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#翻訳メモ 3.美術分野の翻訳に役立つ鈍器のように厚い本たち

家にある美術系の鈍器本を紹介します。引きこもるための読み物としても面白いですが、翻訳するときの表記を確認するために使っています。

1.ゴンブリッチ『美術の物語』(河出書房新社)
とにかく長いけれど、翻訳が読みやすい。複数人で訳してあるけれど、文体が統一されているので、どこで翻訳の担当が変わったのか分からないほど。何度かツイッターで紹介してますが、こちらの本が翻訳された裏話は長谷川摂子さんの「とんぼの目玉」に書かれています。

原本も持っています。

2.『ART SINCE1900』(東京書籍)
こちらはゴンブリッチの『美術の物語』がカバーしきれなかった現代アートが数多く掲載されています。たとえこの本に載っていたとしても、評価って今後変わっていくんだろうなぁと思います。

3.『世界の美術』(河出書房新社)
「世界」とタイトルについている通り、王道の西洋美術史観でみるような、いつものメンバー的な人「以外」も取り上げている印象。

4.『世界美術大全集』(小学館)
これは一昨年ぐらいにヤフオクで全巻セットで買いました。おそらく北海道の美術史研究者か、愛好家のものだったのか、北海道の古本屋さんから届きました笑。

5. 『日本美術史』(美術出版社)
教科書的なもの。


6.『日本美術の歴史』(東京大学出版会)
上の本で書ききれなかったことが、こちらの本に掲載されているという話を元東京ステーションギャラリーの学芸員で批評家の成相肇さんから教えてもらいました。

最近の悩みは、資料の整理です。調べた順にスクラップしていってもいいけど、あとで探しやすいように何か工夫したい...。あとは、机にモノがめちゃ増えてきたので、モノを置く場所をもう一度決め直したいです。すぐ本を広げすぎてごちゃごちゃになるのがイヤ!(> <) 

美術翻訳の仕事が増えるように最近試験を受けているのですが、おそらく今後1年はちょっとずついろんな翻訳会社に願書を出し続けます。あとは、出版翻訳も興味があるので、いろんな人にやり方を聞いているところ...。

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