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やめることは始めることよりも難しい

▶やめることは始めることよりも難しい〜私がヨガインストラクターになった本当の理由〜

明日で大手ホットヨガスタジオのLAVAを卒業するにあたりインストラクターになった頃を振り返ってみました。



何か物事を始める時には
どうしても今までのものを
手放さないといけない時が来る。

もちろん両立できないことはないけれど
そうなると身体もココロも余裕がなくなる

今まで当たり前にやっていたもの
やり続けたものを手放すというのは
はじめる以上に難しく勇気がいる。

学校の卒業、人との別れ
仕事、禁煙、習慣…色々あるけれど
私の中で1番やめるのが辛かったのは…
妊活だった。

私は本当は3人目がすごく欲しかった。
周りからは男の子も女の子もいて十分じゃない?
贅沢な悩みだっていわれたし
3人目不妊なんてあまり聞かないし
周りにも、ずっと言えなかった。

子どもたちがだんだん成長してきて 
自分がアラフォーと言われる年齢になった時
もう産めなくなる本能からなのか
ものすごく欲しかった。

1人目、2人目はすんなりできたのに
3人目はなかなか出来なかった。
実は不妊治療で病院も行ったり検査もした。
そんな中、妊活にも良いのでは?
と思って始めたのがホットヨガだった。

ヨガをしている間は
余計なことは考えずとっても楽しかった。
ヨガが好きになって夢中になった。

そしてしばらく通ったあと
ついに「妊娠」した。
すごく嬉しかった。
ヨガも退会し、
赤ちゃんの心拍も確認できて
母子手帳ももらった。
38歳の時だった。


使うことのなかった母子手帳

でもその直後待ち受けていたのは
「流産」という残酷な現実だった。
その頃、PTA役員でバザーの準備で重たいものを
運んだり、打ち上げでお酒は飲まなかったけれど
飲み会で冷えたからだと自分を責めた。
打ち上げなんていかなければ良かった。
責め続けた。恐らく今までで1番泣いた。

その後、ヨガを復会したり病院通いや色々頑張ったけれどこればかりは努力でどうなるものでもない。

周囲で妊娠した人をみたり
子ども3人連れている人をみたり
しまいにはパンダが妊娠したニュース
だけでも過敏になっていた。

病院の費用も高いしまだ見ぬ3人目より
このお金で今いる子どもたちに
洋服の1つでも買ってあげた方が良いのでは?
そう思いながらも本能なのか、
執着なのか中々諦めきれなかった。

その中で自分の区切りとして決めたのが
40歳というラインだった。
40過ぎての出産もあるけれど
上の子たちの年の差と自分のことを考えて決めた。

そして、40歳を迎えて妊活をやめることにした。
でも「ハイそうですか」って
そんなに直ぐに踏ん切りはつかない。
家族にわがまま言って
これからは4人家族で頑張ろう!って
決意するために家族写真を撮った。
(結婚式で和装しなかったし、娘も七五三だったから)
付き合ってくれた家族には本当にお礼を言いたい。

40歳、平均寿命を考えたらちょうど折り返し地点。

子どもたちも成長してきたし
3人目がいたら絶対しなかったことに
チャレンジしようと思った。
流産した子に恥ずかしくないように。

そうだ!好きなヨガを仕事にしよう。

「産後、身体がガタガタになり
ヨガを始めてヨガが好きになって
インストラクターになった」

これが今まで話していた表向きの理由。
これは確かに嘘ではないんだけれど
本当は妊活に目がいかなくなるくらい
ただ別のことに夢中になりたかった。

本当は私は人の前に出るような人間ではなかったし人前で話せるような知識も経験もなかった。
不器用でテストも落ち続けて泣いた日もあった。
でもそんな時こそ、流産した子のことを思って
踏ん張った。

こんなことはブログで書くことではないかもしれない。もっと辛い思いをした人もいるだろうし
上を見ても下をみても、きりがない。

人は表面から見える光の部分の裏には
必ず見えない陰の部分がある。
見えない陰の努力や
辛いこと話せないことを
抱えていることもある。

ボディクリーニングで施術をしていると
緊張が緩んでクライアントさんも
そんな胸の内をポロって話してくれることがある。

私の仕事は身体のメンテナンスが主だけれど
会話も大事にしている。
話すこと聞くことでココロも整ってほしい。
そうすることで区切りがついて
また新たな道を進むことができるから。

自分の体験も含めてそんな思いで
日々向き合っています。

長文読んでいただきありがとうございました。


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