので、かなり嬉しい。地方自治体の海外向け観光PRの動画の翻訳などなど......これだけで食べていくにはまだ案件が少ないけれど、依頼はとってもありがたい。私はおそらく本を月5万円分くらい買っているので、それにあてている。

翻訳というと、おい、機械翻訳があるじゃないか、もう、翻訳なんて時代遅れな職業なんじゃないか...。と言われるかもしれないが、最近の中高の英語教育がコミュニケーション重視になり、大学入試も精読というよりも概要をつかませるような内容に変わったせいで、正確に読む訓練を受けた人というのは少なくなってきている。だから、意外に翻訳はなくならない職業だと私は思っている。とくに文芸翻訳はなくならない...。

といっても、機械が文芸翻訳を担っている分野もある。私が観測する限り2つ。それは、セリフが少ない漫画、文体よりもプロットが重視されるSFだ。しかし、機械が翻訳した単調な文体で世界が溢れてしまうのは味気ないよなぁ、と思う。だから、人間ががんばらなくては。

いま世の中に出回っている辞書のタイプ

いま辞書界にはこのブログによると4つのタイプの辞書が存在している。

①オンライン辞書(有料、無料)
②オフライン辞書(EPWING形式、ダウンロード型)
③電子辞書専用機(スタンドアロン型、PC連携型)
④冊子辞書

とくに、①に関しては、最近、クラウド化された辞書が出はじめていて注目されている。例えば、SEIKOが今年リリースしたGIGANTESは高校生の間でどんどん広がること間違いなし。いくつもの辞書が同時に引けるみたいで、英語や古文の単語の意味が各辞書でどう違うか比較するのに役立つだろう。(私もダウンロードしてお試し版を使ってみた)

私が使っている辞書

翻訳者さんが「使いやすいよ〜」と紹介されていた「XD-U18000」を今は使っている。小学館の日本国語大辞典や英英辞書が2種類入っていることに加え、ジーニアス(大修館書店)やランダムハウス(小学館)やリーダーズ(研究社)、ウィズダム(三省堂)、オーレックス(旺文社)なども使える。

しかし、本当はプロの人がよく使っているCASIOの「XD-SX20000」がほしい。高いので買っていない...(> <) 5万円越え!!高級感のあるピンクゴールドっぽいアクセントがよい。

もちろん、辞書(言葉)は生き物なので、流行り廃りがある。最新刊の辞書が入っていることに越したことはない。来年くらいには買おうかな。

他に好きな辞書...

動詞+前置詞のフレーズの意味を探すときに使う本。これは重宝してる。


これは、翻訳家・米文学者の柴田元幸先生がおすすめされていたので購入した本。直訳調になってしまう和訳を、いかにすんなり頭に入ってくる日本語にしたらよいか指南してくれる。

便利なオンライン辞書たち

これは、便利な英英辞典。私がかつて働いていた語学系の出版社が、むかしピアソンというイギリスの大手出版社に買収された時にこのウェブサイトを作るはめになったそう。大変だったと先輩が言っていた。


これは英文学や言語学をかじった人なら、一度は目にするサイト...。年に4回ほど新語が辞書に追加される。私はそれを楽しみに生きてるようなところがある。最近の傾向としては、ジェンダーやCOVID-19にまつわる言葉が数多く追加された。


これは、好きな類義語辞典。日英翻訳のときに、言い回しがマンネリ化してきたなぁ、と思ったらこれを使う。

他にも気づいたら追記していこうと思うけれど、今日のところはこれで終わり!#辞書が好きな人とつながりたい、というハッシュタグを付けたいくらいですね。笑




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